カテゴリ:映画
あなたは まいにち わたしを食べる。 メキシコのリオ・グランデ川近くにある農家でティタ(ルミ、カヴァソス)は生まれた。 彼女が15歳になった時、ペドロ(マルコ・レオナルディ)という青年に会い結婚を約束する。 しかしティタのママ・エレナ(レヒーナ・トルネ)は、末娘は年老いていく母の世話をしなければいけないという家訓を守り、結婚を許さない。 更にペドロにはティタの姉ロサウラ(ヤレリ・アリスメンディ)を嫁に薦める。 ペドロはティタの側にいられるというだけでこれを承諾する。 結婚式の日、不思議な出来事が起こる。ウェディングケーキを食べた人々が突然泣き出したのだ。 そのケーキはティタが家政婦ナチャ(アダ・カラスコ)の死のために嘆き悲しんで作ったものだったのだ。 ある日、ティタはペドロから薔薇の花束を渡される。 ママ・エレナはそれを捨てるように命じるが、その時ティタには死んだナチャの声が聞こえた。 それは薔薇でソースを作りなさいというものだった。 ★<第3回大阪中之島ごはん映画祭>★でやっていた映画で、以前から見たかったもの。 食べ物の映画が大好きだ。 ■食堂かたつむり■ 訪れるお客様の想いを大切にして作る倫子の料理は、食べた人の人生に小さな奇跡を起こしていく。 ■パペットの晩餐会■ 画家が絵具で絵画という芸術を作りだすように、バベットもまた、豊かな食材で芸術的な料理を作ったのだ。 どちらも人生を変える料理が出てくる。 「赤い薔薇ソースの伝説」にも 食べると全員泣き出すケーキなど不思議な力を持つ料理が出てくる。 タイトルの「赤い薔薇ソースの伝説」は、主人公ティタが愛するペドロからもらった薔薇で作ったソース。 そのソースを食べると情熱的になるという摩訶不思議な力を持つ。 子牛か豚を丸焼きしたり、羽をむしるなど私は無理っと思うような料理が出てきた。 ピーマンを焼いて、白いソースをかけ、ザクロの実をトッピングする料理は食べてみたいなと思う。 末の娘を家事に使い、結婚もさせないって、シンデレラか!とツッコみながら見ていた。 印象に残るいい映画だった。 「全ての人は心の中に箱に入ったマッチを持って生まれてくるが、火をつけるのには着火する道具が必要であり、そしてそのマッチはロウソクが光る手助けをし、また全てのマッチを一度に燃やしてしまわないよう注意しないと修復するのが大変だ」 という、話が心に残った。 ■追記■ 主人公、ティタは、辛さを紛らわすために、毛糸でモチーフを編む。 それをつなぎ合わせて大きな作品を作る。 余りの悲しさに、心がおかしくなったとき、ティタは、知り合いの医者の所に馬車で向かう。 その時、肩にかけた毛糸の肩掛けは、どこまでも長い長い毛糸のモチーフ。 彼女の悲しみの深さがこのシーンにあらわされている。 それが、うちの毛糸のこたつカバーに激似!! アルフォンソ・アラウ監督。 原作は、メキシコ人作家ラウラ・エスキヴェルの第1作目の小説『Como agua para chocolate 』。 1993年度の第65回アリエル賞(メキシコ・アカデミー賞)の作品賞を含む11部門全てで受賞、ルミ・カヴァソスが本作で東京国際映画祭で主演女優賞を受賞している。 他にも1993年度英国アカデミー賞 作品賞の外国語作品賞にノミネートされた。 当時アメリカで上映されたスペイン語映画で最も興行収入が高かった。 ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.30 09:36:47
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