テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
逃亡の果てに、希望はあるのか 独裁政権に支配されるとある国である日、クーデターが起こり、老いた独裁者(ミシャ・ゴミアシュウィリ)は幼い孫(ダチ・オルウェラシュウィリ)と共に逃亡を余儀なくされる。 彼は政権維持のため、多くの罪のない国民を処刑してきた冷酷な男だった。 変装で素性を隠しながら、独裁者と孫は海を目指すが、その逃亡の旅で驚くべき光景を目の当たりにする。 自らの過去の罪に追われる独裁者と孫に待ち受ける、衝撃的な結末とは……。 どこの国か分からないところ「ある国」。 登場人物は、英語でも、フランス語でもドイツ語でも、スペイン語でもない言葉を使っている。 ジョージア フランス イギリス ドイツの共同制作。 ジョージアとはコーカサス山脈の南麓、黒海の東岸、ヨーロッパとアジアの間辺りに位置する国。 かつてはグルジアと呼ばれていましたが、日本では2015年4月からジョージアと呼ぶようになったそうだ。 貧しい床屋からボロボロの服を奪い、羊飼いを装ったり、炭鉱婦の子供からギターを奪い、旅芸人のように振る舞い、 死体から赤いスカーフを奪い、孫を女の子に見せかけ、 変装で素性を隠しながら、大統領と孫は海を目指す。 息が詰まるような逃亡生活の中でも、幼い孫の姿が救い。 女の子に変装して祖父である独裁者のギターに合わせて踊る姿や、彼の幼いガールフレンド、マリアと踊った宮殿での回想シーンもかわいい。 モフセン・マフマルバフ監督は、イラン政府により作品の上映を禁じられ、長年にわたり身の安全を脅かされているという。 2005年に検閲の圧力に抗議して自国を離れ亡命生活を続けているというから、こういう国は結構あるのだろう。 あえて架空の国、「ある国」という設定だけに、世界中どこにでも当てはまる。 ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.12.24 11:17:18
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