2016/06/27(月)19:41
ハリーとトント★ロードムービー
■ハリーとトント:あらすじ■
老人一人と猫一匹、アメリカを横断す。
72歳のハリーは、妻に先立たれ3人の子供達も独立しており、マンハッタンのアパートに、愛猫トントとともに暮らしていた。
しかし、区画整理の為に、アパートから強制的に立ち退かざるを得なくなり、長男の家へ移り住むことになるも、そこに馴染むことができない。
結局、ハリーは、娘のシャーリーを尋ねる為、トントを連れてシカゴへ向かった。
トントが原因で、飛行機にもバスにも乗ることが出来なくなったが、中古車を買い旅を続けることで、様々な人と出会うことになり・・・
愛猫を連れ、さすらいの旅に出た老人の孤独を描く。
主人公ハリーは、恵まれた人生だ。
彼のいいところは、沢山ある。
★明るく人懐こいこと。
初対面の人とも仲良くなろうとする。
★愛情があること。
猫に、3人の子どもたちに愛情をもって接している。
★大金ではないが生活に困らないこと。
次男が生活に困っていると、お金を融通する。
★独立心があること。
長男が家に居てといっても、自由が大事とばかり出て行く。
そして、次男にもお金を融通しながらも、独立しなければいけないと諭す。
他にも元気なこと元は、教師をしていたのでシェークスピアを例に出したりするくらい知的なこと・・・。
いいところは沢山ある。
しかし、どんなに恵まれていても、老人は寂しいのだ。
ハリーは、愛する妻に先立たれて、そのさびしさを猫のトントで紛らわせているのかもしれない。
ハリーの年に近くなった私は、よく分かる。
この映画は、1974年に制作された映画だが、その頃見ても、良さが分からなかったと思う。
老人になるのは、楽しいことではないが、こういう人生の機微が分かるようになったことを喜ぼうと思う。
ドラッグや、ヒッチハイク、とりわけ、ヒッピーのコミューンをめざす、若い男女が1970年代がよくあらわされていた。
■1970年代伝説のヒッピーコミューン■
第47回アカデミー賞において、
アート・カーニーが主演男優賞を受賞し、
ポール・マザースキーとジョシュ・グリーンフェルドが脚本賞の候補となっている。
■午前十時の映画祭■
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