テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
未来なんて、クソくらえ。 14歳のマイクはクラスのはみだし者。 同級生からは変人(サイコ)扱い、しかも母親はアル中で、父親は浮気中。 そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来る。 夏休み、2人は無断で借用したオンボロ車“ラーダ・ニーヴァ”に乗って南へと走り出す。 窮屈な生活から飛び出して、全く違う景色を目にしていく2人。 しかし旅は順風満帆にはいくはずもなく、警官に追われたりガス欠になったりトラブル続き。 そんな危険な目に遭いながらも、出会う人びとと心を通わせ、自分たちの居場所を見つけていく。 やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく。 監督は■ソウル・キッチン■を作った人だった。 「ソウル・キッチン」もよかったけれど、「50年後のボクたちは」もいい映画だった。 風変わりな転校生、チックは、ロシアからやって来た。 「ユダヤ人とロマ」が先祖というチック。 さすが、大陸!!いろんなハーフがいる。 ドイツは人口の9%が外国人だそうだ。 これは、アメリカ、ロシアに次ぐ数字。 戦後、外国から労働者の流入を促進し、その後、2世3世が生まれることで益々増加した。 特にハンブルグは外国人が多い州。 トルコ、ギリシャ系の人をはじめ、ドイツぽくない人とすれ違うのは日常的なのだそうだ。 監督も、トルコ人の親を持つ。 ■リトル・ランボーズ■にも似ているが、なによりも ■グッバイ、サマー■によく似ている映画だ。 14歳。 僕らの夏休みは永遠の想い出。 マイクとチックの夏休みは、「グッバイ、サマー」と重なる部分が多いのは、人は同じ経験をするからだろうか。 ■ガラスの十代■♪音が出ます! ♪壊れそうなものばかり集めてしまうよ つまずきはいつだって 僕達の仕事だから 落とした涙の色忘れないで 「ガラスの十代」の歌詞を思い出す、思春期の危うさが心をしめつける映画だった。 「みんな心からお願いする。 どうか、子どもの頃のことを、けっして忘れないでほしい。」 ケストナー「飛ぶ教室」 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.09.27 19:32:26
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