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カテゴリ:映画
パパは家にいないし、ママは病気。 お兄ちゃんは意地悪するけど、僕は運がいい。 何も知らずに宇宙船に乗せられた宇宙犬ライカよりも運がいい。 1950年代のスウェーデン。 12才のイングマル(アントン・グランセリウス)は、いじめっ子の兄、病気がちなママ、愛犬シッカンと暮らしていた。 パパは南洋の海に行ったきり。 夏になりママの病状が悪化し、兄は祖母の、イングマルは叔父の家に預けられることに。 大きなガラス工場のある小さなオーフェルシュ村にやって来たイングマルは、都会ではお目にかかれないような人々に出会うが、特に村のガキ大将だと思っていたサガが女の子だったことに仰天する―。 『ギルバート・グレイプ』のL・ハルストレム監督の出世作であり、日本でも翻訳されたレイダル・イェンソンが著した同名小説の映画化。 1950年代末のスウェーデン。 海辺の町と山間のガラス工場の村を舞台に、思春期の少年が、さまざまな人々との出会いと別れを通して人生に目覚めていく一年間をユーモラスに描く。 本作は1987年度アカデミー賞において、L・ハルストレムの監督賞と脚色賞にノミネートされていたが惜敗。 監督賞の受賞者は、作品賞も受賞した『ラストエンペラー』のベルナルド・ベルトルッチ、脚色賞も同じく『~エンペラー』のベルトルッチとマーク・ぺプローだった。 一方、ゴールデングローブ賞では外国語映画賞を受賞。 ルイ・マル監督『さよなら子供たち』やニキータ・ミハルコフ監督『黒い瞳』などを押さえての受賞だった。 父親が家にいないし、母親は体が弱い。 兄は意地悪するし・・・。 でも、12歳のイングマルは、自分は運がいいという。 何も知らずに宇宙船に乗せられた■宇宙犬ライカ■よりも運がいいと思っている。 父親の不在は、バナナを扱う仕事をしているからだそうで、彼は、そういう仕事も必要だから・・・(父が家にいなくても仕方がない)と健気に思っている。 母親の病気は悪くなるが、 「クリスマスに何が欲しい?」と母親に聞き、 「イングマルが決めて」と母に言われ、トースターを買う少年のいじらしさ。 母親は病死してしまう。 父親も家に戻って来そうにない。 そのうえ、愛犬もどうやら処分されたようだ。 家族には恵まれなかった少年イングマルだが、彼はきっと幸せになれると思う。 預けられた叔父の家で友達が出来るし、女の子にもモテている。 年上の女性にもモテている。 おじさん夫婦、その家のおばあさんにも大事にされている。 小さい頃に母親と死別することは、どれほどの悲しみかは、想像するしかないが、 彼はその素直さでみんなに愛されている。 その愛によって彼の心の傷は癒えると思いたい。 1985年 のスウェーデン の映画。 出てくる家がかわいかった。 ■午前十時の映画祭9■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.04 01:48:17
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