2019/03/26(火)00:55
昔語り:茶碗ざやし
▲(■昭和レトロの鶴の皿■)
岡山の田舎から、兵庫県の西の方にあり揖保川(いぼがわ)が流れる、
古い城下町龍野市に家族で引っ越したのは、私が中学2年の夏。
今から50年以上前のことだ。
岡山の田舎にいる時は、食器など数多くなくて、大事に大事に使っていた。
食器を買おうにも、家には買うお金が無かったし、村には食器を売る店もなかった。
龍野に引っ越してしばらくして、母が食器を買ってきた。
龍野橋のひとつ上流に架かる、旭橋、その近くに、水神様の社があった。
母が食器を買ったのは、その水神様の境内。
そこで、「茶碗ざやし」という陶器市が開かれていたのだ。
陶器市といっても、小さな焼き傷が入ったりした二級品ばかりの市だ。
少しお金がたまると、母はそうして食器を増やしていった。
「茶碗ざやし」で家族の食器を揃えるのが
母の楽しみであり、ストレス解消だったのかもしれないと今は思う。
先日、■大阪・天満の天神様■で食器を売っているのに出会った。
久しぶりに、水神様の「茶碗ざやし」という言葉を思い出し、「ざやし」を調べたが分からなかった。
■「やし」■は、
*野師、露店人等にて商ふ人。
*縁日又は夜店に出ていかものを売つて居る者のことをいふ。
そうだ。
■国民食器か?緑の二重線の皿■
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