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カテゴリ:読書
虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた── 江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。 大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。 末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。 父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。 著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。 筆の先から墨がしたたる。 やがて、わしが文字になって溶けていく── 図書館で借りた「渦(うず) 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結び(たまむすび)」を読んだ。 古(いにしえ)の神代の昔 山跡(やまあと)の、国は都の始めにて、 妹背の始め、山々の、中を流るる吉野川、 塵も芥(あくた)も花の山、 実(げ)に世に遊ぶ歌人(うたびと)の言の葉(ことのは)草の捨て所 人形浄瑠璃のことは、まったく知らないが面白かった。 読みながらドラマ化や道頓堀のことを考えた、いや妄想した。 まず、ドラマについて。 ★■主人公・近松半二■。 竹本座で浄瑠璃の本を書いている(実在の人物)。 *青木崇高(あおき むねたか)さんに決定!! 大阪出身なので関西弁も使えるし、年齢的にもいいし、かつての役で見た雰囲気も半二にぴったり。■ちかえもん■ ★■並木正三(しょうざ)■ 「浄瑠璃に(近松)門左衛門、歌舞伎に(並木)正三」と讃えられる実在の人物。 半二の幼馴染で弟弟子だったが、歌舞伎の本を書くようになった。 回り舞台を発明して、みんなをぎょととさせる才能に溢れている。 *菅田将暉さんでいかがか。 ★半二の父・穂積以貫(いかん) 儒学者・私塾を開いている浄瑠璃狂い。 *50代の俳優を探している。 ★母・絹 半二の父・穂積以貫(いかん)の妻。 口うるさく、暴力的でもある。 *尾野真千子さんでお願いします。 ★半二の妻・お佐久 気が利いて、優しく、おおらか。 貧しい家計を惣菜を売って助ける。 *30代の女優さん、募集中!! ★人形遣い・吉田文三郎 半二に脚本を書くように言った人で、憑りつかれたように、浄瑠璃愛が深い。 *50代から60代の俳優。 ★お三輪 半二の作った物語の中の女。 この物語の語り部になったらいいと思う。 ★近松門在衛門 いわずとしれた浄瑠璃の大作家。 半二が生まれる前に死んでいるが、人形浄瑠璃が盛んな時代を思い出すというシーンで登場。 もちろん、「曽根崎心中」もドラマの中でやる。 ★歌舞伎役者役。 *イケメン枠使用して、歌舞伎役者役を三浦春馬さんに是非!!(⌒∇⌒) ■あきない世伝金と銀■という小説の中に、呉服を営む五鈴屋が人形浄瑠璃で呉服を売ろうとするところがある。 五鈴屋の若い御寮さん、幸は、浄瑠璃の人形に自分の店の着物を着せるというアイデアを思いつく。 そして、自分も人形と同じ着物を着て道頓堀の小屋の前を歩く・・・。 このシーン、絶対に取り入れたい!! また、五鈴屋の長男の嫁・菊栄が離縁後も幸と会うが、これも道頓堀。 なので、これも是非、入れたい!! ■あきない世伝金と銀(3)■ 道頓堀川には幾艘もの船が浮かび、川端に軒を連ねた茶屋へと棹を寄せている。 川の南側、立慶町や吉左衛門町の通りに並ぶ芝居小屋からは、離れていてさえ、三味の音や呼び込みの声、芝居小屋の殷賑が耳に届いた。 その賑わいに誘われるように、着飾った老若男女が道を急ぐ。(略) ■太座衛門橋■で川南に渡れば、角には「角の芝居」の幟を立てた芝居小屋、雑踏に紛れて西に進めば、今度は「中の芝居」の幟。 その先、戎橋に近いところに「筑後屋」があった。 ●道頓堀は、芝居小屋など演芸のまちにすべきだ。 しかも、外見を昔と同じようにすること。 入らなくても、外から見るだけでも楽しい。 ●歌舞伎小屋を道頓堀に置く ●人形浄瑠璃の小屋も道頓堀に。 ●映画館では、過去と現在の名画(英語)の上映館をつくる。 客席は100名くらいの大きさで4スクリーン。 英語は、外国の人も見るから。 観光客だけでなく、普通に使う映画館で、私も行きたい。 ●河内音頭、芝居の常設館をおき、合間に漫才、落語を入れる。 午前中は、安来節など。(このアイデアは、かつて吉本がやっていた。) ●歌舞伎役者は、船乗り込み。(道頓堀から船で来る) ●大衆演劇の小屋も必要。 嗚呼、妄想が止まらない。(⌒∇⌒) ■ブラタモリ・大阪ミナミ編■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.29 00:03:34
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