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カテゴリ:読書
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫との約束でもあった江戸に念願の店を出した。 商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。 そして、大きな時代の流れを読み解き、商いに繋げる「鶚の目」。 それを胸に刻み、懸命に知恵を絞る幸と奉公人たちだがー。 ものの考え方も、着物に対する好みも大坂とはまるで異なる江戸で、果たして幸たちは「買うての幸い、売っての幸せ」を実現できるのか。 待望のシリーズ第七弾! 今回も江戸と大坂の違いが分かって面白かった。 ●メモ● ◎は私の感想。 ●帯の巻き方が大坂と江戸では異なる。 大坂では、帯の巻始めを左に置いて、左から右へ向かって身体に巻きつける。 だが江戸では帯の端を右に置き、右から左へ向かっていくのだ。 ●大坂の風呂屋は洗い場の足元には石が敷き詰められている。 江戸は板場になっている。 ●針供養 大坂は12月8日。江戸は2月8日。 ●「四十八茶百鼠」て言うひとが現れるほどに、茶色も鼠色も仰山の色がありますよって、難しいところですなぁ。」 ●月見の枝豆 大坂では、枝から外して鞘だけにして売るので「鞘豆」と言うが、江戸では枝ごと売るので「枝豆」と呼ぶ。 ●幟の「丑紅」の文字を認めて、ああ、と幸は頬を緩めた。 老女が路上で商っているのは、寒紅だった。 極寒の丑の日に買う紅は、唇の荒れを取り、美しく染まる、と言われていた。 もう少し待てば、小間物屋の店先で、牛の人形を添えて売られるが、そちらは値が張る。 ●江戸でも大坂でも商家が店の表戸を開けるのは、明け六つ(午前六時)である。 ◎こんなに早いのは、照明がなく、太陽の光線を頼りにしていたからだろう。 ●商売繁盛は、大坂は笹、江戸は熊手。 ●紫草には、熱や痛みを取る力があるため、江戸紫に染めた反物は病気見舞いによく利用されるのだという。 鉢巻にすれば、熱や痛みを取ると言われていた。 ■あきない世傳金と銀■ ■あきない世傳金と銀(2)■ ■あきない世傳金と銀(3)■ ■あきない世傳金と銀(4)■ ■あきない世傳金と銀(5)■ ■あきない世傳金と銀(6)■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2020.02.13 20:25:37
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