テーマ:今日は何の日(5579)
カテゴリ:詩歌・名文
秋来(き)ぬと目にさや豆のふとりかな 大伴大江丸 江戸時代後期の俳人。本名安井正胤(まさたね)。 大坂で飛脚問屋を業とした。職業柄旅をよくし交友も広かった。 古典詩歌のパロディに長じ、この句もそれである。 「古今集」秋の歌、 「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行」を踏む。 「さやか」にかけて「さや豆」とよび出し、 「ふとりかな」で、「風だけではないよ。畑を見ればさや豆が、ほら、ふっくらとふくらんで、ここにも秋が・・・」と俳諧に一転した。「折々のうた」より。 ●月見の枝豆 大坂では、枝から外して鞘だけにして売るので「鞘豆」と言うが、 江戸では枝ごと売るので「枝豆」と呼ぶ。 ■あきない世伝金と銀■ 8月7日は、立秋。 「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる は、立秋の歌。 模倣から滑稽を産む文化は、江戸期に花開いた。 ■狂歌百人一首■◎は元歌。 ●いかほどの洗濯なればかぐ山で衣ほすてふ持統天皇 ◎春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香久山 ●山里は冬ぞさびしさまさりける矢張(やはり)市中がにぎやかでよい ◎山里は冬ぞさびしさまさりける人めも草もかれぬと思へば ●春のよの夢ばかりなるうたた寝にねちがひしたるくびぞいたけれ ◎春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなくたたむ名こそ惜しけれ ■続パロディ「おんな城主直虎」■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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