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2021.01.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
今から60年以上前、岡山の田舎で子供時代を過ごした。
その頃は、ご飯を炊くのも風呂をたくのもすべて、たきぎだったので、
一年中のたきぎを冬の手に入れるために荷車を引いて山に行くのだった。

そのため、朝から夕方まで山で過ごすから昼の食事は山でとることになる。

山に着くと、父は、炉をつくることから始める。
「木の枝を集めてきて」と父と母に言われて、私は枯れ枝を探しに行く。
その間に母は、飯盒(はんごう)に米を入れれ流れる水のある場所まで行き、米をとぐ。
 お茶を作るために薬缶に水を入れる。

この頃は、家でも水道はなく、井戸水を飲んでいたので、
山の水を使うのに、誰もまったく抵抗などなかった。

父が近くにあった石を使って造った炉に枯れ枝と新聞紙で火をつけ、
しっかり燃えると太めの枝をくべ、飯盒を火にかけた。
薬缶は、炉の石の上に乗せた。

次は、おかずを作る。
 ある時は、「つけあみ」と呼ばれていたアミの塩辛を空き缶に入れ、炉のそばに置いた。
空き缶に入れた「つけあみ」は、しゅーという音でたちまち熱くなり、塩で白くなった。


またある時は、「ネギ味噌」というおかずをつくった。
これは、きざんだネギを家から持って来て、これまた家から持ってきた味噌を空き缶に入れ、
薬缶の湯を注ぎ、炉の脇に置いておく。

 飯盒のご飯が炊けたら、みんなで火を囲みながら弁当箱に熱々のご飯を入れ、その上に熱々の「つけあみ」か
「ネギ味噌」を乗せて食べる。

細い木の枝で父の作った箸。

今、空前のキャンプブームでキャンプ用品も色々出ている。
鉄の火吹き棒まで売っていると知ってびっくりした。

私たちは、山に持って行かなかったし、火吹き棒の代わりの火吹き竹は、家で作った。

キャンプは楽しいに違いない。
60年以上前の山で食べた、キャンプみたいなお昼は、今も楽しかったと思い出すのだから・・・。
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Last updated  2021.01.26 00:34:29
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