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2024.02.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
ちゅん太 現在20歳の孫が1歳10か月の時のこと。
うちのキッチンで、孫は、レンジや調理台のボタンを押す格好をしながら言う。
「ピッ!ピッ!ピッ!・・・」。

うちのキッチンは、電気。
「ピッ!」と押すだけで、煮炊きができる。

私の子どもの頃、今から65年以上前、火の周りには、色々なものがあり、色々な音がした。
★マッチ。
マッチは大箱と小箱があり、家にあるのは大箱マッチ。
小箱マッチは、タバコを吸う大人の男が、ポケットに入れて携帯していた。
★火箸
火箸も2種類あった。
上のは、煮炊きをするときや風呂を沸かすとき、使った。

↑の火箸は、火鉢に置いてあって、燠(おき)を挟むのに使った。

★火吹き竹
竹を2節ほど使って、節に穴を空ける。
火に向かって吹くと火が勢いよく燃える。
今は、鉄製のものを売っていて、キャンプなどで使うシーンを見るが、当時は、竹を切って各家で作っていた。

コンロの火おこしは、うちわを使った。
★せんば(じゅうのう)。
スコップのような形でせんばとよばれているものがどこの家にもあった。
灰をすくったり、カッカと熾っている火を乗せたり・・・。
せんばにも大小があった。
大きいのは、クドで使っていたし、小さいのは、火鉢で使っていた。
今、せんばをみるのは、溝掃除の時くらいだ。
うちには無い。
★昔は、火鉢、コンロなど、毎日使っていたのにいつの間にかなくなった。

今、私の家では、暖を取るために石油ストーブを使っている。
しかし、子どもの頃、石油ストーブは、どこの家にも無かった。
★火鉢やコンロで使っていた、鉄きゅうとよんでいた餅アミも見なくなった。

暖をとるためにあちこちで見られた焚火も今は無くなった。
今、焚火を見ようとするとキャンプにいかなければならない。

★消壺というものがあった。
裏庭においてあって、真っ赤に燃えた熾き(おき)をセンバにいれて消壺に入れて蓋をすると
酸素が無くなって火が消える。
それは、炭になって消し炭とよばれた。
コンロなどで使う。
松の葉 ●裏口のすぐそばに、畳半分くらいの焚き物を置く場所があった。
焚き付けといって、マッチをすって大きな炎になるまでの細い木の枝や枝豆をとった後のマメガラ
とよばれるもの、松の落ち葉=マツゴなど置いてあった。

それらは、それぞれの音がして、火を焚く音は豊かだった。
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Last updated  2024.03.01 12:42:48
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