テーマ:国内旅行について(2655)
カテゴリ:国内旅行
■10月25日(金)-2 仙台城のあと、登米(とめ)に来た。 登米市(とめし)は、宮城県の北部に位置する市。 岩手県との県境にある。 ここに、古い建物が沢山残っていて、「宮城の明治村」をウリに観光に力を入れている。 ▲警察資料館。 登米のみやぎの明治村の警察資料館を見学。 1889年竣工。 木造2階建て、下見板張り白ペンキ塗り寄棟造の瓦葺き。 玄関の二階は突き出し、バルコニーとなっている。 屋根は鬼瓦を載せた切妻造でペディメントを形成している。 玄関屋根下の白壁には金色の警察紋章があり、柱には堅溝を彫りつけ、イオニア式の柱頭で飾られている。 ▲二階への階段は、すり減っていて、歴史を感じる。 ▲二階の階段の手すり部分の下や窓枠にも手が込んだ意匠が・・・。 ▲牢屋。 警察資料館近くには、かつて賑やかだったであろう、商店街が広がっていた。 看板建築があった。 「看板建築」とは、大正時代の商店に流行った建築様式。 中小規模クラスの商店によって建設された。 かつての伝統的な町屋に代わる洋風の外観を持った店舗併用の都市型住居のこと。 ここからは、ガイドさんと一緒にまち歩き。 明治21年(1888)、二年半の歳月をかけて落成した旧登米高等尋常小学校(現教育資料館)。 木造二階建て、素木造、屋根は寄棟造り棧瓦葺きで平面はコの字形である。 正面校舎中央にバルコニー式の玄関が突き出している。 バルコニーのある玄関ポーチの部分だけ、当時から白ペンキ塗装使用であった。 そのバルコニーの柱の柱頭はギリシャ建築のイオニア式を簡略化したもので飾られている。 ▲傘立て。 使わない時は、たためるようになっている。 この校舎は、明治時代の学校建築の流れや動向を知る上で手掛かりとなる非常に重要な遺構である。 明治21年10月9日の竣工であるが、今日でも狂いがない。 ▲窓の水抜き穴。 雨がふって、水がいつまでも溜らないための水抜き。 日本の建築関係者の中で最初にヨーロッパに渡り洋風建築を学んだ大工であり、この校舎の設計監督者山添喜三郎の名を高からしめた建築である。 明治の洋風学校を代表する建築物として昭和56年(1981)に重要文化財に指定された。 元警察や元小学校以外にも、古い建物が多く残っていた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私は、川が出合ったり、別れたりするのを見るのが好きだ。 川の流れを見ていると、 行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたかは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 という有名な一文が浮かんでくる。 ■土佐堀川と堂島川が分かれる場所■ そんなわけで、今回の旅行に新旧北上川が一度に見える場所に是非行きたいと思った。 他に行きたいと思ったのが、鼠ヶ関、旧北上川分流視察、石ノ森章太郎ふるさと記念館、白河の関。 ▲北上川。二つに分かれて、海に入っているのが分かる。 ▲大きな網があった。 北上川河川歴史公園を中心に、洗堰、水門などの旧北上川分流施設についての説明してもらった。 北上川の名前は『日本書紀』に出たが、未だに位置を特定されていない「日高見国」に由来すると言われる。 「日高見国の母なる川」という意味で「ひたかみ」と呼ばれたが、のちに転訛して「きたかみ」となり、やがて「北上」と当て字をするようになったと言われている。 ▲かつては、こんな橋、舟橋があった。 この橋が架けられたのは1917年(大正6年)である。 山田義三郎等の有志が架橋組合を組織し、長さ117間の舟橋で登米町上町と日根牛舟場を繋いだ。この舟橋は来神橋と呼ばれ、1926年(大正15年)になると登米町がこれを買収して運用することになった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ▲石ノ森章太郎ふるさと記念館 登米市は、“萬画の王様”と評される石ノ森章太郎氏のふるさと。 石ノ森章太郎氏は、昭和13年1月25日に宮城県登米郡石森町(現在の登米市)で誕生。 宮城県佐沼高等学校をを卒業するまで過ごした。 私は、石ノ森章太郎の漫画が好きというわけではなく、あえていうなら、昭和20年代後半から30年代はじめまで、多くの漫画家が集ったトキワ荘が大好きなのだ。 石ノ森章太郎は、高校2年で「二級天使」というマンガでデビュー。 高校卒業と同時に上京して、豊島区椎名町のトキワ荘で漫画家生活をスタートする。 上京する際、ベートーベンのデスマスクを持って行った。 当時のトキワ荘は、*寺田ヒロオ *藤子不二雄(2人)*鈴木伸一 *赤塚不二夫*石森章太郎(当時の名前は石ノ森ではなかった) などなど・・・。 超売れっ子の石ノ森は、当時高価だった、ステレオを買い四畳半の部屋に置いた。 トキワ荘を再現した部屋が、再現されていた。 ▲近くに生家があったので、こちらにも行ってみた。 ●8965歩 10/16(水)■越後・東北南部行:出発/新潟を地形と歴史を感じながら歩く■ 10/16(水)-2■新潟市:日和山/花街■ 10/17(木)-1■新潟県・新発田市:清水園/足軽長屋他■ 10/17-2(木)-2■新発田市・新発田城/村上市・鮭オシのまち■ 10/18-1(金)■村上市・笹川流れ■ 10/18-2■鼠ヶ関を探せ/クラゲの水族館/鶴岡カソリック教会■ 10/19-1■山形県・鶴岡市:城址公園/丙申堂・/酒田市:土門拳記念館■ 10/19-2■酒田市・本田家/日和山/山居倉庫■ 10/20■鶴岡市・出羽三山・羽黒山■ 10/21-1■最上川で舟遊び/芭蕉10泊の町、尾花沢■ 10/21-2■レトロな銀山温泉/川北町・紅花資料館■ 10/22-1■山形市:山寺/斎藤茂吉記念館/山形城■ 10/22-2■山形県:山形市内観光:レトロビル/御殿堰/シネマ通り■ 10/23■上山市/上山城/楢下宿/旧山形師範学校■ 10/24-1■山形市:鴫の谷地沼/御釜/不動の滝■ 10/24-2■宮城県:名取市・閖上/大震災の跡/貞山堀■ 10/25-1■仙台市:仙台城と伊達政宗■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.12.14 00:04:55
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