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2025.01.22
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カテゴリ:映画
オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ

一枚の命がが試すのは、美の眼か、それとも欲の心か・・・。

パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。
シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。
当初は贋作と疑ったアンドレだが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。
絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家だった。
現物を見た2人は驚き、笑い出す。
それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。
思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す…
 この作品の真の主役はミュルーズ郊外の一軒家で長らく煤にまみれながら、ひっそりと時を過ごしていたエゴン・シーレの「ひまわり」だ。
その生涯は30年にも満たず、「夭折の天才」と称されたシーレはウィーン画壇の帝王だったグスタフ・クリムトの弟子とされているが、自分の生年(1890年)がオランダのポスト印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホが死去した年と同じだということに運命を感じていたという。
クリムトとゴッホはともに「ひまわり」の絵を描いているが、シーレの「ひまわり」がそのふたりの先達に影響を受けていることは想像に難くない。
ナチス・ドイツに略奪されたこの「ひまわり」がこの世に姿を現したとき、この絵を通じて、登場人物たちの隠された秘密が明らかになり、人生で本当に手に入れたいものを見つけ出していく。

★パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンの下で働く女性が気になる。
彼女は、度々嘘をつく。

高価な上着(古着)を買った後、父親に聞かれると
「知り合いのマダムにもらった」と言いまた、アンドレアが
「いい上着だね」と言うと
「姉にもらった」と言う。
他の人が上着に言及すると
「150で買った」と言う。
本当は、100もしない値段らしい。
★化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンの純粋さに感激。
欲がなく絵を手放した彼に、なんとかお礼をして欲しいと思っていたけど、お礼はしないという富豪。

それにしても、貧しい家庭の青年の家に、大きな絵を描ける壁があるのに感激。
日本は、襖や障子があって、壁面が少ないから、あんなに大きな絵は飾れない。
★エゴン・シーレというビッグネーム。
ナチスが持ち去ったといういわくの作品だったこと。
オークションの裏側も描いた映画だったけど、発見者が純粋な青年だったので後味のいい作品となった。
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Last updated  2025.01.22 00:05:16
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