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コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.06.13
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カテゴリ:コミック感想



こちら、わたしが唯一読めたBLコミックです。作者さん買いしたものなのでBLだからと手に取ったものではありません。
むしろわたしはBL全般が苦手なので…いわゆる同性愛がテーマになってるものやギャグよりなら大丈夫なんですが、ファンタジーとしてのBLはどうも受け付けなくて…こればかりは好みの問題ですね。

が、こちらの作品はわりと平気で読めました。
もちろん主役二人の青年はデキちゃうわけですが、まあ、あまり濃厚なシーンがあるわけでもないし、ストーリーの筋が「あやかしもの」、そしてそれをメインキャラの二人がほんのり解決する話で、ちょっとコメディ要素もあり、妖怪ものらしいちょびっとの怖さもあります。

時代は「現代」ではなく、ちょっと昔の…明治でも大正でも昭和でもない、これといって明記はされてないいつかのどこかです。

舞台が「吉原」、そこの料亭「幻月楼」が拠点となります。

いわゆる霊感というか、妖怪あやかしと縁の深い「男芸者」の与三郎(切られの与三からのあだ名)、そしてもうひとりが味噌屋の老舗のぼんぼん、若旦那の升一郎。
この若旦那が男芸者に入れあげて…っていう話でもあるんだけど、この与三郎の周りで起きる怪異に巻き込まれ、それをなんとか解決したり放置したりする話で、代表作の百鬼夜行と若干の類似点はあります。


とはいえ、なにしろ場所が「吉原」ということもあり、この場所特有の「欲」が絡んでくるし、起こる「怪異」がとても面白いです。
そしてメインキャラ二人のコンビが面白い。

BLの世界観ですが、ちゃんとまっとうな女も出てくるし、男女の恋にまつわるあれこれも出てきます。場所が遊郭ですしね。
そして男同士の「恋」の怖さもまたちゃんと描かれているのが面白いです。

与三郎はちゃっかりしてるんで、女とも寝ますよ。この辺りがよかったなと個人的に。
まあ、情報収集のためにっていう目的があるわけですが、なにしろそこは「男芸者」ですからね。

そしてこの与三郎、「男芸者」つまり太鼓持ちなんですが、特技とする「噺」は怪談。これが特色となっているし、この特異の怪談をするためにあえて怪異に踏み込んで危ない目にも遭う。そこを若旦那に助けられるわけですが、それが別段かっこいいってわけではないのも好ましいです。


味噌屋を継ぐためにも早く嫁を迎えろと家人からはやいのやいのいわれるし、升一郎の素性は実は芸妓の子でていうのはかなり早い段階で描かれ、しかもべつに深刻でもない展開なのも安心。


ちゃんと「怪談」ぽい事件が起こり、それを主軸に与三と若旦那のコミカルな恋模様も描かれるので、BL感はかなり弱めです。


ガチのBL好きさんには物足りないかもしれない内容ですが、そこの判定はちょっとわたしにはつけられません。

コミカルなあやかしもので、ちょっと古い時代の雰囲気を味わいたい人にはお勧めできる…かな?
BLものですからそこだけは初めに飲んでおかないと、ってのはありますけどね。

怖いというよりほのぼのの方が強い、一風変わった「あやかし」ものです





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最終更新日  2025.06.13 20:00:04
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