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コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.10.11
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カテゴリ:コミック感想



この漫画家さん、実は同人時代…オリジナルの漫画をサイトで掲載していたころから知っていまして…もちろんオリジナルのコミックを買ったこともあったりする…ということもあって、まあなんか一応…読んでみました。


なんといえばいいのか、ものすごく「ふつう」です。

絵に関していうと、好みの絵柄ではあるんですが、こういったお姫様ものには向かないと思うんですよ…綺麗で可愛い絵を描かれるのでその点は好みなのですが、ドレスなどのいわゆるコスチュームが…あまり素敵じゃないっていうか…ありていにいうとやはりダサく感じてしまうんですよ。とりあえずフリルとリボンつけときゃいいだろみたいな雰囲気で、

それは実は髪型も同じなんですよ。
もちろんこの方だけではなく、さいきんのなろう系お姫様ものって、だいたいそうです。
こぎれいなのは間違いないんですが、オリジナリティーのないダサさ…
服飾のデザインに関して…こればかりは好みとかセンスがあるので、一概にダサイとはいえないのかもですが、最近服飾のセンスの素敵な漫画を読んだばかりだったので…すごく気になります。

もうちょっと研究したらいいのになぁと思ってしまうんですよ。
多少時代考証ズレていたりとか、そういうのは気にしなくていいと思うんですよ。

絵柄自体はきれいですし、漫画を描き慣れていることもあって、読みやすいのだけは良い点といえるでしょう。

で、話の中身はといえば、これはなんというか、可もなく不可もなく、といった感じなんですよね。

作中、毒を混入される事件があるわけですが…
なんちゅーか、この国の王族のセキュリティーってどうなってんの?

ごくご普通に考えて、こういった「王国もの」描くならある程度似た世界を参考にしてほしいんですよ。

現実の歴史のすべてを真似ろというんではないんですが、毒見はいないの?
まあ、ヒロインのローズマリーの手作りだからってことで安心して王子ユリシーズが口にしちゃったってんだからしたかなくはあるけども。


あと、なによりわかりにくいのか、後宮がどうなっているか、なんですよ。

側妃は合計7人もいるのだけど、どこでどういう生活をしてるのかがわかりにくい。
これ、毒の事件にもかかわってくるはずなので、後宮の位置関係などはあらかじめ…完全でなくてもいいし、全部説明するのはあとでいいから、少しは触れておいてほしかったんですよ


冒頭から少し話が進んで、出てくる側室は二人いるんですが、その二人はどこでどう過ごしているのかがわからないんですよ。
ヒロインのローズマリーにしてもそうですが、王宮のどの部分にいて、どこまでの立ち入りを許されているのかがまったくわからない。

それはほかの側室も同じで、側室同士の交流に関しては、どのようなルールがあるのか。庭で茶会をするにしても、なにかしら許可がいるのか。いるのだとすればそれは誰に許可をとるのか、とらなくていいなら、その茶会が開かれる場はどこのどんな場所なのか。

ローズマリーが招いたのなら、ローズマリーが過ごしている部屋の敷地内の「庭」なのか。
リリアンに招かれたのなら、そこはべつの庭なのか。

つまり、位置関係がさっぱりわからないのに「事件」がおこるんですよ。

これってつまり、最初から読者に「推理」させるつもりはありません、といってるようなものなんですよ。

まあ、犯人はわりとわかりやすいですけどね?

でも意外なところに「犯人」の一人がいたわけじゃないですか。
いちおう、それとなくにおわせてるシーンはありますが、そんなんはただの心理的な証拠でしかなく、物的な証拠となりえそうなシーンが出てこないんですよ。

王太子のユリシーズによって謎は解かれますが、全部「口頭説明」なんですよ。

これ、おもしろい?


恋愛ものの、ふたりのすれ違いに関してはよかったと思うんですよ。
ふたりして確認をとろうとしなかった心理は、わかる気がしますから。

これに関しては納得がいくのですが、毒事件に関しては犯人はあの人でしたーとわかっただけで、それ以外のなにもないんですよ。

ものっっっすごく、淡泊です。

こういう「事件」ってもっと盛り上げてほしいんですよね…

ここらが「可もなく不可もなく」といった感想につながります。

晴れて両想いになったのはいいんですが、この毒事件に関してはもうちょっと引っ張って、裏ではかなり複雑な事情があったんだーっていうのを見せてほしかったです。いやまあ…あるかもしれませんけどね?
ローズマリーの両親の死に関してもなにかしら伏線があるのかもしれませんが、それならそれで、謎の一つか二つをもちっとわかりやすく…こっそりでもいいんですが…仕込んでおいてほしかったんですよ。

なんつーか、ほんと淡々と話が進んでいくので、読みやすいことも相まって、するする読んで、あ、両想いかヨカッタネー

なんだろ、この心に残るものがなにもないっていう、淡泊さは…

他の側室の話も出てくるわけですが…まー、もうどうでもいいかな、となってしまう。

ひとつひとつの話がぶつ切りになっていて、一つの話が終わったから、つぎいこっかみたいな流れ。こういう系は「一話完結」でやってくれればまだしもなんですが、そういった形式ではないので、なんともいえずつまらないんですよ。

これは一冊か、二冊で終わる話なら、それなりに楽しめる話なんだろうな、とは思います。
だらだら続けられる話ではないと思いますね。


おもしろくないわけではありませんが、非常に淡々としていますので、隙間時間に読むのならいいかもです。





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最終更新日  2025.10.11 22:00:04
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