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カテゴリ:コミック感想
けっこうおもしろかったです! コメディ要素が強いのがよかったのかも。あとはやはり絵もちゃんと上手いですし、さくさくっとてんぽよく進んでいくのもよかった。 なによりやはり主人公クラスのキャラに好感がもてるんですよね。 内容はタイトル通りなんで、タイトルから感じるおもしろさというのはないんですが、「王太子」の事情の設定がかなり無理がありつつも、いいフックになってる気もしました。 ようするに「婚約者の振りをしてほしい」系の話なんですが、理由もまっとうというか、やむを得ないしそりゃ誰か婚約者の振りしてくれーってなるよね、っていうことなので、設定に無理は感じませんでした。 そしてよかったなと思ったのは、安易な溺愛に即移行、とならなかったところです。 これもおそらくは溺愛ルートに入っていく話だろうとは思うのですが、王太子のアイザックの設定がよくて、ヒロインのリネッタをまずは「好奇心」の目で見るところから始まるんですよ。 女性が近づけない「体質」ゆえに、実の母親すら接触すると体調不良で、場合によっては気絶するレベル、しかもかなりの幼少からそうだったらしい。 そのために、ちかくに女性をおけず、アイザックは間近で「女」を見る機会がほぼない。 そんな中でヒロインだけはなぜかアイザックが傍にいても触れても具合が悪くなることがない… 「なぜなのか」という疑問はいったん端においておくことになりますが、それゆえにアイザックはヒロインの「女」つまりリネットの存在が興味深くてたまらない。 こういう始まりだったから、アイザックが「かわいい」と思えてしまうんですよ。 ヒロインのリネッタも、貧乏な貴族の令嬢とはいえ働くことに関して悲壮感をだしていないのもいいです。 できれば貴族の男をゲットしてこーいと言われても、さすがになーと思っちゃってるのもわかるんですよね。 王城で働いているだけでもまあいいっかみたいな。それでいて、大事なことなんですが「不幸」感を出してこないんですよ。 ごくふつうの女子という感覚でいてくれるのがいい。あとはうざさのないポジティブさがいいですね。 いちおうはほかの令嬢らに嫌味いわれてりしてるんですが、そこで私カワイソー感ださないのも良いです。反撃しようとしたのかもですが、アイザック出てきてそうはなりませんでしたが。 また、アイザックも実に好男子で、しごくまっとうな思考回路の持ち主なのもいいです。 見た目年齢よりやや幼い言動ではあるんですが、事情を考慮すればああなるのもわからないでもない。 なによりきちんと レナルドという近侍というか執事が基本的には物語を動かすキャラですね。レナルドもまたきっちり仕事をする人物として描かれていてよかった。安易なキャラと言えなくもないですが、ちゃんと生き生き描かれている。 アイザックの母親に関してのエピソードもよかった。 これまたとてもまっとうなお母さまで、リネットがいてくれたからやっとアイザックを抱きしめることができたと感激するくだりは、いい話だなぁと思いました。 これってとても大事なエピソードだと思うんですよ。 ご都合的に、生んだ母親だけは影響がない、という設定にされたりいじわるかーちゃんみたいに設定にされると、アイザックの「体質」の異常さ、悲劇性をうまく表せないんですよね。 リネッタを得たことで、まずひとつ解決の兆しが見えてきた、という大事なエピになりますから。 そしてこの王妃の感謝の思いが、リネッタを粗末にさせない展開にも結び付いていくはずですからね。 さらに、王子の体質のこともそうですし、何かしらの事件がおこるだろうことも、話が進んでいくと見えてきます。 それが「魔術」の存在なんでしょう。 アイザックらのいる国では魔術はほぼ無きものとして扱われているんですが、「世界」的なは魔術は存在しているものなんですよね。 このあたり、つまり「魔術」のにおわせに関してはもうちょっとばらまいておいてほしかった気もしますが、アイザックとリネッタの話の邪魔になりそうな気もするので、まあなくてもいいかな? 魔術によって引き起こされる様々な事件と、それに伴ってリネッタの恋心も芽生えていくことになるんでしょう。その描き方が丁寧なので、アイザックとリネッタの恋がどのように実るのかが楽しみです。 アイザックは「恋」そのものをまだ知らないでしょうからね。 コメディ要素が強いので、気軽に読めることは間違いないと思います。 キャラの顔がちと面長すぎるかな…という気がしなくもないのと、顔の描き分け自体はあまりできてないかなと思うんですが、丁寧な作画ですし、さくさく読み進めていけます。 序盤だけでもけっこう楽しめたのは大きいです。 アイザック王子のワンコっぷりが可愛いのが見どころでしょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.08 22:00:05
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