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カテゴリ:コミック感想
いや、わかるんですよ、ちゃんと説明は作中でされているんで。 でもなんとも読みにくいんですよ。国の名前からして読みにくい。 ヒロインのアマリリスは正夢のような「現実夢」をみて、それを国の発展に役立てている、とのこですが、この夢の内容もかなり問題で、自分たちのいる世界のこと、身近なことだけならまだしもなんですが、「異世界」のことも夢に見るそうなんですよ。実際絵でも異世界らしい「現代」つまり日本かどこかの近代世界のビルが描かれたりしています。 でもそれをなぜ「現実夢」と思えるのかがわからないんですよ。 これが自分の身近なこと、国のことだけに関してなら、現実に起こりえる「未来予知」「過去視」の夢だと把握できるかもしれません。 でも、いかにリアルに体感できたとして、それが「ほんとうにあること」とどうして理解できるんでしょう。 そしてなぜアマリリスを「病弱」設定にしているのかがわからないんですよ。 予知夢を見て国を助けているなんてこと、別に黙ってればわからんこでしょ? ごく普通の王女として過ごさせてなんら支障はないんですよ。 おそらく妹を同盟国の嫁に嫁がせるのをとめて「私が行きます」とリリスに言わせたいがための設定なんでしょう 妹には恋人がいて、その仲を取り持ってあげる、しかもその妹の恋人はアマリリスの片思い相手…つまり、健気なヒロインを演出するためだけのものなんですよ。 それがもう初っ端からわかってしまって萎えるというか。 べつにそんなやりとりなく、さくっと嫁いでそこで頑張る話だっていいんですよ。 なんか余計なやりとりが多いんですよね、この漫画。 冒頭から国と国との関係を説明してくれてるんですが、それがものすっっっごくわかりにくい。 かしこそうなやりとりのように重苦しく語られるけど、なんかこー…腑に落ちないんですよ。 たぶん「歴史」を感じないからだと思う。 「今」だけを語っているので、かつてはどういった国交があったのかがわからないし、こんなこといっちゃなんだけど、こんだけ隣接してる国ならもともと婚姻関係くらいあったんじゃないのっていう… いやまあこれはいちゃもんなんですけどね… いろいろ小難しそうに語ってるわりに、すごくペラく感じてしまうんですよ。 わりとどうでもいいんですが…フロイトって…ああ、うんまぁ…「夢」がキーワードの話ですからね… これに限らないんですが、ネーミングもばらっばらで統一感がないのもちょっと問題かなと。 ヒロインの名前はアマリリスで妹がダリア、母親がカサブランカ…花の名前なのはいいけど、ちょっとはドイツ・オーストリア風にしたらどうなんだろ?フロイトなんですし… 父親ドレアム、兄スピリス、兄2エアム、弟リーノ…妹の恋人がアルノー う、うーん…… たぶん「アマリリス」は「リリス」と呼ばせたいためだけの名前かな? まあこういった名前で何かしらを語らせたい手法は好きな方なんでいいんですが、なんちゅーか、それならせめて統一感を持たせてほしかったし、あと無駄に兄弟おおいよね? それはそれとして。 嫁ぎ先の皇太子のジェスアルドもなんかへんなんですよ。 リリスが嫁いできたときに、「この女もか」みたいなこと思うんですが、他国に嫁いできた女性がちょっとおどおどしてたとして、なんでこの女も俺の見た目が怖いのか、と思うかな? ごくふつうに、政略結婚で他国に嫁いできたんだから多少なり緊張するだろって思考にならない? あと、ここらの漫画の描き方がちょっとおかしくて。 1ページまるまるつかってジェスアルドと申しますと名乗るんですが、つまり1ページまるごとジュスアルドの顔なんですが、その右下になぜかリリスの後ろ姿が添えられてるんですよ。 なんでそこにヒロインの後ろ姿かいちゃう?コマ割りの線すらないので小人みたいになっちゃってるんですよ。 しかもわざわざ2ページに描けて名乗りシーンなんてコマが無駄なんですよね こういう、なんだか表現としておかしいコマがかなりあるんですよ。そのためすごく読みにくい。 内容とは少し離れまして、絵というか漫画的表現というか… 下手ではないんですが、うまいとも感じられないんですよ。 いつものことといえばそうなんですが、ヒロインは「わたしも妹みたいにもっと美人だったら」とかいうんですが、その妹より美人に描かれてしまってるから違和感はんぱないし、ジュスアルドはというどう見ても悪人面で素敵要素がない。というか、これは男キャラ全員にいえるんですが、全員…ほんと…私的に受け付けない顔デッサンなんですよ…爬虫類系っていうんでしょうか…おっさんはおっさん顔でちゃんと書けているんですが、別人が描いたのではってくらいの造形で… そして何よりよくないと感じたのは、かなりシリアスなシーンがあってそれで話が進んでいたと思いきや、いきなりデフォルトの可愛い絵柄でまるまる1ページを消費、そしてページをめくるとまたシリアスな絵に戻る、というのを何度か繰り返されるんですよ。 デフォ絵を多用しすぎない…と思いきや、随所に出てくるより質の悪い使い方をし、あげく話が進んでいくとデフォ絵がちょこちょこ挟まれるようになる。 これ、よくないんですよ。 なぜなら、シリアスな謎がひとつ目前にあるからです。 ジュスアルドの前嫁設定の「謎の死」がそれです。 それに関してリリスは夢に見るんですが、かなりシリアスな内容なんでそれをちゃんと調べようとする…ここらはいいんですが、まるでそんな謎などなかったことにしてコメディ調にジュスアルドに押しかけていく展開もあって… これと似たようなことが、リリスのキャラ設定そのものにあるんですよ。 このリリスは基本的にポジティブ…だと思われるんですが、とにかく情緒不安定で、読んでいてついていけなくなります。 いろいろと思い悩んで沈む→ま、いっか→またまた悩んでシリアスにへこむ→それはそれとして!→またシリアスに考え込んで… この連続なんですよ。 おまえはなにがしたいんや…と白目剥くわこんなん それとかなり冒頭であった、夢の中でジュスアルドの紅い瞳と目が合った、というおいしい設定は忘れたんすか…これはかなりおいしいネタだと思うんですが、触れないんですよ。 ジュスアルドにしても、リリスの目を見て「あの目をどこかでみたような」と思うこともない。 ちなみに夢の中で目が合うシーンもめっちゃわかりにくいです。 たぶん漫画としてはそれなりに面白いのかもしれませんが、ヒロインに好感が持ちにくく、ヒーローに関しては生理的に受け付けない見た目で…もうしわけないですが、先も気にならなかったし、途中でギブアップしてしまいました。 ほんとにね、正夢を見る、それが国の有益な情報になる、なんて設定はむしろいらんかったんじゃと思いますよ。あとヒロイン、とにかく性格の設定を統一させてくれよ…感情の波がジェットコースターにしても、一貫性がなさすぎます。 有益な夢をみるヒロインってなんら、 こっちのが好きです。コメディではあるんですが。 見た夢をちゃんと有効利用してます…うんまぁ…いろいろと。そして趣味が通販ってのもいいしね。 夢を有益に使うお姫様の話なら、こっちをお勧めします。 脱線しましたが。 タイトルにある「寝起き」に至るまでよみすすめることはできませんでした。 全体的にとっちらかった感じのある漫画ですので、腹を据えて読むことをお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.12 22:00:04
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