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カテゴリ:コミック感想
なんともこれは…よさそうに見えて微妙でした… 絵はそこそこ上手いんじゃないでしょうか? ヒロインのルーナも可愛かったですしね。 ただこれ、何をどう読めばいいんだろう、と感じてしまったんですよ。 副題の「ルーナと臆病な王様」ってタイトルがメインでもよかったんでは、とは思いましたが。骸骨王はどうせイケメン化するのは確定してますしね。イケメン化というか、仮面?被り物を脱いでるシーンはありましたから、まあ、そらそうよね、としか。 ただなんつーのかこう…設定が中途半端なんですよね。 まずヒロインのルーナの目指してる「花師」というのがすごく中途半端なんですよ。 なんでってこれ、国家試験があるんですよね。 国…コーニング国での国家試験なわけですよ。 医者のようなもんかと思えばいいんでしょうが、なんでルーナが「国家資格」を取ろうとするのかがわかんないんですよ。 だって国家資格をとったとして、それで得られる特典、特権ってなんなのっていう。 土地が優先的に買えるとかもらえるとか金持ちになれるとかかもしれんけど、ルーナの亡くなった両親は僻地の村で「花師」として活動しているわけで、つまり「店をひらくこと」に関して特別な許可はいらないってわけですよね? もちろん某黒男さんみたいに無免許医みたいに活動しているのかもしれないけど…と思ったけど、兵士がやってきて花師の資格をはく奪するぞかなんだかと恐喝してるんですよ。 ってことは、この時点でルーナの母親の花師は「花師」としての国家資格をもっていて、なおかつ村で花師の活動…主に治療活動をしてるんですよ。 で、「店を開く」ことに国家資格が必ず必要なのか、と言えばどうもそれっぽい感じがしない。看板掲げてるわけでもないですからね「国家資格持ち」の。 たとえばここで、無免許花師だというのならわかるんですよ、まだ。 それこそ某黒男のように無免許医だけど腕は特級、娘のルーナがどうして免許をとらないのと尋ね、国家資格なんてただの箔付でしかない、そんな「箔」より市井にあって地道に活動するほうが性に合っているってんならわかるんですよ。 国家資格なんかとってはいないけれど、ルーナの母親は花師として素晴らしい才能を持っている。だのに小さな村で分け隔てなく「花師」として接し、生きている。 ところがそうじゃないんですよねー ルーナの母親に関してはまあなんかいろいろあるわけですが、まあそれはそれとして。 国家資格を取ることにルーナは意義を見出しているようだけど、それに対して「なんで?」としか思えないんですよ。 しかもこのルーナは花の精と意思疎通ができるんだから、なおのこと国家資格に固執する理由がない。 王都でぶいぶい言わせたいの? なんかこー…母親のような花師になりたいってんなら、国家資格とるより大事な「心構え」みたいなものがあってよくない? 事情があって王都に来たこと自体は別にいいし、そこで花師の師匠と出会ったのもご都合展開だけど、いいと思うんですよ。 ところがこの花師の師匠と出会って王城で勉強はじめるくだりも、だらだらしてしまって、もっと短くできなかったかな、っていうのと、花師に関してもっと情報くれよって思ったんですよ。 「花師」についての説明はもちろん冒頭にありましたが、それ以外にもなんかあって、みたいなのも必要でしょ、この先の展開考えたら。 なんかこーほんとに、悪くはないしちゃんと読めるんだけど、「何かが足りない」感がずっとつきまとう感じがするんですよ。 おそらく、「戦争中」であることもその要因です。 300年ずっと戦争してるっていうけど、長すぎだし、そもそもほかに国はないのかとも思うし、敵対している「エデル」という地下の国の「夜人」の設定が、すっごくガバいんですよ。 あと、獣人なのかと思ったら違うっていうのもがっかり感すごかった。 戦争の理由はさておいても。 地下の国の「夜人」の生態について、もうちょっと設定を練り込んでほしかったよ。 なんで地下の国にいるんだよ… この「地下の国」って設定をまったく生かせていません。 わたしゃこの地下の国にいる「夜人」というネーミングから、夜行性の動物的なことを思い描いていたんですよ。骸骨王の見た目も好きでしたしね。 これは漫画家さんも良くないと思うんですよ。 たぶん、「魔物」系が描けないんだと思います。 見た目どう見たってふつうの人間にちょっと角はやしたくらい。 獣姿のものもいますが、「獣」ではないんですよ。 そして夜の人、とくるんだから、太陽は苦手、光は「月」のみ受け付ける、かと思うじゃないですか。ヒロインの名前も「ルーナ」つまり「月」なので、てっきりそうだと思ったんですよ。 でも、昼日中にふつーにで歩いてるし? なんのための「夜人」ってネーミングなの? それこそ「吸血鬼」みたいに日の光あびたら灰になるかよわよわになって瀕死になるとか、そういう設定をつけてほしかったんですよ。じゃないと意味ないでしょ。 そして、もともとは地上にいた種族だったが、人間に追いやられて地下に潜るしかなかった「魔族」だったという設定なら(わたしの妄想ですが)そういう「説話」を早い段階でだしてほしかった。 やたらと夜人を差別するひともおおいのに、なぜか辺境地ではそうではないですよね? この「偏見」の偏りはどうして起こるのかを説明してほしいんですよ。 王都での夜人に対する偏見ってのは、王とかそのまわり…まあ、国教がベターではあるんですが、国土安泰のためについたあえての「嘘」の「教義」で、それがあまねく浸透しているのが王都、辺境の田舎では「教会」つまり教えを説く人材がすくないので、「夜人」を「悪」とする教義がひろまりにくく、それゆえに偏見も薄れていった、というのなら納得いくんですよ。 でも、いわゆる「国教」の存在もとくには出てこないし、偏見もただテンプレみたいになってるだけ。 そもそもヒロインがその違和感に気づかないのがおかしいんですよ。 なぜ、田舎の村と王都では、こんなに夜人にたいしての意識が違うんだろう、と。 田舎にいて、夜人に襲われた経験ないんですよね、ルーナ。だから夜人にたいして恐怖もない。これはよんでいてわかるんですが、そのバックグラウンドが語られなさ過ぎて、薄いんですよ。 さらにおかしいことはあって、国王がエデルとの戦争で?戦死するんですよ。 で、勝ったエデルの王が「エデル国」に討たれた国王の「葬儀」に参列… う、うん…?? ということは、ルーナのいるコーニング国はどうなったの? 負けても国としては成り立ってるわけで、地方の小さな戦程度で、そこに出向いていた国王がたまたま討たれちゃったけど、まー一応国王なんで、葬儀にエデル王も参加しとくかってこと? なんつーか、戦争ずっとしてたとかいうわりに、王都の様子はほのぼのしてるし、悲壮感ないんですよ。 というか王がなくなったにも関わらすが、王城内は通常運行してましたしね? 戦争なにそれおいしいの?みたいな雰囲気なんですよ。 かりにも「国王陛下」国の元首がなくなったのに、パニック状態におちいってる様子がない。 一応は、世継ぎがいて新国王がいるわけですが、戴冠式みたいなのがあったようでもない。 ほんとにこれ、国と国が戦争してます??? ヒロインのルーナは王女の身代わりとしてエデルに嫁ぐことになるって話なんですが、まあそこんとこはどうでもいいんですよ。よくある花嫁すり替えものなんで。 でもこれも問題で、「地下の国」つまり日のささないところに人間がいくことの弊害をものすごく軽んじてますよね? 基本的に「日の光」って人間には必要なんですよ。 おそらく健康を害してしまうはずですよ、地価の国なんかにいったら。月の光では間に合いません。 そこも考えてます? いや、考えてないと思うわ… 以前エデルに嫁いだ「王女」が自害した、という話をそこに持っていけばよかったんですけどね。 日の光をあびないまま一年過ごし、気が沈みうつ状態となり、あげく体もどんどん衰弱していって、結果的に「自害のように、衰弱死」してしまった、という背景があるのなら、エデルの王も人質を取らなくなった理由もわかるんですよ。 地上の人間は、太陽のない地下では生きられない。それをしってあえて人質はとらぬようにしている。と。 というか、戦争してる理由もねー…土地をめぐってってのもわからんでもないですが、そんな理由で戦争なんて金の無駄遣いなんですよ。 よくまあこれで内乱おきませんでしたもね? 「花師」の設定もこれくらい、とくに意味がないんですよ。 国王が死んでも花師は必要になるから国家試験はなくならないって…ううーん? 花がそれほど重要かなぁぁぁ? 薬草…まあつまり医療に対してそういってるなら、ごくふつうに、医療技術を向上させればよくね? なんかそこまで花師が必要とされる理由がないんですよ。 「国家資格」にしてしまった弊害ですよね。 そこそこ必要な存在で、いたら助かる程度の存在でいいんですよ。 あ、そうそう、もう一つ気になったのが、国家資格の合格の数なんですが 「千人に一人」なんだそうですよ… つまり人口多いね??? なんでそんな人数にしちゃったかな… ここ、人数で表すより、十年に一人合格者がでればいいほうだ、くらいでいいのでは? やたら戦争してるくせに、人口多くて違和感しかないんですよ。 そして、千人に一人だと、国家試験通った花師が、現状どれだけいるんですかねっていう。 たとえば10人王城に「国家試験」通った花師がいたとしたら? 王都の人口、あるいはコーニング国の全体の人口、国民総数ってどれくらいなんですかね? それ、絶対把握してないでしょ? もうこういう、ガバッぷりが気になってしまってね… もうちょっとこう、ふんわりした設定で良かったと思うんですよ。 国家試験ではなく、「花師」は希少人材だ、くらいでよかったし、戦争にしても小競り合いが長く続いてるくらいでいい。「国王」も戦争で討たれたとかにしちゃうからよくないんですよ。遠征先で病死した、でいい。 ならまぁ「国葬」にエデルの国王が来たところでさほどの違和感はなかったんですよ。 ここらは、ふんわりした設定でもよかったってのに、なんかやたらとすごそうな「設定」にしました感が出てしまって…しかもがっつり組んだ設定ではないから、かえってガバが目だつし。 「ルーナと臆病な王様」の副題を本タイトルにしたらよかった、と思う理由もそこにあって。 もっと「おとぎ話」風であってもよかっとおもうんですよ。 「ルーナと臆病な王様」って「絵本」ってありそうでしょ? なんかほのぼのした素敵な恋の物語、みたいな。 そういう風を装っておいて、じつはヒロインは「花師」で、いろんな花の精とお話ができて、臆病な王様の心もあたたかく癒してくれる存在で、っていう。 テンプレだけど、そういうほのぼのした話を求めて読み始めたんですよね… なのでつまり、期待外れでした、としか言いようがないです。 でもまあ、なろうのテンプレは踏んでいるので、気軽に読める話でもあるかなと。不遇ヒロインとか花嫁すりかえ こまけーこたーいいんだよ、って方には良いと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.15 22:14:14
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