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カテゴリ:コミック感想
なんという…残念、というか。 話自体はわりと好きな方なんですよ、しょーもない内容と言えばそれまでなんですが、まあ、少女漫画としてはありな展開だと思うんですよね。 求婚されたと思ったら勘違いだったけど、正式に結婚されたので一年後にしか離縁できないっていう。 で、ヒロインはいつものなろうの不遇ヒロイン。 この話でちょっと興味をひいたのが、相手の男グレイグが登場時からしばらく、ずっと性格がクズなんですよ。いやー、実にクズ男やで…なんだこの最低で、伯爵家の当主としても最低やんけ…となるんですよ。 こういうのって、わりと珍しいと思うんですよね。 そしてその伯爵家の使用人らは、じつにまっとうで、クズ主人がヒロインのシェリルを見下そうが、ふつうに対話してくれるんですよ、シェリルに対して。家令であるテリーがその筆頭でしょうか。 シェリルは優しい女性だとクズ主人に進言しようともするんですよ。クズ主人はガン無視するんですが。 こういう系の話だと、メイドたちも不遇ヒロインを粗雑に扱うのがセオリーなんでしょうが、この話ではまずヒロインのシェリルはメイドらと仲良くなります。 そしてよかった点として、メイドらの仕事を進んでやらないことでした。 部屋でおとなしくして居ろと言われたので、その通りにするんですよ。無駄に掃除始めたりしない点は評価できました。 のちに、感染症が流行ってしまい、その際には家事全般をやることになるわけですが、これは「非常事態」なので、シェリルが働くのはごく普通のことですしね。 なんかやたらと無駄な仕事ぶりではあるし、かわいそうアピールがないではないんですが、まあ、流せるかな、と。 で、この話のなにが惜しいかって、相手の男がクズだから、ではないんですよ。 描いてる漫画家さんには非常に申し訳ないですが、とてつもなく、絵が…微妙なんですよ。 ありていに言うと、下手です。 といって、「雑」とかコマ真っ白とかではなく、頑張ってかいてるんだなーくらいは伝わってくるんですが、人体のデッサンが見るもあわれなほどで、読むのが正直しんどいくらいだったんですよ。 おそらくですが、背景…家具や屋敷、街並みなんかはほぼ素材なんでしょうね。ぜんぜんキャラの絵と線があってないんですよ。たぶん、食事を運ぶ時のカートにしても、素材をつかってるんでしょうね。 おそらく人物以外は素材を使っているんではないでしょうか? 顔しかかけないようで、手や腕もおかしな生え方してますし、とにかく動きのある絵は壊滅的です。 椅子から立ち上がるところもドアを開けるのもまったく描けない。 暖炉に薪をくべて火をつけるシーンなんて、なにやってんだかわかんないのに、「焚き付けうまい」と感心されても、なにがどう上手いのか絵で見せてくれなきゃわかんないでしょっていう。 下手なのに土下座は描かないほうがいいんですよ。 なにしてんのかわかんない。 膝から崩れ落ちてその場に両手をつく、というシーも当然かけない。 ヒロインのシェリルは裁縫が得意なんですが、ドレスをはさみを入れるシーン、ちょきちょきって切ってるシーンも稚拙すぎてもうね… 手とか腕とか書けないのがまるわかり。 また、キャラの立ち位置の絵もひどいもので、接触してる絵なんてもう見ていて気の毒になるほどです。 あと横顔も上手くないなぁ、と。 ともかく、キャラ絵がもうどこをとっても上手いと言えなくて、ヒロインたちの会話シーンのコマがすんごく単調で、ここらは背景真っ白です。 いや、もーね、キャラの顔すらあまり上手くないんですよ…致命的すぎる…ヒーローにあたる男の顔すら「モブ顔」になっちゃってイケメン度合いはかなり低いです。 そして「感情表現」を漫画で表すのがあまりうまくないですよね。そして表情のつけ方もワンパターンていうか。 そしてコマ割りも単調でつまんない。 なにより、やたらと主人公たちのモノローグがだらだらと長いんですよ。 主人公ふたりだけならまだしもで、家令やメイドもそうなんですよ。 まっと簡素にしてくれっていう。 おそらく漫画かきなれてなくて、漫画に落とし込むことができないんだと思う。 タテコミしようなのかどうなのかやたらコマは大きくてそこに無駄なモノローグいれるもんだから、この漫画もまた1ページにおける情報がまったくないといっても過言ではなく、読んでてすごくつまんないんですよ。 話の過程をゆっくり進めてくれること自体はいいんですよ。 なにしろ、クズ男だったグレイグもさすがに反省して、ちゃんと自分の非を認めて謝罪しますからね。 ここらの流れは良かったと思うんですがぐだぐだモノローグながうっとうしいのと、絵が下手なので、いいシーンなのにきゅんとできないんですよね… 2人の想いが通じ合ってやっと「結婚」が本物になり、初夜も迎えられるんですが、もうね、絵が下手すぎてきゅんとこないし、もう辛い…としか言いようがないんですよ。 良いシーンなんですよ、少女漫画としては大事なシーンです。 お互いの気持ちをちゃんと伝えあうことができたんですからね。 でもここまでの過程を、モノローグでぐだぐだかたられるよりも、もっと二人がどう過ごしてきたか、「丁寧な絵」でみせてほしかった のちに、妹がわたしがグレイグの妻になるのよーとしゃしゃり出てくることにもなって一応盛り上がりは用意されています。 この話は、コミックで1巻か2巻で終わらせておくべき内容だし、絵だと感じましたね。 わたしはまあ好きな方の内容かなぁとは思いましたが、これといった面白さってのはないんですよ。 ヒロインにしろヒーローにしろ、不快感ってのはないんですが、そのかわり好感を抱けるようなキャラ設定にもなってません。 クズ男だったグレイグが改心していくのは良かったんですが、マイナスかせゼロになった程度でしかないし、見た目がモブなので、どうにも。 不器用系男子は好きなんですが、そういうキャラでもないんですよ、グレイグ。 ヒロインのシェリルも被害者面をあまりしないところは良い点ではあるんですが、ただ、それだけです。 物語の主軸はそこそこしっかりしているといえるので、物語に関してはそこまで不満はありません。 が、ひとつ。 タイトルのセンスのなさはどうにかならんのかっていう。 なんか「副題」みたいなタイトルじゃない? まあ、この淡泊なタイトルにあった、淡泊で単調な、いわば面白みのない話ではあるんですが、もうちょっとなんとかならんかったのかっていう。 物語の立て付けはきっちり少女漫画なので、それ自体は悪くないと思うので、絵がね…ほんともう…絵がもうちょっと上手かったらなぁ、としか。 かわいらしい系の絵なので、女キャラに関してはけっこう好みなんですが、男側がどうも美々しくないです。 その点もったいないですし、この絵ではさすがにお勧めはしにくいかな、と。 そして冒頭のクズ男っぷりが合わない人もいるんじゃないでしょうか。 無能感たっぷりで、こんな男とは結婚しないほうがよくね、と思わなくもないです。 ま、まあ、世間知らずのおぼっちゃんってことで、なんとか…けど見た目があれじゃ、うーん… やはり、お勧めしにくいなぁ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.01.12 21:00:05
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