こりゃまたひどい…なんつーか、物語としてダメでしょこれっていう
中華風で薬師が流行ってるからそれに乗っかって書いただけですよねこれ
それでも何かしらオリジナリティというか、いやべつにオリジナリティなんてなくてもいいけど、独自…というか、物語の主軸がなにかしらあればいいんですよ。
でも、読んでてこれ、何がかきたかったの?
作家さんもとくにわかってないですよね、描きたいものを。
なんつーか、薬師がいて、イケメンがいて、はい終わり。
そんだけですよ。
冒頭がもう幼稚園児なんですよ
「私が薬師になったのは誰かの役に立ちたいからです」
いやそんな幼稚園児がしょうらいのゆめはなぁに?と聞かれた時のこたえみたいなの言われましても。
はあ、さいですか、と。
メイメイというヒロインはとてもお人好しで貧乏人にも薬代金をとりませーんみたいなこと言ってますが、「で?」っていう
貧乏暮らし自慢されましても、だからなに、なんですよ。
冒頭のやりとりからしてわかりにくくて、いやこれはもう漫画家さんが絵が描けないだけなんですが、子供二人が来店して、怪我をしたらしいんですが、手当してるところも描いてないし、とりま包帯巻いた膝のコマがあって、その下に物言いたそうな子供二人の絵。
メイメイに大丈夫ですよと言われてももじもじしてるんですよ。
でも、ここで「金がない」なんてわかんないんですよ。
なぜなら子供たちが貧乏そうでいかにも金がない、というのが見て分からないからです。
はいこれで大丈夫、と言われても「手当」の描写がない。
ので、「あの…」と子供たちがいってても、何の状態に対して不安げなのかがわからんのですよ
弟が木から落ちた、というけど、具体的にどういう症状、怪我をしたのかがわかんないし、そもそもですね?
怪我をしたのに、なんでお薬屋さんにくるの?
ヒロインのメイメイは薬師であって、外科医ではないですよね?
ただの「薬屋」であって、怪我をした少年に包帯を巻いているけど、どんな「薬」を患部に当てているかもわかんない。
これ、冒頭にわたしは薬師です、という説明がなかったら、なにがなんだかわからんし、ヒロインが誰なのかもわかんないんですよ。
店構えにしてもそうで、屋根しか書かれていない。
とにかくね、漫画家さんが何もかもかけない人で、絵もかけない「漫画」も描けないってのが、冒頭の、たった2、3ページでモロバレなんですよ。
こんなのは、編集なりがチェックして、まともに漫画を描くよう指摘しなきゃでしょ…
イケメンが突然ドアを壊して入室するんですが、ここもイケメン紹介になってません。
お店の様子、つまり外観を眺めているイケメンを描くべきで、ここが町で評判の薬師の店か、とでもつぶやかせりゃいいんですよ。
じゃないと、このイケメン…まあ帝のハイランてやつなんですが、このハイランがどういう経緯で薬屋を探して、店に入ってきたのかがわからんでしょ。
つまり、目的がないんですよ。
で、ハイランが入室してきてからもひどくて、「薬師」としての診療の様子も全く描かれないんですよ。
なんかハイランが上半身裸になってるところを、メイメイが慌てて「全部脱がなくていい」というんですが、全部脱ごうとしてないやん?「お腹だけみせてくれれば」というように、ハイランは腹しか見せてないんですよ、その「脱ごう」とする前。
その会話いる?
そして診療の描写も稚拙なんてもんじゃなく、
あのですね…
私も漢方飲んでるのでわかりますが、最低でも口内というか、舌を見るんですよ。そして両腕、仰臥して腹を押してみる、という最低限のことはします。
あのですね、そういうのきちんと描いてくださいよ。
薬を調合するだけではなく「診療」もしてる「医家」としての仕事もできるってんなら
これは上の貧乏子供の治療もそうで、
木から落ちた少年に包帯を巻く以前、つまりどういう怪我を負ったのかを描いてほしいんですよ。擦り傷だけで済んでいるなら、手持ちの「薬草」だけで治療もいいでしょう。
でも、骨折してたら?骨が折れてても薬草で治すつもりなんですかね?
ここをきちんと描いてくれないと、ヒロインのメイメイが、「できること・できないこと」が明確にならないんですよ。
ハイランという男の診療もそれで、たんに「腹を触った」から「胃が悪い」ってことにしただけですよね?腎が弱いなんていかにもなことをいわせてますが、どういう根拠があってそれをいってるんですか?
もうほんとひどいところだらけでびっくりしますよ。
絵が下手なのなんてかわいいもんです。
いや、ほんと絵も下手すぎてお話にならないんですが。
で、その後立て続けに客がきて、豪商が金も払わず薬をもっていくわけだけど、この薬がどんなものかわかんないのにほいほい渡してるんですよ。
薬師なのに、「薬」に対して雑すぎませんか?
漢方薬ってけっこう手間いりますよね?
それに漢方薬にかぎらないかもだけど、薬ってのは毒と変わらないんですよ。
処方箋がなんのためにあると思ってんですか
薬を渡すのであれば細々説明しなきゃならないんですよ、本来。
それはいいからと持っていこうとする描写もないんですよ。
そして薬屋として人の役に立ちたいと言っておきながら、その作ってる薬に対してずっっっっっっと無責任なんですよ。
つまり、このメイメイという女の子は、薬屋としては最低、はっきりいって素人以下、ということになる。
なのに、帝でもあるハイランが俺の専門の薬師になれとかいう流れになるんですよ。
いや、あほなの?
もういっそ、薬事法違反で拘禁しろよ。
そういう売り方というか、違法に薬をバラまいてるんですよ、このメイメイとかいうあほの子は。
知識もろくにないくせに薬を安易にばらまくな、といって拘禁する方がよほど理にかなってますよ
こんなの野放しにしちゃいかんでしょ
さらにね、ハイランがメイメイを拉致するんですが、それがどこかまったくわからんのですよ。
立派な建物らしいですが、はたしてそこは、メイメイが住んでいた場所からどのくらい離れているのか、豪奢な建物のある敷地の一角なのか、そういう描写がまったくない。
で、このメイメイが豪商にさらわれたりもするんですが、これもわかんないんですよ。なにがどうなって、どこに連れ去られたのか。
ハイランの私邸だったとすれば、警護の人間がいないこと自体がおかしいし、拉致られた場所がすぐさまわかるのもおかしいんですよ。しかもハイラン着替えてますからね?最初だれかわかんなかったわ、絵が下手だもんで。
絵が下手というか、キャラの「顔」だけは描けるだけで、動きのある絵は描けない、背景は描けないので、建物は一部だけを素材貼ってるんでしょう。それ以外は背景まっしろです。
もうね、これ、なにをしたいのかがわかんないんですよ。
薬師のメイメイは人の役に立ちたいを二回言いますが、「で?」なんですよ。
実際は薬師ごっこしてるだけで、本が好き描写も「なろう」ヒロインだからでしかないし、とくにこれといった目的もないんですよ。
もちろんヒロインに目的がなくたって別にいいんですよ。それをこれから見つけていく、という態でもいいんですよ。
薬師になったのは別段深い意味はなくたんに知識があったから、そして生活のために必要だからしている。でいい。
そこからさまざまな出会いがあり、薬師の仕事に生きがいを見つけていく、という流れにしてしまえばいいんですよ。
でも、そうはならない。
なぜなら、それをハイランが邪魔するからです。
ハイランが俺の専属になれ、という理由もわからないのに、従っちゃうんですよ、メイメイ。
なんで?
ハイランがどこかしら深い病を抱えていてそれを治したいとか、あるいは後宮で犯人の挙がらぬ「毒殺未遂事件」が発声していて薬に詳しい人材を求めているのだとか、そういった理由があるのならまだしもいいんですよ。
でも、俺の専属になれ、ドヤァって。
助けられたから、その思いに答えたい、キューン、じゃねーんだわ、ヒロインも。
そもそも、ハイランが拉致監禁してなきゃ、豪商にたてつくこともなかったし、ぎさらに拉致なんてこともされなかったんですよ。
つまり、ハイランに対して恩義を感じる必要性って、まったくないんですよ。
むしろ、あなたのちからにはなれそうもありません、と断じて断れよっていう。
そしてもうこのヒロイン、とことんクズなんですよ…
「人の役に立ちたい」と言いながら、ハイランの専属になれと提案されたとき、貴重な本を目の前に置かれて、了承するんですよ、専属になること。
専属になる場合、他者からの依頼は受け付けない、ということになる。つまりかつていた場所で怪我した子たちを無償で治したり薬を渡したりすることはできなくなるわけですよ。
お金には困っているけれど、人の役に立つ、ということはできていたわけです、自認ですが。
で、逡巡してるヒロインの前に貴重な本がどさっと。
それに目がくらむんですよ、ヒロイン。
これね、「本」にしてますが、つまりは「金を積んで」るのと同義なんですよ、わかってます?
金にくらんで、もう他所の人たちのめんどーはみないってことです。
言ってることとやってることが真逆なんですよ。
そこはどうしてもそれはできないと断って、とっとと素敵なお屋敷から出なよ?
「人の役に立ちたい」んでしょ?
ここ、たぶん作者さんはあまり考えて描いてないなと、改めて感じた場面なんですよ。
そもそもの…というほかにも問題はありすぎで。
だいたい、専属になれよドヤァまでに、メイメイがひとつでも薬に詳しい描写がありましたかね?
知識を披露するイベント、ほぼないんですよ。
なのになんで専属になれいうのか、わかんない。
つまり、主人公二人の目的がさっぱり分かんないんですよ。
これの、なにをどう楽しめと?
薬師系の話は、たとえば中華系の某ひとりごとにしろ、某コレットにしろ、知識披露してドヤッたり、患者と向き合って治療に励んだりしてる描写があるんですよ。誰から知らを助けたり、助けられないこともあったりはするけど、知識を得られたり…「薬」を扱う者としての「プロ意識」というものをきちんと垣間見せてくれるんですよ。
で、男側に「こいつはなかなかやるな」と思わせるんですよ。
その「実績」をもって、近くに侍らせる理由をつくるんですよね。
が、この話にはその「実績」がおどろくほどないんですよ。
ヒロインにあるのは、自分のことだけ。他人なんて存在しない。知識を得たい欲についても書かれていないのとおなじようなものです。
これは作者さんが知識不足だから、どうしたって登場人物も無知になるってやつです。
ほんとにこれはひどくて、商業にだしていいものじゃありません。
流行の要素をいれただけにしたってこれはひどすぎます。
漫画の背景も真っ白だけど、物語の基礎となる「背景」も真っ白です。
こんなもの、漫画でもなければ、物語でもなく、設定を書いたプロットですらなく、絵も微妙なので、読む価値もなければ、「見る」価値もないんですよ。
絵がうまいなら、絵を「見る」だけの価値があるってのは、たまにありますからね?
イケメンとの溺愛がメインにしたって、ハイランは別にかっこよく書かれていないし、どんなキャラなのかもわかりにくい。
世界観の説明なんぞありゃしないので、メイメイの日々の生活はどうだったのかとか、まあ、そういった物語の土台になるものがまったくないんですよ。
つまりはね、これ「物語」ではありません。
語る物かないんですから。
いやー、じつにひどいね…
流行の要素をもってくりゃいいってもんじゃないぞ、というののお手本かも。
描いてる作家さんもたぶん、楽しくないんでしょうね。すごく雑ですから。
こんな、作者さんも書いててたのしくなさそうなもの、読む価値はまったくありませんので、当然、おすすめはできません。