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カテゴリ:コミック感想
絵が劣化したなぁ…でした。 じつはこの漫画家さんのことはウェブで連載していたころからお名前を存じ上げていたし、作品も読んでいました 「HOME」だったかな?あれはけっこう人気作だったんじゃないかしら? 絵もあの頃の方が好きでした。 ただ、今風に絵をちょっと修正したのかな? この作品より前の 「フルール」こちらの方が内容的にも好きです。 これってたしか途中からタイトル変わりましたよね?そこまでは読んでないのでわかりませんが。 それはともかく。 最初に描いた通り、絵も漫画もかなり劣化した印象があります。 下手になったというより、劣化した、という印象。 まずですね、キャラ絵がほぼみんな同じ顔になってしまった。とくに男です。 そして違和感はんぱないのは「頭」です。 頭でっかちにもほどがすぎんだろ…というくらい、頭がでかいというか、長いです。 カツラでもかぶってんのか、というくらい「面長」なんですよ。これ、男が顕著です。 人体デッサンは描き慣れているだけあってそこまで崩れることはないんですが、それでもやはりおかしいんですよ…全体的に頭の先を吊り上げられてるみたいに間延びしてしまって…それが気持ち悪いもんだから、物語が頭に入ってこないんですよね… イケメン設定のはずなのに、カツラかぶってるみたいに見えて、まずそのカツラをとれやとなるんですよ これはもう劣化でしかないんですよね 漫画自体は描き慣れているんでしょうが、「令嬢もの」は合わないんと思うんですよね まず冒頭の国の説明、地図が描かれているんですが これがわかりにくい。 「大国トルバキア」の部分はうっすいカケアミトーンのところなんでしょうが、すんごい雑な地図なんですよ。 描き文字で「バルティーニ」「コンカース」と書かれている。 まあ、地図がないよりましかな、くらいなんですが、隣国の「アルト王国」の部分、ここすごく大事だろうに、どの程度の範囲なのかが分かんないんですよ。 このバルティーニであれコンカースであれ、この侯爵家は国防を担っている家柄なんですが、なんで仲が悪いのかわくわかんないし、「王都」はどこなの? 辺境の国境地帯なのはいいんですが… 「貴族の特色も華やかで」とかかれているけど、その「特色」ってなんなの? 「華やか」なのが「特色」なの? よーわからんのですよ、なろうですかこれってくらい。 でもこれ、この漫画家さんのオリジナルものなんですよ…もうちょっとこう…世界観とか考えてくださいよっていう それはまあさておき。 この話、楽しめなかったんですが、理由の一番はやはりヒロインかな ヒロインのナタリアなんですよ。 この恋愛脳の嘘つき女、どう考えても共感なんざできないし、好感もてますかね? そりゃきらわれるだろって設定と言動しかないんですよ ただひとついえるのは、ある意味で「リアル」ってことです こういう女はたしかに存在しますよ? 恋愛脳で、その恋愛…つまり「男」にはいい顔をするし、女たちのことは見下し馬鹿にし、あげく平気で噓をつく。 これが、この物語のヒロインの性格設定なんですよ。 これ、ヒロインでいいんですかねっていうくらいひどい。 ナタリアは幼馴染のとなりの侯爵家のキリアという男が好きなんですが、この男の気を引くために様々な嘘をついて、キリアの性格「矯正」をしているんですよ。まあ、それ自体はいいんですよ。キリアもその嘘には気づいて利用してる一面もありましたからね。 でもね、このナタリア、女子感では非常に印象が悪く、嫌われている。 キリアのこときゃーきゃーもてはやしてる女たちがいるんですが、その女たちのこと、見下してバカにしてるんですよ。 この描写、いります? ここでナタリアに「嘘」をつかせるためにそうしたんでしょうが、ここ読んで思うのは、 こんなヒロイン嫌われて当然やろ…なんですよ キリアをひとり占めしたいのはわかりますよ? 婚約者だと嘘ついたってそれはいいです。 でも、きゃーきゃー浮かれてる女子の会話のこと、意味のない会話をですね、小馬鹿にするんですよ。 いやまてよ、おまえ、その女子たちとどんだけ違いがあるってんの? 平気で嘘ついて他人を見下す方がよっぽど性格悪いだろ。 ちょっとミーハーにさわぐくらい、年頃の女の子なんだから当然で、そこにキリアのことをあんな軟弱野郎いやだわぁ、みたいなことを言う子がいるんなら、キリアをかばうために高飛車な「嘘」をついたっていいですよ? でも、ナタリアとキリアの侯爵家って仲悪いんでしょ? なんでしょうかね、ナタリアの「嘘」はキリアを守るためのものだとキリア自身は言ってますが、そうでしょうか? 最初からそんなこと一切ないでしょ? キリアを取られたくないから、キリアを他の女から「蔑まれるよう」な嘘をついているんですよ。 これはたしかにナタリアがキリアを独占したくてついている嘘で、それはナタリア自身が思う通りなんですが、なぜナタリアはキリアの評判を落とすようなことを平然としてるのかがわかんない。 途中、騎士の試験があるからキリアの浮ついた噂がながれたことでナタリアが焦るって話があるんですが、これもおかしなことだらけなんですよ。 冒頭でも語られているんですが、この二人の家は仲たがいしてるんですよ…ね? 理由は分かりませんが。 いやでも家族ぐるみでつきあってて幼馴染というんだから仲たがいしてない…? いやどっちなんだよ… もうわからんことだらけなのです このなんというか、もやもやした感じは冒頭からあるんですよ。 読んでて、なんで?が続くというか。 ナタリアが平気で嘘をつく、という設定そのものはべつに悪くないんですよ。 キリアだけが本心を知ってればいいみたいな設定もわりと好きなんですよね。 ところが、このナタリアの性格がどうもよろしくない。 そしてよろしくない嘘つき女なのに、この女を好きな執事がいるんですよ…えぇぇぇぇ…困惑 男のために頑張って手料理もつくっちゃう健気なアタクシアピールもすんごいきっつい… このうっとうしいナタリアの性格って、あまり深堀されないんですよ。 キリアのほうがまだしもちゃんと描かれているかな ただ、繰り返しますが、この両侯爵家、仲がいいのか悪いのか、そこをもっと明確にしてほしいんですよ がっつり敵対しているわけではないのはなんとなく分かります。家族ぐるみのつきあいがあったと書かれているしね。 でも、ナタリアは気軽にキリアの家の領地にいってるんですが、これ、位置関係的にどこなの?ともなるのも問題なんですよ。 そして隣の国との国境地帯で、その隣の国とはどんな関係なわけ? それはこれから描かれるんでしょうが、のほほんと恋愛話してるけど、防衛を任されている領地感じがあまりないんですよね。 なのでこれはどういう「土壌」というか「舞台」で起こっている恋愛なのかわかんないんですよ 侯爵家同士の結婚を王家からよしとされる関係なのか、はたまたナタリアはべつに嫁がされる予兆があるのか。 そういうのをくだらない女子マウントとる間があるなら、描いておいてほしいんですよ このあたりの世界観「説明」が漫画でたりなさすぎて、読んでてずっともやもやします これ、令嬢ものである必要ある? と、読みながら思っちゃうんですよ。 のちのちナタリアが好き?な執事が邪魔してくるのかもしれませんが、ここら思ったんですが、この漫画家さんの好きな設定ですよね、と。 こういう男の配置の仕方好きだなぁと。 それ自体はいいんですが、ワンパターンすぎて、「当て馬」の描き方がちょっと雑だぞ。 ちなみにキャラの顔に違いがあんまないので、これ、アップにされたら区別つかんやつや… なんつーか、感想としては「つまんない」しかないですね。 ナタリアの性格設定はある意味ですんごいリアル、リアルゆえに気持ち悪くなるかもしれません。 恋愛脳すぎてついていけないし、そういう性格だから女友達の一人もできない。お嫁さんにしたい№1らしいですが、うんそうね、男側からしたらそうかもしれませんが、そのお嫁さんにしたい令嬢っぽさが「見た目」以外にまったく語られないので、なんの効力もありません。 まあ、こういう女はさくっと結婚しそうではありますね…リアルやで… それにしたって、これって少女漫画なんですよ。 ヒロインに共感したり好感を抱けないのは致命的ではないかな。 ナタリアみたいな嘘つきで女子感では常にマウントとって高飛車で、こんな女の子がヒロインでもいいけど、そのためにはギャップが必要なんですが、そのギャップがあまりというか、ほとんどないんですよ、ただの恋愛脳でしかないから。 なので、「もどかしい」キュンとはなりにくいです。 これを読むなら、「フルール」のがマシだとおもいます。 絵の劣化具合を確かめるために読むのはまあありかもしれませんが…そこは「絵がひどい」というよりは劣化してしまったのは残念だな、としか。 蛇足ですが。 この劣化の仕方というか、面長になってしまうのは描いている環境にあるようですね、なんかでそれ知ってすごく納得した。 デジタル化したゆえの弊害なのかなぁ? 面長になってしまう理由、検索してみるといいかもですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.03.08 21:49:31
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