外部フィルターの流量を弱めたい某巨大掲示板のアクア機器自作スレの過去ログにあった「バイパス」による流量低減方法です。 ウチのような超小型水槽でも、変にポンプに負圧をかけることなく、 あくまで自然に流量を抑える事が出来そうです。 必要な物: ・外部式パワーフィルター ・給排水用ホース ・タップ(流量が絞れる物)x2 ・T-ジョイントx2 構成: 1.排水ホースの途中にT-ジョイントをつけます。 排水口(シャワーパイプなど)の手前にタップを取り付け、 流量を絞れるようにします。 2.給水ホースの途中にT-ジョイントをつけます。 3.給水側、排水側のT-ジョイントをタップを挟んだホースで接続します。 Ex:┣─┻─┨ ・┣および┨はT-ジョイント ・─はホース ・┻はタップ(普段は全開) 4.給排水ホースを外部フィルターに接続して、 フィルターを稼働させます。 5.排水口近くのタップを絞る事で、排水量を調節できます。 タップを絞った事で余剰となる排水は3で作成したバイパスを経由して、 給水側に戻り、再循環します。 ※排水口のタップを全開にしても、ほとんど排水されない場合には、 バイパス部のタップを絞ります。 すると、バイパスを通る水が減りますので、排水口の方へ水が回ります。 バイパスはろ過済みの水が無駄に循環しますので、ろ過効率自体はとても悪くなります。 むやみやたらに水をフィルター内に繰り返し流せば良いって物ではないですからね。 効率よくろ過を行う場合には、水槽サイズに適合した流量とろ材容量を持つ 外部フィルターを導入するのが至極当たり前の方法です。 なぜ、こういう苦肉の策を取る必要があるか、というと、 ~60cmの水槽で過密飼育をしている場合、どうしてもろ過能力が不足します。 必然、ろ材容量が大きいフィルターを導入したくなる訳なんですが、 外部式の場合、ろ材容量が大きい物は(ろ材の通水抵抗の面から) ポンプ流量が大きくなければなりません。 すると、45cm以下の超小型水槽で使う場合、飼育水の量に比して、 流量がかなり大きくなりますから、流量を低減させなければならなくなります。 例えばエーハイムのクラシック2213を使用すると、 ポンプ流量は440L/hourですから、1分間に7.3L、1秒間に0.12L(=0.00012立方メートル)の水が流れる事になります。 ホースの内径を12mmと考えると断面積はπr^2ですから3.14159x0.012x0.012=0.00045平方メートル。 管路内壁の壁面抵抗をゼロと仮定し、さらに完全流体が流れたと仮定すれば、 流速はQ=VAですから0.27m/s、つまり秒間27cmの勢いで水が噴出します。 実際は管路の摩擦損失や形状損失、曲がりによる損失、水の圧縮率などにも影響を受けますので、 まぁ、25cm/sが良いところだとは思います。 ポンプ性能1L/hour辺りの流速とすると、12mmの内径のパイプに置いては0.057(cm/s・hour/L)となるわけですね。 この条件下で500L/hourであれば、28cm/sで水が吐き出されてきます。 秒間30cmって結構早いですよ。30cmキューブなら水槽の1辺の距離が1秒で流れます。 |