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おとーちゃんのわーくしょっぷ

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オフシーズンの保管のために

皆さんはシーズンが終わったあとの板の手入れと保管はどのようにされているでしょうか?

使いっぱなしで放置?
ざっと腑入れ物置の中にポンッ?

これでは次のシーズンが始まっていざ使おうとしたときには、ソールは白っちゃけてザラザラ、エッヂは錆びサビ・・・。
慌ててショップにチューンに出して大金を取られるか、嫌になって新しい板を買うか。
どちらにしても安くは無い大事な板です。
更なる出費は辛いもの!

というわけで、シーズン終了後の手入れと保管方法について書きたいと思います。
決して難しくないですから皆さんも是非やってみてください!


<STEP1>ビンディングの取り外し
用意する物:#3の+ドライバー 小さな空き箱

まずはビンディング及びユニカン等の金具を外します。
オフチューン0
これはこのあと行なう水洗い後にさびの元となる水分の残量を無くす為とともに、作業の邪魔になる、更にはビスに引っ張られた滑走面に窪み癖が出来てしまう為外してしまいます。
このとき、セッティング(アングル等)はメモしておきましょう!
また、ビス等の部品がなくならないようにワックスの空き箱等を利用してしっかりと保管してください。


<STEP2>洗う
用意する物:中性洗剤・柔らかいスポンジ・水道・人工セーム皮・水道(笑)

次に洗います。
シーズン中、ゲレンデの雪に含まれる塩分や移動中にキャリアの上で被る排気ガスや埃等を洗い流します。
中性洗剤をつけたスポンジでよく洗い、充分に水道の水で流してください。
このとき、先ほど外しておいたビンディングもいっしょに洗っておくとよいでしょう。
洗剤分をしっかり流したら人工セーム皮(自動車洗車用のやつ)等で水分を拭き取ります。
ビンディング取り付け用のビス穴は綿棒等で水分をとった後防腐浸透潤滑剤(CRC等)を軽く吹き付けておくとよりよいでしょう。

その後,陰干しして充分に乾燥させます。

ここまでの作業は皆さんご自分で出来ると思いますので、必ず実践してください!


<STEP3>リペア
用意する物:チューンナップバイス・ワックスリムーバ・リペアスティック・リペアアイロン・カッターの刃・ステンレススクレーパー・ファイル・オイルストーン等・サンドペーパー数種・・・etc

ここでは、ソールやエッヂに大きなダメージがあった場合行なうリペアについてですが、これは相当技術のいる作業ですしそのために揃えなければならない物も多いので、迷わずショップに出しましょう!(笑)


<STEP4>汚れの掻き出し
用意する物:ブロンズ(銅)もしくはブラス(真鍮)ブラシ・フィニッシュマット等のナイロンの布ヤスリ・ペーパータオル・ワックスリムーバ(液体orスプレー)

さて、いよいよ滑走面に入り込んだ汚れと古いワックスを削りだします。
まず、ブロンズブラシと呼ばれている物(メーカーによってはブラスブラシ他の名称の物がある)で滑走面の細かい目に詰まった汚れや古いワックスを掻き出すのですが、このブロンズブラシなる物かなり高価です!
なもんで、私はホームセンタで200円ほどで売っている塗装下地を作るための真鍮製のもっとも細いブラシを使っています。(左写真)
オフチューンA
実はこれ、ブラシの毛の部分は某メーカーのブラシと全く変わりない太さと固さなのです。
で、このブラシを使い板のトップからテールに向けてブラッシングしていきます。

ブラッシング後、ファイバーテックス等の布ヤスリで表面に残ったかすを擦り取り、ペーパータオルにワックスリムーバを軽く馴染ませ拭き取ります。
オフチューンB
このとき私は、決してリムーバーを滑走面にじかに吹き付けません。
何故かというと、リムーバーは滑走面の酸化を進める原因になりかねない為と、せっかくシーズン前から作り上げてきたベースをリセットしたくないからです。

が、もしあなたの板がちゃんとベースが作られずに使用されていたり、シーズン中のワキシングをきちんとせずに滑走を続けていたとしたら、リムーバーをたっぷりとかけて充分に汚れを浮き出させる必要があります。
そうならないためにも、シーズン前及びシーズン中のワキシングは充分に行なっておきましょう!


<STEP5>ワックスによるクリーニング
用意する物:クリーニング用WAX・ワックスアイロン・ワキシングペーパー・プラスチックスクレーパー・ブロンズ(銅)もしくはブラス(真鍮)ブラシ・フィニッシュマット等のナイロンの布ヤスリ

次にWAXによるクリーニングに移ります。
まずワックス(なるべく無色の物を使う)を充分に生塗りし、ワキシングペーパーにもワックスをしみ込ませた上でゆっくりとワックスを入れていきます。
オフチューンC
このときの注意点ですが、アイロンの温度は90度くらいに設定し絶対にアイロンを止めないこと!
そして、ワキシングペーパーは浮き出た汚れを吸い取る役目も果たしますので必ず使いましょう。

全体にワックスが入りましたら、さめないうちにスクレーパーで剥ぎ取ります。
ここで無色のワックスを使う意味がはっきりとわかってきます。
剥ぎ取られたワックスは汚れでうっすらと色付けされていることでしょう。
オフチューンD
スクレーピング後に、ブロンズブラシ・ファイバーテックスを使い更に目に残ったワックスを掻き出します。

これを、剥ぎ取ったワックスに汚れが混じらなくなるまで繰り返すのですが、必ず2時間以上の時間を開け、尚且つ日に2回までに止めて数日間に渡って行なってください。
そうでないと、板を壊す可能性もあります!


<STEP6>ワックスによるパッキング
用意する物:WAX(柔らかい物、クリーニング用でも可)・ワックスアイロン・ワキシングペーパー・ワックスリムーバ・ペーパータオル・自動車用ワックス(コンパウンド分のない物)

さて、きれいになった滑走面。
このまま放置していたのでは滑走面の酸化も進み、エッヂにも錆びが生ずる可能性が高くなります。
そこで、ワックスで皮膜を作りガードしてあげます。
その前にトップシートの汚れをリムーバーを染み込ませたペーパータオルできれいに拭き取り、自動車用のワックスを塗っておいてあげましょう!

ここまで来たらゴールは目前!
柔らかめのワックスをいつもより厚めに塗っていきます。
エッヂの部分にもかかるように!
オフチューンE
エッヂの錆び防止については、ペイント系の防止剤を塗布する方も多いかと思いますが、ここまでの処理を行なっていればよほどのことがないかぎり錆びの発生はないと思われます。
事実私の板たちは錆びがでたことはありません。

全体に塗り終わったら完全に冷めるまで置いておきましょう。


<STEP7>保管

さあみなさん、ここまで良く頑張りました!(笑)
仕上げは保管方法です。
まず保管場所ですが、高温多湿を避けて風通しのなるべく良い火の当たらない場所を選んでください。
そして、ワックスでパッキングした板を丸ごとビニールの袋かボードケースに入れ(理想的な方法はショップ等で行なっているシュリンクフィルムを使用したパッキング法)て、キャンバー保持と捩れ防止を心がけた保管方法を選んでいただきたい!
因みに、私の板の保管方法はしたの写真のとおりです。(シーズン中に撮った写真の為剥き身です)
ラック
このラックはホームセンターに売っている、棚板用のアングル材にフェルトテープを貼り板への傷を防止したものです。
この方法ですと、立てかけた場合に比べ捩れの心配もありませんし、何より板が倒れて小さな子供などが怪我をする心配が無い(バンド固定併用)、さらには場所をとらないという事です。

皆さんも工夫されてみてください!



さて、ここまで読んでみて「私には無理だ!」といわれる方はショップに依頼しましょう!
ショップによって値段もまちまちですが、おおよそ3000円~8000円ほど(リペア含まず)で処理してくれると思います。

命を乗せ、楽しませてくれる大事な板です。
決して高くは無いと思いますよ!


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