先ほど、学会2日目も終わりホテルに帰ってきました。長崎での学会に参加するのを決めたのが遅かったせいで、本日の飛行機が取れず、帰るのは明日です。今日の夜と明日の日中は暇なので、懐かしい長崎を歩こうと思っていたのですが、本日はあいにくの雨。昨日のうちに少し街中をぶらぶらしておいて良かったです。
長崎は、異国情緒溢れる街です。いま居るホテルの部屋の窓からは路面電車の通っている道路と、JRの終着駅である長崎駅が眼下に見渡せます。向こうには大波止埠頭とその上にある山沿いに林立する大浦天主堂などの教会や活水女子大学の古い学校の屋根が見えています。教会の屋根の色は明るい緑、大学の壁は赤レンガの建物です。右手には海が広がり、タンカーがゆっくりと港に入ってゆきます。反対側の山の斜面にはびっしりと民家が並び、坂の町長崎ならではの光景です。山の頂上付近は雲に囲まれてけむり、独特の雰囲気を醸し出しています。
head&neckは、もともと旅は大好きです。仕事上あちこちに学会で出かけますが、特にすきなのは京都、長崎、神戸などの歴史的な背景を感じるところです。前から歴史小説が好きで良く読んでいたせいか、こういう街にくると遠い昔の出来事に何となく思いをはせてぼんやりすることもしばしばです。
長崎に来ると、司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」に出てくる地名をたくさん見ることができます。観光地であるグラバー園や出島はもちろんのことですが、蛍茶屋、浦上、思案橋といった路面電車の駅の名前や、銅座町、本石灰町、東山手町などの町名も好きな人なら聞き覚えがあるでしょう。幕末の時代には、この界隈でいろんなことがおきていたのです。
しばし、日常の忙しさから離れ、ぼんやりするひと時なのでした。
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