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カテゴリ:日々のこと
さて、前回の更新からしばらく時間が過ぎ、気がつけば11月も半ばです。
このところ、head&neckは色んな資格試験の受験やら講演やらであちこちに出かけ、ばたばたとしていました。普段はもっぱら病院で診療をする毎日ですが、一生懸命やっているからなのか、はたまたそういう年代なのか、最近は医療以外の勉強会や学会で講演する機会が増えてきました。 一口で学会発表といっても、いくつか種類、というか難易度があります。まず、医師になって誰しもが最初にする学会での経験は、一般演題の発表です。これは、地方・全国にかかわらず学会が開催されるときに公募されるもので、申し込めばほぼ誰でも発表することができます。もちろんその学会に所属していなければなりませんし、ある程度学会のテーマに沿ったものであるのは言うまでもありません。例えば耳鼻科の学会で整形外科の発表をすることはありませんし、内容はそれなりにup-to-dateなもので、何年も前から分かっていて珍しくないようなものに関しては学会本部からお断りを受けることがあるようですが、少なくともhead&neckとその周囲の医師で断られたというのは聞いたことはありません。 次に来るのが海外での学会発表でしょう。head&neckが初めて外国で発表したのは台湾での国際学会でした。この発表はポスター演題といって、自分の発表内容をポスターにして会場の定められた場所にぺたっと貼り付けるだけなのですが、国際学会の場合はまず間違いなく英語での内容です。この作成に四苦八苦しますが、出来上がってしまえばあとは気楽なものです。ところが、たまに学会場でうろうろしていると目ざとく発表者を見つけて質問を受けることがあり、いきなり英語で聞かれたりして、どぎまぎすることもありました。幸い、過去数回のその経験は何とか乗り切ることができました。 少し勤務医としての経験年数が増えて、それなりに発表もこなしていると、頼まれごとの講演が入ってきます。最初は、小さな研究会の教育講演とか、違う分野の人たちの前で分かりやすく専門分野を紹介するという内容が多く、これにはそれなりの経験とアドリブが求められます、時間も学会の一般発表の10分程度のものとは違い、1時間前後しゃべらなければなりませんから、それなりに内容のボリュームが必要になってきます。若い頃は専ら聞くほうでしたが、最近この類の仕事が多く、準備に苦労したりします。 だんだんと年をとるにしたがって、仕事の種類が変わっていくのは仕方ないことですが、これもまた医師の責務としてこなしている今日この頃なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.16 15:11:17
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