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九州旅倶楽部

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藤原新也(書籍)

竹の花 100年~120年に一度咲くという竹の花


「竹の花」


私が「竹の花」を見たのは、1970年前後(昭和40年代)でした。

近くのお寺の境内で友達数人と遊んでいて、竹林に白い小さな花のようなものがあるのに気が付き、友達と一緒に竹林の中に入って行きました。

竹林の竹にたくさんの小さな小さな白い花がぶら下がるように咲いていました。

稲の花に似ていたような気がします。
始めてみる光景に驚き、なぜか怖くなり急いで家に帰って母に話したのを今でも覚えています。

竹の花は60年~120年に一度しか咲かないと言われています。

特に私が小学生の時に見た竹の花は、マダケの花で、マダケは120年に一度くらいしか開花しないそうですので、もう二度と見ることはないでしょう。

竹の花が咲くと、飢饉が起きるとか、その年は不作であるとか、
竹の花が咲くのは凶事の前触れであるなどと聞き、あまりいいイメージではありませんでした。

その後、大人になり知ったことは、

竹の寿命は10年前後だそうです。竹は木とは性質が違うようです。
毎年春にはたけのこが地中から出てきて、他の植物とは比較にならないようなスピードで成長していきます。

しかし、この120年に一度といわれる竹の花が咲くと、花が散った後、その竹は枯れてしまうそうです。

竹林全体が枯れてしまえば、その再生には最低でも10年以上の月日がかかるわけで、もともとの竹林の姿に戻るにはもっともっと多くの時間を費やすのでしょうね。

そんなことから、竹の花には、きっとあまりよいイメージでない言い伝えや伝説があるのかもしれません。


福岡県門司港生まれの写真家でもあり、小説家でもあり、エッセイストでもあり、
旅人である藤原新也氏著の「藤原悪魔 天子のまゆげ」という本の中に、「竹の花」についての記述があります。

まゆげのある淋しげな犬の姿が表紙に書かれている本です。

藤原新也氏は、竹の花と人間という種の寿命の滅びの前兆を結びつけて書かれている部分がありました。

この本は「まゆげ犬伝説」から始まる、大変興味深い話題が豊富な本ですので、機会がありましたら読んでみてくださいね。

世間知らずの常識不足の私は、彼の本から様々なことを教えて頂きました。

藤原新也氏の公式ホームページは下記をクリックしてください。

クリックすると不思議な猫のイラストがでてきますので、その猫をクリックしてください。

Photo galleryでは、彼の写真を拝見することもできます。


藤原新也氏公式ページ


  藤原悪魔  なにも願わない手を合わせる   花音女  印度行脚

  僕のいた場所  印度放浪   空から恥が降る  ディングルの入江

  映し世のうしろ姿  風のフリュート   末法眼蔵  鉄輪






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