553149 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

水 沢 有 美

水 沢 有 美

水沢有美さんと<青春学園シリーズ>第1回 

水沢有美さんと<青春学園シリーズ>第1回 

 水沢有美さんが出演された<青春学園シリーズ>の登場場面を追っていこうと思うのですが、その前に<青春学園シリーズ>という言葉について説明しておきます。

 日本テレビで放映され東宝制作でテアトルプロ制作協力の一連の学園ドラマを一般に<青春シリーズ>と云っていますが、<青春シリーズ>という言葉では、広義に捉えると若者たちの青春を描いたものすべてが含まれることになります。たとえば、田中邦衛さんや佐藤オリエさんなどが出演した『若者たち』や水沢有美さんも出演した中村雅俊さんの『俺たちの旅』なども広義の<青春シリーズ>に入るでしょう。一方、<学園ドラマ>では、武田鉄矢主演の<金八先生シリーズ>や今年、何かと話題になった『女王の教室』もその範疇に入るでしょう。それらと区別するために私はあえて日テレ・東宝の<青春学園シリーズ>と呼ぼうと思います。私の場合、以下の7作品をその<青春学園シリーズ>と見なしたいと思います。その中で『炎の青春』については、放映曜日やスタッフの違いから人によってはシリーズからはずす場合もありますが、キャストなどで前後の作品と重複することもあるし、<日本テレビ/東宝/テアトルプロ>という製作体制も同じなので、あえて含ませていただいています。ただし、水沢有美さんは出演されていません。以下に各作品の概略を紹介しておきます。
 
・青春とはなんだ(放送期間:1965.10~1966.11)全41話
出演/夏木陽介、藤山陽子、岡田可愛、豊浦美子、木村豊幸、矢野間啓治



 閉鎖的な田舎町の森山町に、汽車に乗って威勢がよく正義感にあふれる青年教師・野々村健介(夏木陽介)が赴任してくる。アメリカ帰りの破天荒な英語教師は、ラグビーを通して生徒たちの心を掴んでいく。一方で、教頭や土建屋の学校をめぐる黒い霧にも敢然と闘いを挑んでいく。
水沢有美さんは、第18話から登場してレギュラーとして最終回まで出演。

・これが青春だ(放送期間:1966.11~1967.10)全39話
出演/竜 雷太、 弓恵子、西村 晃、松本めぐみ、岡田可愛、木村豊幸、矢野間啓治


 大岩雷太(竜 雷太)はヨットが遭難して海辺の町にたどり着き、ひょんなことから南海高校の英語の教師になる。若さとパワーに満ちた青年教師・大岩雷太は、劣等生たちのクラスを受けもち、サッカーを通して生徒たちに自信を持たせていく。
水沢有美さんは、第1話から第19話まで出演。メインの回も数本あり、松本めぐみさん、岡田可愛さんとの3人娘としての活躍が期待されたが、歌手活動が忙しくなり途中降板。

・でっかい青春(放送期間:1967.10~1968.10)全41話
出演/竜雷太、広瀬みさ、岡田可愛、寺田農、名古屋章、藤田進、中沢治夫、大谷直



 竜 雷太主演の2作目。海東市で新設された体育振興係に赴任してきた巌雷太(竜雷太)。市全体にスポーツを普及させるためにラグビー部を中心に奮闘し、若い世代に連帯感や根性を教え込もうとする。市職員という設定に今ひとつの視聴率のため途中で海東高校の体育教師に異動する形になる。しかし、それが成功し、人気を得たという。梅田智子さん、菊容子さん、中沢治夫さん、大谷直さんなどの面々は教師篇から登場した。
水沢有美さんは、メインゲストとしての登場を含め後半の3話に登場。

・進め!青春(放送期間:1968.10~1968.12)全11話。
出演/浜畑賢吉、亀井光代、平田昭彦、中沢治夫、大谷直、徳永礼子、夏純子


 青年教師・高木進(浜畑賢吉)は地元の高校の社会科教師として、欠員を待って赴任するが、初出勤の日から生徒には馬鹿にされっぱなし。ようやく「わが辞書に不可能という文字なし」と言って、ナポレオン先生と呼ばせて面目をたたせる。しかし同僚の河野真知子(亀井光代)には未熟さゆえにしかられてばかり。生徒たちとともに励ましあって成長していく教師を描く。サッカー部主将として中沢治夫(剛たつひと)さんが活躍する。
水沢有美さんはレギュラーとしてほぼ全話に出演。新聞部部員として田坂都さんとコンビで活躍。

・炎の青春(放送期間:1969.5~1969.7)全10話
出演/東山啓司、柏木由起子、平田昭彦、梅田智子、中沢治夫、大谷直、名古屋 章


 水沢有美さんは出演していないが、ロケに使った学校は『進め!青春』と同じところのようです。梅田智子さんがキャプテンに扮した女子バスッケトボール部がメインで、自信過剰の新任教師・猪木豪太郎(東山啓司)と生徒たちの交流を描く。打ち切られたのが、はっきりとわかる作品だが、内容的には中々、いい出来だった。

・飛び出せ!青春(放送期間:1973.2~1974.2)全43話
出演/村野武範、酒井和歌子、石橋正次、剛達人、青木英美、有島一郎、穂積隆信


 校長(有島一郎)の理想で「来るものは拒まず」という方針の太陽学園にやってきた河野武(村野武範)は「レッツビギン」を合い言葉に笑いと感動のドラマを巻き起こす。これまでの中沢治夫を剛達人という芸名にして剛たつひとさんが片桐次郎役で登場した。水沢有美さんは音楽の教生役として第12話に犬塚弘さんと共にゲスト出演。

・われら青春(放送期間:1974.7~1974.9)全22話
出演/中村雅俊、島田陽子、保積ぺぺ、有島一郎、穂積隆信、青木英美


 水沢有美さんは出演していないが、前作に引き続き太陽学園が舞台。新任教師の沖田俊(中村雅俊)は希望に燃え、学園の落ちこぼれを集めてラグビー部を結成。青春の汗をともに流す。保積ぺぺさんが落第したという設定で、前作からスピンインしている。

 以上、シリーズ作品の概略を述べましたので、次回からは水沢有美さんの個々の出演シーンを紹介していきます。では、第2回『青春とはなんだ』第18話「制服の日誌」篇に続きます


© Rakuten Group, Inc.