|
カテゴリ:家族の笑顔
「ごめんね・・・」
「ごめんね・・・・」 すぐに飛んで来なかった事を 何度も何度も心の中で謝った。 全国大会から帰宅した翌日に 留守電に母親からのメッセージ 「じいちゃん(父)具合悪いの・・・」 「一週間位は寝込んでしまって・・・」 「今日、お兄ちゃんと病院に検査に行ったの」 再生した母の声は割と明るかったので 検査の結果が判れば またすぐに連絡があるだろう・・と思い こちらからは連絡を入れずにいたんだ・・・ 昨夜遅く兄からの電話 父が救命救急の集中治療室に緊急入院したと言う 心配でほとんど眠らずの夜を過ごし 翌日、娘と妹で病院にむかった。 集中治療室の父の身体には 酸素マスクや点滴などのたくさんの管が見え 重篤な様子が一目で理解できた。 「じいちゃん・・・」 そばに駆け寄り手を握った。 幼い頃に甘えていつも握っていた 大きくて温かい父の手の感触をまだ覚えていた。 あの手はどこに消えてしまったの? 父は弱弱しくうなずくだけで 私も娘も妹も泣きそうになった。 それでも渾身の力を振り絞り 「じいちゃん○○(娘の名)の花嫁姿を見るまでは死なないから」 と父が言うのだ その言葉にみんな我慢していた涙が溢れ 娘は顔を真っ赤にして号泣した。 「お父さんごめんね・・・」 年齢だけで人として中身が未熟な私には あなたの笑顔と叱咤激励まだまだ必要です。 あなたの娘としてもう少し成長させてください。 ああ・・・神様・・・ 祈ることしかできない無力な娘です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|