布オムツは語る

布オムツは語る

「毎日布オムツを交換していると、布オムツが語りかけてくるんですよ。」
こう書くと、ちょっと危ない人のようですが、赤ちゃんの体調を見る時に、毎日の排泄物のチェックはとても重要なんです。

新生児の頃の食事は母乳だけなのに、ウンチの状態やオシッコの臭いなど、実に様々な変化があるんです。よく、母乳の量が足りているかどうかの目安で、オシッコの頻度を参考にしますが、紙だと良くわからない時がありますよね。でも、布の場合は、しっかり濡れているかどうかで、オシッコの量までもわかります。臭いも紙だとあまり感じないけど、布の場合はオシッコの臭いがハッキリわかる！そして、変な話ですが、自分の排泄物の臭いととても似ていることに気づきました。考えてみれば、母乳は母親の血液から作られているので、自分が口にした物が血液になって、ほぼ同じ成分が赤ちゃんの体から出てくるわけなんですよね。臭いが似ててもおかしくないわけです。

離乳食が始まると、色んな食材が変化して出てくるので、毎回びっくりすることばかりです。紙の場合、ウンチを見るのは交換して捨てるまでの間だけ。でも、布だと交換する時、ウンチをトイレに捨てる時、オムツを洗う時の３回も目にするわけです。一見気づかなかった物体にも、洗う時にオムツについていて「これは何？」と気づいたり、色、硬さ、臭いなどあらゆる情報が見て取れます。普段より硬いと「便秘かな？水分が足りてないのかな？」とか、逆にゆるくて頻度が多いと「下痢かな？具合が悪いのかな？食材が合わなかったかな？」と見た目ではわからない娘の体調を語ってくれるのです。

何でも口に入れるようになると、気がつかない時に雑誌や絵本の一部など食べてしまうこともあり、ウンチの中から、絵本の中の「ヘビくん」の残骸や、テレビの番組表の一部が出てきた時には、びっくり仰天してしまいました。このように、私の知らない間に起こった娘の行動までも知ることが出来ます。（あまり起きて欲しくはないんですけどね）

最近では、一回のオシッコの量が増えてオムツが濡れない時間も長くなり、まさに、布オムツが娘の成長の変化を語ってくれています。そう考えると、たまったオムツを洗う時に、「今日も一日ありがとう」と思えてくるのです。「布オムツ生活で、娘の心も私の心も成長しているな～」なんて自画自賛している毎日です。