私訳・源氏物語

[ドライブ] カテゴリの記事

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  蓮　-2-

  やっと蓮の花に出会えました。まだ全体の1～2割といったところで、これからが見ごろのようです。つぼみは控えめで甘い上品ないい香りがします。お天気が悪く、午後から雨模様になりましたが、花の写真は光の強い晴天より、多少曇りの方がきれいに撮れると聞いたことがあります。

  August 14, 2011

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  蓮

  にほんブログ村 友人の運転で、蓮を見に行った。去年はちょっと遅かったようで花が少なく、しかも雨降りだったので、今年こそはと意気込んで行ったのだが、今度は少し早かったらしく、硬い蕾がちらほら見える程度だった。蓮は「浮葉」といっただろうか、まず水面すれすれに一枚の葉が開く。浮葉の光合成で栄養分を蓄えた後、複数の葉が伸びてきて水面より上に開き、最後に花芽を付けた茎がおもむろに上がって花が咲く。池の手入れをしていた男性に訊くと、ここ数日の暑さでやっと蕾がふくらんだけれど、一週間ほど寒かった（！）ので開花が遅れているのだという。見れば伸びた葉もまだ十分開ききってはいず、薄緑色の紙を左右から巻き込んだような、コートの前を掻き合わせたような形をしている。そこは温泉宿の池なのだが、去年は見かけなかった物見台やベンチなども数か所用意され、周囲がきれいに整備されていた。鴨やあひるまでいたし、池のふちを歩くと赤・白・黒の大きな鯉が、口を開けてのっそりと寄って来る。鯉のエサなるものを一袋100円で買って撒いてやると、泥沼の中からワラワラと集まって来た。友人は、少しずつ投げる私を横目で見て、「あなた、ずいぶんケチくさいのね」と言いながら大盤振る舞いするので、池の中では飛んだり跳ねたり押し合いへしあいの大騒ぎ。しかも自分でエサをばらまいて呼び寄せたくせに、鯉の軍団を見ては「気持ち悪ぅ・・・」とのたまうのだ。撮った写真を後から見ると確かに魚の群れは不気味だが、蓮の開花を電話確認して、もう一度見に行きたい。（蓮のかわりに、赤い水連が咲いていた）

  August 11, 2011

• レモンの花

  途中、喜茂別（きもべつ）のきのこ販売所に寄ったのですが、「サイパンレモンの木」と札のついた直径50センチほどの鉢植えが目を引きました。細い枝の先には黄色いレモンが下がり、葉もまばらな木には甘い香りのする小さな花がびっしり付き、まるで餌を求める小鳥が、くちばしをいっぱいに広げているようでした。店員さんの話では、実は去年からなっていたけれど、春になって実をつけたまま花が咲いたとか。可憐な割には自己主張の強いこの「サイパンレモン」を見に、またぜひ行きたいと思っています。

  April 20, 2011

• 羊蹄山

  中山峠を越えて、羊蹄山の麓の「道の駅」までドライブしました。札幌市内は小雨が降っていたのですが、上り坂にさしかかるあたりから晴れて来て、峠を越えると羊蹄山の姿がはっきり見えました。ルスツの道の駅は、ジャガイモ、長芋、それにアイスクリームがおいしく、隣のレストランでは長芋のコロッケやソーメンが名物になっています。来月には新鮮なアスパラやわらびが店頭に並ぶことでしょう。

  April 20, 2011

• タイヤ交換＠レクサス

  北国では９月になると、スタッドレスタイヤのTVCFが流れます。月曜日に旭川市よりもっと北の幌加内という蕎麦の産地まで、旧友のクルマで新そばを食べに行きましたが、その翌日初雪が降り、あわててタイヤ交換の予約を入れました。市内を走るだけならば、11月中旬から12月初めでも十分なのですが、今年は異常気象なので不安なのです。そのうえ中旬から気の急く事が重なり、疲労困憊の一カ月でした。

  October 30, 2010

• 摩周湖

  今年はお盆休みをとって道東方面をドライブし、川湯温泉に一泊しました。ネットでルートを検索し、行きは日勝峠を越えて足寄、阿寒を通り弟子屈に入って川湯温泉に宿泊し、帰りは美幌峠を越え、旭川から高速道路に乗りました。札幌～旭川間は普通なら4000円ほどかかるのですが、ちょうど土曜日だったので札幌インターまで「500円」と表示されたように記憶しています。二日間とも台風一過のペケっとした晴天で、摩周湖は紺碧のうつくしい姿を見せてくれましたし、美幌峠からは屈斜路湖が見渡せました。私は特に峠の運転が大好きで、助手席に人を乗せるとあまり無理はしないのですが、それでも登坂車線がやってくるとアクセルを目いっぱい踏んでエンジンを唸らせ、何台もごぼう抜きする爽快感はたまりません。やはりクルマはよく走ってこそその良さや面白さがあるように思います。それでも行きで夕張あたりからひどい渋滞に巻き込まれ、止まったり動いたりのノロノロ状態が一時間ほど続きましたが、そんな時こそエコカーとしての面目躍如たるものがあります。二日間でしたが往復750キロ走り、ドライブを堪能してきました。

  August 17, 2010

• ゆにガーデン

  高校時代のクラスメイトと、久々のおしゃべりを満喫してきました。郊外の丘陵地帯のレストランでランチして、花咲くお庭を散策しました。広大なお庭は、二両連結のオープン・バスに乗ると吹く風が気持ちよく、安楽に回れます。写真正面遠方に見える赤い屋根の建物がレストラン、その左となりが温室です。初夏にプールのお友達と来た時は、まだ遅咲きの桜や姫リンゴの花が咲いていましたが、昨日はカサブランカやアカプルコなど大振りのユリが満開で、姫リンゴは赤い実がなっていました。たくさんの花が植えられているので、いつ行っても季節ごとの花が目を楽しませてくれます。低地には池もあって、あひるや鴨がいました。

  August 4, 2010

• 大家族

  休みの日はドライブがてら、20キロほど遠方の朝市に出かけます。ナビは有料道路、時間優先、距離優先など5ルートから選択できるので、推奨ルートから離れた道を指示すると、今まで走ったことのない小道に入ったりおかしな所で右左折するので、まるで冒険しているようにわくわくします。信号待ちしていると、何やらカラフルでにぎやかなものを見つけました。日本ハム・ファイターズの選手やマスコット、武士や政治家と思しき人々が、家の前でひしめきあい、こちらに手を挙げてアピールしています。しかもなぜか編み笠を被って。どんな素材で作られているものやら分かりませんが、面白かったのでクルマの中からXPERIAのシャッターを切りました。

  August 1, 2010

• 失われた美

  GWは日帰りドライブを楽しみました。郊外の中山峠を越え、道の駅で地元の野菜を買い、喜茂別ではランチにきのこ料理をいただき、洞爺湖を見下ろす丘の上に建つウィンザーホテル洞爺で、とびきり高いお茶を味わってきました。洞爺湖サミットで一躍有名になったホテルですが、山の上に建っているのでロケーションが素晴らしいのです。中央に立つと右手に洞爺湖、左手に羊蹄山が眺められる、吹き抜けになったガラス張りのロビーがあって、初めて入った時は景色とみごとに調和した美しさに、ため息が出たものです。ところが久しぶりに行ってみて、驚きました。その素晴らしい眺めが山側と湖側とに区切られていたのです。つまり吹き抜けになった広いロビーは、中二階が作られてしまったために、左右を見渡すことができなくなったのです。訊くと、サミットの前に改築されたのだとか。確かに３階までも届きそうな、高く大きなガラスではあまりに無防備で、世界のVIPを迎えるには不安だったのでしょうが、あの雄大な眺めに惹かれていた私には、がっかりでした。運が良ければハープやピアノの演奏まで聴けたロビーの解放感もすっかり失われていて、とても残念に思いました。

  May 11, 2010

• 私のレクサス　-10-

  　月初めに一カ月点検を受け、同時にタイヤも交換してもらいました。　レクサスのホームページのオーナーズ・サイトにログインすると、Harmonious Driving Navigator というバナーがあります。走行距離、ガソリン消費量、CO2排出量、平均燃費など、エンジンを止めた後にクルマから自動送信されたデータが表示され「燃費ランキング」に順位付けされます。今日現在は全国で14456台参加（HS250h）しているようですが、１位のオーナーさんは29.3キロ/L 。私の場合は9.7キロ/Lで、何と13767番目です。しかしこれでも燃費が良くなった方で、最悪はビリから71番目（７キロ/L）だった日もありました。　先月はクルマを運転する時間より、停車してオーディオやナビで遊んでいる方が長かったからだと思います。それに目の悪い家人がスーパーや買い物などどこにでも付いてきて、車内でオーディオを聞いて待っているのです。寒い時季なのでエンジンを止めるわけにいきません。長距離ドライブすると燃費がアップするのですが、ほとんど自宅と店の4キロ程度を走っているので仕方がないのだと思います。ところで最近、パソコンからG-Link へナビ設定ができるようになりました。「スポット連携」という機能で、クルマに乗らなくても家のパソコンで目的地やルート設定を登録することができ、クルマに乗った時にG-Link からダウンロードする仕組みです。お蔭でドライブ・プランが、家でじっくり立てられるようになりました。しかしまだ一方通行のようで、車載機で登録した目的地をパソコンで削除することはできず、今が過渡期のような印象ですが、これからどんどんパソコンやケイタイと連携したサービスが充実していくようでとても楽しみです。

  April 12, 2010

• 私のレクサス　-9-

  　車には安全性や運転する楽しさはもちろんあってほしいのですが、レクサスには車そのものに、華やかさとpleasure感があります。何と言ったらいいでしょうか、この車で遊ぶ楽しさ、満足感が積まれている感覚になるのです。　それからレクサス販売店の、顧客に対する「おもてなし」の姿勢には、学ぶべきものがあると感じました。　今まで家族の車を含めて、私も何社か見に行ったことがありますが、レクサスには経験したことのない接客サービスがあり、とても気持ち良く買い物ができました。　そのせいでしょうか、今回のハイブリッド車のリコールは、気の毒にも残念にも思います。　しかし視線が顧客に向いているなら、きっと今の危機的状況も乗り越えることができるでしょう。

  March 10, 2010

• 私のレクサス　-8-

  　走りに関しては、アヴァロンのような強引さがありません。特にエコ・モードでは、セカンドで走っているような抑制を感じます。私は発進時にもどかしさを感じるのですが、助手席の家人によると強いトルクの『引っ張られ感』がなく、無理のないスムースな加速感がある、と言います。運転者と助手席に乗った人とでは、感覚が違うのだと実感しました。　パワー・モードつまりガソリン・エンジン走行にするとさすがに加速が強力ですが、アヴァロンのような『引っ張られ感』がなく、滑るように発進し軽やかに走ります。しかしせっかくハイブリッドにしたのですから、普段はほとんどエコ・モードで運転しています。これにもしだいに慣れることでしょう。　また、座席が高く見やすいのですが、アヴァロンのようにボンネットが見えないところがちょっとまだ不安です。Hさんによると最近の車は、安全設計上みなそうなのだとか。これもそのうち慣れるだろうと思っています。

  March 9, 2010

• 私のレクサス　-7-

  　良い事ばかり書きましたが、アヴァロンに及ばない点ももちろんあります。アヴァロンは室内がとても広い車だったので、後ろに大人が3人ゆったり座れたのですが、レクサスの後部座席に乗るとしたらせいぜい2人。お友達と5人でのドライブはちょっと無理のようです。床にはシャフトというのでしょうか、その出っ張りがなくフラットなので足元がすっきりしていますが、後席は車のドアなどにすっぽり包まれる感じで圧迫感があり、この車は二人乗りに適しているかもしれません。　またグローブ・ボックス内にはETCがあるためスペースが少なく、ぶ厚い3冊もの取扱説明書は無理。車検証の類しか入りません。コンソール・ボックスも狭く小さく、サングラスや日光湿疹防止のための手袋を数種類入れるには、ちょっと不便です。アヴァロンにはステアリングの右横に小さなコイン・ケースがあって、コインやサービス券をワンタッチで取り出せて便利だったのですが、レクサスではコンソール・ボックス内部の後方についているので、お金を出すには振り向く必要があり、これも不便に思いました。

  March 8, 2010

• 私のレクサス　-6-

  Hさんが車の前で記念写真を撮り、（家人曰く「床屋さんに行っておいて、よかった！」）しゃれた額縁に入れてプレゼントしてくれました。　　さあ、郊外のテラス・レストランめざして、いよいよ初運転です。「あ、ガソリン、入れなきゃ」と言うとHさん、したり顔に「満タン、入ってます」　もうじき夏タイヤへの交換時期が来ますし一か月点検もあるので、今回は預かってもらうことにしましたが、冬タイヤは車に積まずに宅急便で自宅まで送ってくれるのだそうで、これにも驚きました。　レクサスは本当に至れり尽くせりのサービスで、これからここにお世話になるのだと思うと、とても嬉しく楽しみなのです。

  March 7, 2010

• 私のレクサス　-5-

  　キーは三種類あります。一つは手の中に入る大きさではありますがずっしり重いキー、そして免許証より心持小さめのカード・タイプ、もうひとつは、これらの電子キーの電池が切れた時の補助用に、それぞれに内蔵されたメカニカル・キーです。カード・キーは厚さも重さも案外あるのですが免許証よりわずかに小さく、グレンロイヤルの、ファスナーのキー・ケースにぴったり納まるので、私はこれに免許証も一緒にして入れています。電子キーを持った人が側にいれば、助手席のドア・ハンドルでも、内側に手を差し込むだけで解錠されるので、買い物で荷物を両手に持った時にはキーをわざわざ取り出さずに済み、とても便利だと思いました。施錠もポケットやバッグにキーを入れたまま、ドア・ハンドルの小さなくぼみに触れるだけでできます。キーだけでも便利になり、14年前と違ってずいぶん進化したものです。

  March 6, 2010

• 私のレクサス　-4-

  G－リンクの画面からリモート・タッチ・ノブを操作してオーナーズ・デスクをクリックすると、「レクサス・ケア・コミュニケーター」につながります。これは365日24時間使えるハンズ・フリーの電話です。車内のルーフ前方、ちょうど室内灯があるあたりにマイクの孔があって、そこに向かって直接話しかけます。試しにコミュニケーターにアクセスし、市外のテラス・レストランをナビ設定してもらいましたが、「月曜日が定休日となっていますので、確認してみましょうか」と、とても親切に教えてくれました。前日に電話で休みでないことを確認していましたので、丁寧にお礼を言いましたが、このあたりに「人間」ならではの気配りと暖かみがあって、実に嬉しい機能です。このマイクは、音声認識操作にも使います。コマンドはオーディオ、エアコン、ラジオ、TV、地図操作、縮尺、ルート探索、案内設定、目的地設定、音量、VICS設定、施設表示、今日の日付・曜日、走っている道路名、目的地までの距離や時間などですが、ステアリングから手を離さずワンタッチでできるのでとても便利で、しかも「この道路はなに？」と質問すると、ちゃんと「国道X号を東に向かって走行中です」と応えてくれて、結構遊べます。

  March 5, 2010

• 私のレクサス　-3-

  G－リンクというのは、トヨタ独自のシステムだそうで、ヘルプネット、セキュリティ、マップ・オンデマンド、ルート探索、渋滞予測、サウンドなどのサービスが、レクサスの場合新車登録から3年間無料で提供されます。特に、アクセスするとコミュニケーターと直接会話することができ、ナビの設定から各種の予約サービス、車についての設定方法など、オールマイティにこなしてくれる『レクサス・オーナーズ・デスク』は、とても気が利いた便利なシステムです。エンジンをオンにすると柔らかいメロディが鳴り、ディスプレイが立ち上がります。アヴァロンではちょうど灰皿があったあたりでしょうか、そこにパソコンのマウスのような機能を持つリモート・タッチ・ノブがあります。これでカーソルを動かしてENTERキーを押し、操作します。まるでパソコンを操作しているようで、慣れるととても楽しい機能ですが、音声認識で操作することもできます。

  March 4, 2010

• 私のレクサス　-2-

  手続きが終わると、いよいよ納車です。ちょうど車が一台ゆったり入る、床のつやつやした明るく清潔な部屋があって、私の車をぐるりと囲んだ10人以上の従業員の方々が、拍手で迎えてくださったのです。ゼネラル・マネジャーからは、赤いバラ、黄色の蘭、ピンクのポピーなどがアレンジされた春らしい大きな花籠をいただきました。この思いがけない祝福は、ほんとうにサプライズでした。車は「ボディ・コートもしたので、ほんとうにきれいですよ」とHさんが言った通り、ベルベットのようにしっとりとしたつややかさで、私を待っていてくれました。この部屋は正面がシャッターになっていて、このまま外へ出られるのですが、床も壁も真っ白で塵一つない清潔さ、しかも空調が完備しているので、エンジンをかけても匂いひとつしないのです。ここでパネルの名称と基本的操作を簡単に教わり、その後一旦外に出て、『G－リンク』を開設してもらいました。

  March 3, 2010

• 私のレクサス　-1-

  約束の一時間前に担当セールスのHさんから「時間の変更など、ないでしょうか」との電話がありました。受け取りのための認印、廃車によるキャッシュバックを入金する通帳、それにETCカードを持って時間ぴったりに玄関に着くと、豊田章男社長にどことなく似た店長（ゼネラル・マネジャー）とHさんが揃って出迎えてくれました。　通されたのは今までのデスクとは違い、展示車の横を通り過ぎた奥の個室でした。その手前には、ベージュのカーペットが敷かれたおしゃれなラウンジがあり、点検の待ち時間はここで過ごすことになるのだと、Hさんが教えてくれました。　通された応接室のサイド・テーブルには、表彰式や卒業式で証書を入れる四角い塗盆が置かれ、その中に数枚の書類、キーの箱などがうやうやしげに納まっていました。　飲み物のメニューはいつもより種類が増えていたような気がしましたが、加えて「LEXUS」の包装紙に包まれた、ミュール社製の可愛いチョコレートがふたつ添えられていました。

  March 2, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで　-8-

  　我が家は地下鉄駅から、徒歩5分程度のところにあるのですが、私はどこへ行くにも『頑張って』車で行きました。通勤はもちろん、デパートにもレストランにも裁判所にも、フィットネスクラブやスキーにも、昼でも夜でも、冬の凍結路やブラック・アイスバーンでも運転しました。ペーパー・ドライバーにだけはなりたくない、と思っていたからです。初めのころは慣れるために毎日乗っていましたが、しだいに運転が好きになっていきました。　高速道路を飛ばして登別温泉まで行き、日帰り温泉でのランチやプールをリッチに楽しんだ事もあります。夏には窓を開け放って、海辺の道路を走りました。峠越えして、ニセコの秋の紅葉も見に行きました。春には石狩の水芭蕉を見に行くのが楽しみでした。しかし何と言っても旅行から帰って来て、空港の駐車場に自分の車を見つけた時ほど嬉しいことはありません。忠実な老犬が辛抱強く私を待っていてくれたようで、車とはいえ何とも言えない安堵感があり、あたたかい気持ちになりました。そのアヴァロンとも、いよいよ明日でお別れです。

  February 28, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで。　-7-

  　アヴァロンは日本では不人気車種だそうで、私はとっくに製造中止になっているものと思っていました。ところが今回の世界的リコール騒動で、北米トヨタでまだ製造していることを知り、嬉しくなりました。　華のない地味なセダンですが、エンジンが静かで大型の割には軽やかに良く走るいい車なのです。私にとっては免許を手にした翌日からほとんど毎日乗ってきた車なので、愛着と13年間の思い出がたっぷりあります。初めて高速道路を運転した時は、脇の下から冷たい汗が、ツーと流れました。雪道でスリップし立木に衝突して、軽自動車一台分の修理費用がかかったこともありました。狭い地下駐車場で「こすりました。ごめんなさい」と口紅で書かれた手紙と、3000円分の金券がワイパーに挟まれていたこともありましたが、あちこち擦り傷だらけなので、正直言ってどこを擦られたのが分かりませんでした。

  February 27, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで　-6-

  私はDラーに電話して、預けてきたシステムの修理を保留にしてもらい、受話器を置くや否や飛んで行って、ずっしり重い箱型のサウンド・システムを膝に乗せ、手で叩きました。それを再びもとの位置にもどしてもらってスイッチ・オンすると、あらまあ！直ったのです。「まあ、直ったのは一時的なものでしょうね。今度は本当に駄目になると思いますよ」　システムの取り外し作業は大変で、しかも修理代金が取れなかったとしても、Dラーのこの言い分は不適切で、非常に良くない、と私は思いました。　しかしこの意地の悪い予言はみごとにはずれ、サウンド・システムは今に至るまで『一部を除き』正常に機能しています。その一部というのは、トランク内の6連CDチェンジャーの他に、運転席からも一枚だけ入れて聞くことができたのです。それはナビ用のCDプレイヤーだったと記憶していますが、当時のナビがあまり正確でなかったことと、私自身遠方へドライブすることもなかろうということで、TVにしてもらったのです。そのプレイヤーが機能しなくなったのです。買ったCDを帰りの車の中で聞けて便利だったのですが、入れてもすぐ吐き出して受け付けてくれなくなりました。6連チェンジャーは便利ですが、一度入れるとそのままのことが多く、いつも同じ曲ばかりを聞くことになってしまって案外不便なのです。　さて、とても実利的なアドバイスをしてくださったのは、パソコンに詳しい横浜の男性でした。彼のお話によると、精密機械を修理する最初の手順は「叩く」のだそうで、そのための用具まであるのだとか。　購入した近くのDラーより、遠くのネット仲間のほうが親切で頼りになった、というわけです。

  February 26, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで　-5-

  　リコールといえばアヴァロンも5000キロ走ったころ、オドメーターに不具合があるとかでリコールされました。　その後、車体の下にあるマフラーというのでしょうか、排気ガスの出るパイプがぐらついているのを見つけたので、「どうしてこうなるんでしょう？」と、Dラーに訊くと、留めてあるゴムの劣化かもしれない、と言うのです。私はあ然としました。買ったばかりの車に『劣化』などあり得ない話で、もしそれが本当ならずいぶん売れない車なのだな、と思ったものです。もちろん『劣化』を理由に、無償で直してもらいました。　アヴァロンは、サウンドシステムに問題がある、と聞いたことがありますが、本当に突然機能しなくなったことがあります。精密機械なのでDラーでは修理できず、東京に送って調べてみなくては分からない、しかも中を開けるだけで25000円かかる、というのです。これを掲示板仲間に相談したところ、Dラーでシステムを取り外してもらい「叩く」と案外直る、と教えてくれた人がいたのです。

  February 25, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで　-4-

  先週末連絡があって、納車日が3月1日に決まりました。25日にレクサス店に到着するのだそうですが、走行距離0の、汚れのない状態で引き渡したいので店舗まで来てほしいと言われ、定休日にアヴァロンに夏タイヤを積んで行くことにしました。路面は出ているものの路肩には雪山が残り、天気が悪いと吹雪く日もあるこの時期に、新車を受け取るのは惜しい気もするのですが、五か月間待ちに待ったのですから嬉しくてなりません。車検証がFAXで送られてきたので、自動車保険の変更手続きも終えました。レクサスのオーナーズ・サイトにログインしてみると、マイページに同じ色のレクサスの写真、ナンバー、登録年月日など車のプロフィールがちゃんと載っていました。オーナーが自由に記録して使えるようです。レクサスで私が一番嬉しいサービスは、「G-リンク」です。中でも目的地までのナビの設定、現在地に近いレストランやホテルの予約、事故時の連絡などをオペレーターに頼める「オーナーズ・デスク」というシステムは、この年になるととてもありがたく感じます。車というハードな中にソフトなシステムがあることは安心につながります。もちろん、リコールされるようなハードであっては困るのですが。

  February 24, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで。　-3-

  　夜、レクサスのセールスさんから電話がありました。「明日の朝刊に、レクサスの事が載ると思います。それで、ご心配のないようにと思って、お電話しました」　セールスさんの話では、プリウス同様SAIもレクサスも、ハイブリッドは同じブレーキ・システムなのだそうです。つまりディスク・ブレーキとモーター・ブレーキがあって、その切り替えにタイムラグがある、ということでした。　さっそく夜9時のNHKで、リコールのニュースが流れました。　TVでトヨタの社長会見を見た限りでは、言い訳をしているという印象が強かったので、リコールになって良かったと思っています。言葉数が多くて説得力がなく、反って不安感を誘うように感じたからです。　私のクルマもシステムの改良のため、12日工場出荷の予定が多少遅れるようですが、今月末には納車になるとのことでした。

  February 8, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで。　-2-

  　当初予定していたリースでの購入も、減税期間が延長になったのでレクサス・カードを利用した支払いに変更しました。年会費が21000円と、普通のカードの10倍ですが、利用額が300万円まで可能だったので3％のキャッシュバックがあり、さらに今年14年目を迎えたアヴァロンの、廃車による補助金25万円と100％減税も加わってかなりのお買い得になります。今日は300万円に不足する分を入金するため銀行へ行ったのですが、普段は使わない印鑑を忘れてしまい、2度も往復することになりました。　カード分は、来月一括で引き落としになります。　たくさんの書類も定休日に全てすませましたし、後はクルマを待つばかりです。

  February 3, 2010

• レクサス・ハイブリッドが来るまで。　-1-

  　先月中旬に、アヴァロンの車検が終わりました。去年9月にレクサス・ハイブリッドを注文したのですが、1月の車検までに納車できないため、レクサスが無料で行ってくれたのです。「レクサス」が代車として、やって来ました。　スポーツ・タイプのガソリン車でしたが、運転してみると制動がとても良いのです。　当日は昼間の暖気で雪が解けたため、夜は路面がツルツルのスケート・リンク状態になってしまい、おまけに、よそ様のクルマをお借りしたことでとても緊張しました。帰り路では前を走るタクシーが、なだらかな上り坂の信号待ちでスリップし、左右に揺れながらようよう発進していきましたが、レクサスはほとんどスリップしませんでした。　セールスさんによると足回りの安全性が高く、この時期の路面にこそ乗ってほしい車なのだとか。　レクサス・ハイブリッドは生産が早くなったそうで、今月12日には『目じり』がきゅっと上がった私の車が出来上がり、その後1週間ほどで納車になる予定です。

  February 2, 2010

• レクサス衝動買い　-8-

  　初めてディーラーに入った時の作業員の好感度やセールスさんの対応が、その後のクルマに対するメンテナンスの良さにつながるような気がしたのです。　同じクルマを十年以上大切に乗ってきた私にとっては、買った後のメンテナンスやサービスを気持ちよく受けたいという思いがあります。それは運転に対する安心感にもつながります。　色白のセールスさんに、いくつかの支払い計画をお願いしたのですが、その中の「リース」という方法をとろうと考えています。　この方法ではクルマは私の資産にはならず、5年後には返還することになります。ローン返済義務はありますが、その代わり車検も税金も費用は免除となり、その他の費用やローンなどは店の経費で落とせるというメリットがあります。　まして近頃の自動車業界での変化は激しく、5年後には電気自動車が主流になっている可能性もあります。　私はこのレクサスが人生最後のクルマと思っていましたが、考え方を変えると5年後には新車を買う楽しみがあるというものです。　私のレクサスが納車になる来年5月まで、まだ半年以上ありますが、待つこともまた「人生の楽しみ」というものかもしれません。

  October 20, 2009

• レクサス衝動買い　-7-

  私がすっかり気に入ったのを見て、「じゃ、色は赤にしよう」と、家人が言い出しました。　私は内心シックで上品な紺色で、内部をイエローにしたいと思っていたのですが、「この年だからこそ自由な気持ちで乗れる色だよ」という一言には説得力がありました。　そのかわりインテリアは黒一色に。　ところが今発注しても、納車は8ヶ月後の来年5月末になるというのです。　人気車とはいえまさかそんなに待つことになろうとは思いもしませんでしたから、アヴァロンの車検である１月には乗り換えができるかもしれないと期待していたのです。その上3月納車までは「補助金」が出るようですが、5月では対象外となります。　経営上同じトヨペットとはいえ、値引き率においてもレクサスはあまり良いとはいえません。アヴァロンの下取りも数万円というお情けレベルでした。　それでも私たちは、このクルマを買うことに決めました。

  October 19, 2009

• レクサス衝動買い　-6-

  乗ったり降りたりしていると、30代と思しき小柄で色の白い優しそうな男性がやってきて、試乗してみませんかと言います。私は免許取得以後アヴァロンのほかドイツ車のオペル、それから車検時の代車でやってきたカローラに乗ったきりなので、わくわくしました。乗ってみて驚いたのは、シフトレバーがないことです。フロントパネルに小さな「つまみ」のようなレバーがあって、シフトチェンジは、指先でできるというわけです。私は信号待ちになるとドライブからニュートラルに入れるくせがあって、手が自然に動いてしまうのですが、ハイブリッド車では停車時に充電されるのでニュートラルにしない方がいいのだそうです。展示場から我が家までのルートは、トヨペットから帰るときと同じです。家へはいつも通りバックで入りましたが、リアに入れるとドアミラーが動いてタイヤ部分を映してくれました。家からさらに店までの通勤路を運転し、途中ちょっと加速してみただけではありますが、3000CCのアヴァロンと、思っていたほどの差は感じませんでした。私の好きなように20分近く運転させてもらいましたが、ステアリングの軽さと車内の高級感、それにドライブを安全に楽しむための細かな気遣いが印象的で、運転するのがとても楽しいクルマだと思いました。

  October 18, 2009

• レクサス衝動買い　-5-

  フロントにはきれいなお姉さんが1人いて、にこやかに出迎えてくれました。最初に展示されていたのが目的の250ｈ。紺色に輝くエクステリアに、同じ色のエンブレムがフロント・グリルに輝いています。車高は高いのですが全体的にコンパクトで、全長4845ミリあるアヴァロンより150ミリほど小型でした。運転席に座ると、新車独特の匂いがします。フロントのお姉さんがやってきて、「これでエンジンがかかります」と、エンジンボタンを押しました。　ガソリン車はキイを回すと「ガルン！」と攻撃的な音が出ますが、ハイブリッド車はスタート音が出ません。　アヴァロンは大型車にしてはエンジン音が静かで、エンジンを切らずに止めている時などあわてて乗り込んだ拍子に、キイを回してエンジンに拍車をかけてしまうこともたびたびなため、これからどんどん老化していく我が大脳にとって、この静粛性が裏目に出はしないかと、ちょっぴり不安になるのでした。

  October 17, 2009

• レクサス衝動買い　-4-

  いざ来てみると、その見慣れたはずの展示場は、花壇でしっかり区切られているため入口がわからず、私は一回りして裏口から入ることになりました。そこは修理場になっていて数人の男性が作業をしていましたが、私のクルマが入るのに気付いた何人かが会釈してくれたのが印象的でした。展示場内部は奥が左に折れた「L」字型になっていて、国道に面した部分に４～５台、左奥に２台のレクサスが展示されていました。この日は平日だったせいか、人少なでひっそりとしていました。ところで家人は、穴があき糸の引きつれたシャツを着ていました。抱っこの嫌いな猫を無理やり抱きしめるので、もがく猫のツメでシャツをひっかけて穴が開くのです。かたや私も、ハーフ・パンツに丸首のTシャツという、まるで「朝のゴミ出しスタイル」です。こんなきらめく場所に来るには、気の引ける格好でした。

  October 16, 2009

• レクサス衝動買い　-3-

  　レクサスの展示場は、北海道ファイターズやコンサドーレの試合ごとに賑わうホワイトドームに近い国道沿いにあります。辺り一帯は広大なトヨペットの所有地で、タイヤ交換や六カ月点検、車検などでそこに行くことが多くありました。ディーラーの隣は古車センターだったのですが、何年か前にその建物をすべて壊して、近代的なガラス張りの高級感あふれるレクサス展示場に生まれ変わったのです。私はディーラーにクルマを持っていくたびに展示場に輝くレクサスを外から眺めては、いつかは乗りたい......と思っていました。

  October 15, 2009

• レクサス衝動買い　-2-

    12年ほど前、ちょうど私が運転免許を取ったばかりのころだったでしょうか。通勤途中でほとんど毎日同じ時間にすれちがうクルマがありました。トヨタ車なのに左ハンドルで、しかもフロント・グリルには鋭角の「L」の文字が付いています。当時のトヨタ車のフロント・グリルには、クラウン以外楕円形を重ねたマークが付いているのが普通でしたから、とても斬新に感じました。私は「左ハンドルのトヨタ車ということはアヴァロンと同様、逆輸入車なのかもしれない」と思い、親近感が湧いたのです。　同時に、このどっしりとして存在感のあるクルマに魅せられてしまいました。

  October 14, 2009

• レクサス衝動買い　-1-

  　シルバー・ウイークの最終日、買い物の帰りに突然家人が「クルマを見に行こう」と言いだしたのです。　実は我が愛車・トヨタのアヴァロンは今年で12年目を迎えました。　TVのCFでは、エコ・カーを買うと減税のほかに補助金もついてくると宣伝しています。購入して13年を超えるクルマでは、一年ごとに車検を受けなくてはならないそうですし、今が買い替えのいいチャンスかもしれません。今のところ何の故障もなく快適に運転してはいますが、運転席ドアのゴム交換や前輪サスペンションカバーの破損などを指摘されていて、すでに製造を中止した古い北米トヨタ社製のアヴァロンを修理するべきか、あるいは乗りかえるべきかに迷う日々でした。私は「買いかえるならレクサス」と決めていたので、レクサス・ハイブリッドが出たことで購買欲が刺激されていたことは事実です。そこで思い切って、憧れのレクサスを見に行くことにしました。

  October 11, 2009

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