動かないソフトで大儲け2細腕主人の怒り

『目の前で平然と・・・』
 漬物屋の細腕主人が電話で何度聞いても教えてもらえなかった旧システムでのデータ抽出方法がいとも簡単にできるんだそうな。

 先日、データ移管用に来てもらった時に電話では教えてくれなかった自称SE(このレベルはプログラマなんだけどねぇ鬼盗死婆漢才ってとこはインフレが進んでいるらしい)のアンちゃんが『あ、それからこうやってできますよ。ほら。』だって言ったそうな。

 不図見ると簡単に目の前で古いシステムを操作してやってのけたそうな。鬼退治に言った知り合いは(-_-;)となったそうな。

 可哀相な女主人、この事が分からなくて、膨大な手作業でデータの計算等をしていたんだそうな。
 一体それまでの努力はなんだったのかと、真剣になって女主人はぶちきれたそうな。でも鬼には何も効かなかったそうな。

 また暫く経ってこんな話もあったそうな。

“勝手にパソコンの中を触られたらどうしよう・・・・”
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 鬼盗死婆漢才上方死捨て夢からリモートメンテナンス(=PCを遠隔操作)できるようになっているそうな。
 漬物屋さんの端末内の情報を好き勝手に見て操作する事ができるってことだそうな。このことについては何の説明も漬物屋さんには説明されず、ただ、『弊社からリモートでメンテナンスできますよ』としか鬼は説明をしなかったそうな。

 『じゃあ、鬼一族が勝手にこのPCのデータを取り出そうと思ったら漬物屋さんに気付かれずに簡単にできてしまいますね。大丈夫?』と鬼退治に行った知り合いが聞いたら『鬼一族がそういった事は一切しません。あくまでメンテナンスの時だけです』って口約束だけしかしてくれなかったそうじゃ。
 
めでたしめでたし。
もとい 
くわばらくわばら。


“傷口に塩を塗る”
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 一度、鬼と寺務機屋さんと漬物屋さんを集めて実際の経緯の確認と、今後の誠意ある対応を求めてみたそうじゃ。
 誰が見たって本来だったら導入しなくてよいシステムじゃで。

 それでも、鬼とか寺務屋さんとも、漬物屋さんが買った経緯については、申し訳なかったというだけで平謝りじゃったそうだが、後は『このシステムを使い続けて欲しい』の一点張りじゃったそうな。大方鬼の巣窟(本社)の耳にでも入ったら首になるだろうて。
 使い手が何も使えないと明言しているシステムに対して、改修するとか、サポート費用を削るとかいうだけじゃったそうな。
 とうとう、細腕一本頑張ってきた女主人が泣き出してしまったそうな。
 それでも鬼盗死婆漢才の反応は一緒。しかも、塩を塗りつけるかのように『こんど、抽出条件でこういった画面を用意して使っていただけるようにしますので』って画面イメージのハードコピーを見せられたそうな。
 いくらビジネスの基本は相手の弱みに漬け込んで金を巻き揚げることにあると言っても、これはやりすぎじゃて。

 使えないって言ってるその目の前で。鬼盗死婆漢才というところが本性を現したそうな。鬼には相手の気持ちというのは理解できないそうじゃて、鬼退治に加勢してやろうかのぅ。
続く。


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