資金繰り
地元の中小企業者の間では、借換融資が頻繁に行われている。借換融資と言うのは、既存の借入金を新たに低利で、かつ、返済期間の長い借入金に借り換えるというものだ。この制度、無担保無保証なので、社長さんが気楽、かつ、低利でしかも元本返済が減るので、キャッシュフローの面からも良い。金融機関としても、保証協会の保証付なので当然金融庁の査定では優良債権になるので好ましい。というわけで、頻繁に行われている。実は私、この動きを少々冷ややかに眺めている節もある。上記の動きは、当然行政の援助で行われているのであるが、何故金融機関はそういった事を自前でしないのであろうか?という事なのだ。本来は、融資とひも付きで定期預金等の強要をしてはならないはずである。ところが財務体質の脆弱な先程、貸し渋りを恐れて、定期積金等の要請に応じているのが現状。また、先の融資制度以外については、大概は保証人か担保を要求されるのが通例である。これでは、金持ちしか起業出来ないという事になるし、いざ一円起業と思っても、金融機関からの融資が受けられないなら、結局企業は発展期に至る前に消滅してしまう羽目にならざるを得ないのではないだろうか?ある得意先のバランスシートはこんな具合になっている。長期借入金が約3,000万円で、一方定期預金は1,000万程度ある。もし、調達金利が3%で、預け入れ金利が実質0%としよう。そうすると、3,000万円×3%で利子は90万円である。(計算を簡略化しています。)ところが、実質的に調達出来ている資金は2,000万円である。1,000万は定期だから寝かしているだけ。すると、2,000万円に90万円の利息が課せられているのと同じ事。わり算すれば、4.5%の利息になる。ひどいものだ。私は解約を薦めたのだが、社長さんからはやはり「おろすと具合の悪いような事を金融機関から聞くんです」とある。ああ、いやんなっちゃうね。就職活動では地元の金融機関を受けて、一つは最終面接まで行った。けど、風邪をひいてしまい、とんちんかんな受け答えをして、理事長に嫌われてしまいました。(´∀` )結局、落ちてしまったのですが、後にそこは破綻してしまいました。(´Д`;)その時は、「風邪ひいて良かった」と思いましたね。正直。ホント、金融機関って、私は好きになれないですね。関係者の方いらっしゃったら、勘に触る話ですいません。