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以前からお伝えしている様に生糸の高騰で生地が現実に価格上昇し始めました。
これは消費者の皆様にお伝えすべき話しではないのかも知れませんが、あくまで参考に聞き流して下さい。 着物用の白生地一反分の生糸が二千円余り高騰しているという具体的な情報を入手しました。 生糸の輸入先は90%ぐらいが中国とされています。 急激な成長に伴ったインフレは養蚕農家にも押し寄せ、価格の上昇が望めない養蚕から手を引き始めたのが最初の原因。 桑の木もどんどん消滅。 日本の着物に使う生糸には等級が最上の物しか使われません。 選別の目が厳しすぎるのです。 その点、フランス等ヨーロッパの絹織物の産地が要求する基準はずっと低いのです。 価格や選別の程度を考えると日本を排除した方が得策との判断があります。 価格の上昇と販売拒否の二重苦。 実は、日本の生糸がこの生糸の等級では全体に最上であるというのは夢なんです。 昔は沢山の養蚕農家があって、それぞれの技術を競い合って世界一と言われた品質を誇っていました。 しかし、現在はほんの少数の養蚕農家しか生産しないのでその品質もまばら、高品質な物ばかりではないのです。 日本には四季があります。 その季節によって、糸の太さ等品質にばらつきが出易いのです。 沢山の養蚕農家が存在する事によって品質が保たれていた日本の生糸。 輸入出来ないなら、日本産でと言う訳にはなかなかいかない現実があります。 氾濫が続いた丹後地方の由良川。 先年も水に浸かったバスの屋根から沢山の老人が救助される報道を見られた事があるはずです。 その河川沿いには水害に強い桑の木が沢山植わっていました。 桑茶や高級家具素材として今やもてはやされる桑ですが、ほんの三十年前に嫌と言う程あった桑の木は消滅しています。 生糸の品質は気候の変化が少ないブラジル産が一番上質だと聞きました。 温度の変化が少ないので糸の太さの均質が保たれているのだそうです。 生糸の価格上昇分二千円はあくまで生産現場での話し。 白生地の販売は数十反単位で販売するので、白生地は元々一反あたりの利益は数百円の世界です。 ですから、価格上昇を含んでしまう余地は白生地業界にはありません。 それぞれ価格転嫁するとなると、消費者に届く価格は白生地そのものでも一万円を下る事は無いかも知れません。 幸い工房では値上がり前の丹後縮緬を可成り入荷していたので、着物用としては暫く価格を上げなくて済みそうです。 しかし、他の生地や帯地となると一部には在庫が無い物もあります。 仕入れるのが怖い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
円高で輸入するには有利と考えていました。私の考えが浅はかでした。噂では中国のバブルも弾けたそうです。第三次世界恐慌はまだ終わってはいません。注)第一次世界恐慌=1860年代。第二次世界恐慌=1929年。第三次世界恐慌=2008年=リーマンショック。
(2010年08月24日 21時07分30秒)
Qちゃん、今晩は。
中国はあくまで社会主義国、政府の方針や時の流れに動かれ易いのは明白です。 恐ろしい程の成長は生活の基準も激変させます。 先端技術も世界が思っている以上に進化を遂げている様です。 のんびりと蚕を飼ってゆったりと育てている場合ではないと思う人の流れが起きればあっという間に世界から絹が消滅する可能性があります。 そう考えると怖いですね。 ブラジルやベトナムに頼るしかないかも。 (2010年08月24日 21時35分38秒)
ジャイアント浜田さん、今晩は。
安く材料を輸入して、良い物を生産輸出すると言うのが日本の生きる道となっていました。 しかし、生産拠点を海外に移行した現在は円高のメリットは旅行だけ。 その旅行も浪費と言う形にしかならず、国内にメリットは無く海外の旅行者も減少、金も使いません。 中国のバブルがはじけたと言いますが、さすが老練な政治家の国、日本の二の舞は無いみたいです。 リーマンショックの影響は南ヨーロッパに多大な損害を与えました。 立ち直るのは無理かも知れません。 その意味で第三次世界恐慌と言えるかも知れませんが、本当の恐慌はこれからかも。 全世界に迷惑を掛けたアメリカはこのリーマンショックに対して一切謝罪の言葉がありません。 糾弾する国が無いのも不思議な現象です。 (2010年08月24日 21時56分47秒)
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(2013年08月04日 19時22分20秒)
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