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水彩画紀行 スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

逆説「大好きなアメリカ人」

僕は、一度、北米を40日ほど西から東へ旅したことがある。

シアトル、ロスの最初のディズニーランド、テキサスのケネディが暗殺された街、

砂漠の都市デンバー、クリントンの生地アーカンソー、ジャズの街ニューヨーク、

アンドリューワイエスの生地、今はギャングもいなくなって五大湖のほとりにリスが遊んでいるシカゴ、

そしてマイナス20度のカナダの北の街やトロントまで。

西海岸のアメリカ人は紙コップのように浅薄だが生き生きして活気があった。

南部のアメリカ人は、やや単純だが、古い開拓者の血を引いて誠実だった。

東部のヨーロッパ系アメリカ人は、奥ゆかしく知的だった。

最近のアメリカ人は、どうしてあんな風になってしまったのだろうか。

クリントンが大統領の頃、出会ったアメリカ人は、みな感じのよい良識のある人たちだった。

狡猾な新保守派が仕掛けたあんなつまらない些事でおいやらなければ良かったのに。

アメリカは広く、多様で一言ではいえない。


アメリカ人の中にも好きな人はたくさんいた。

”Heart is a lonly hunter "

「心は淋しい狩人」を書いたカーソン・マッカラーズ。

言葉が話せない主人公と大男の友人たちがおりなす

暖かい、しかし悲しい物語。

感動的な映画になったから見た人も多いはず。

わずか二十歳代のアメリカの少女がこれを書き上げた。

もうひとりは素晴らしい天才画家アンドリューワイエス。

なんでもない納屋や風景を描いてもそこに寓話的なリアルな

現実感がただよう。

筆致は細かく繊細なのに力強い偉さのようなものがみなぎっている。

ひそかに愛し合ったオルガと言うモデル。その日常生活の姿の美しい連作がある。

たとえば窓辺に眠っている裸身は、カーテンをゆらす風のそよぎから

産毛一本一本に触れていく風の感覚まで感じさせた。

名作戯曲「セールスマンの死」「橋からの眺め」「ガラスの動物園」を書いた作家もみなアメリカ人。

問題は、こんな繊細な心を持った知識人ではなくて、テキサスの

石油成金の子孫のような人が今、政治を牛耳っていることにある。

そして、それに迎合しやすい無邪気でのんきな大多数のアメリカ人気質。

ケネディのような多少は真剣に世界の調和や未来を考えるような政治家がでてきてほしい。

あれだけたくさんの人がいるのに、日本もアメリカも最近は小物ばかり。良い人材をは本当に少ない。

少なくとも信念を持って逆風に取り組む小泉さんがはるかにいい。


郵政民営化は官僚の財源にメスを入れる画期的なもの。

それをやろうとしている小泉さんは、本当はもっと評価されてよい。

そんなことに正面から立ち向かう小泉ブレーンはなかなか素晴らしい。

小泉さんの戦いは本当に見上げたもの。みんなで支えないといけない。

ここで元に戻ったら、もう日本は一気呵成に滅び行くのみ。

小泉さんは、いっそ、官僚でがんじがらめの滅び行く日本なんかほおっておいて

次回はアメリカ大統領に立候補してみたらどうかなあ。

万一当選してアメリカから日本を変えさせたら、今よりはアメリカも

日本もよくなるよ、きっと。

逆説的だけどアメリカ仕込みのクールな捉われない、今の良いブレーンを引き連れて。


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