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2005/08/01(月)05:38

白馬山峡の露天風呂  7月24日

山小屋の朝は早い。 日常なら惰眠をむさぼる民族も、 真っ暗な5時頃からごそごそと起き出す。 みな、朝飯をあきれるほど食べて、 明るくなる頃はに山小屋は空っぽ。 すでに尾根には、思い思いの重いリュックの列。 小さな人影の列が白馬山頂を目指していた。 ”想い出は、遠ざかれば、みな美しい” とは、バーバラストライザンドの「追憶」の一節。 中高年のじいさまもばあさまも、 遠ざかりゆく後ろ姿は、いつも美しい。 その美しい人影を追いながら、 かじかむ手で白馬への尾根を描いた。 しかし梅雨明け宣言したと言うのに・・・ 山頂はなかなか晴れない。 白馬山頂まで、あと、わずか3時間。 しかし山頂はすっぽり灰色のガスの中。 今、登ってもなにも見えない! あの処女尾根は、晴れわたった空のもとですっきりと歩きたい! 楽しみが先にあり、夢がある限り、青春は終わらない。 と無理に言い訳して、白馬山頂を越えて白馬鑓温泉は次回へ延期した。 そして眼下の蓮華温泉にあるという、山峡の露天風呂へ向った。 途中には、思いがけず、たくさんの高山植物。 日本のエーデルワイスと言われる衣笠草があり、 奥さんの殺害には有益と実証されたトリカブトもあった。 ハクサンコザクラは、可憐に、はにかむ乙女のよう。 そして、いよいよ山峡の無人の露天風呂へ到達。 ゆっくりと裸になって、熱い湯に脚を浸していった。 山の湯や まだ尾根駆ける 夏の雲

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