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カテゴリ:海外スケッチ紀行
ある夜、ホテルのいずくかより、にぎやかなる異国のしらべ。 ブーゲンビリアの道をたどれば、大ホールにて盛大なうたげの宴。 海外郵便会社の年に一度の謝恩パーティとかや。手招きされて 周囲をながむるに、舞台で歌うも、踊り狂う輩もみな髯をたくわえし 中年の男ばかり。美しき乙女は、わずかに数名、席にいるのみ。 女の居場所は、家庭か墓場しかない。」とはこの国の男の弁。 女が顔を見せるは親族まで、仕事に就くなどもってのほか。 短パンでジョギングしたり水着で泳ぐなど、一生かなわぬ国。 したがって、企業のうたげの宴では、かくなる髯の男が踊り狂う! この国に到りて、はや一月になるに、いまだパキスタンのおみなご、 いかなるかんばせなりしか、鼻や口のあるかすら、さだかならず。 仕方なく所望されて描くは、気の進まぬ、かくのごとき中年男ばかり。 もっとも、この人はゴルフ場の総支配人でゴルフはシングルの腕前。 この絵が気に入ったらしく店に飾り、気前よく本皮のゴルフシューズと 欲しかった赤いユニークな木のパターを定価の半額に割引をしてくれた。 パキスタンでは、ゴルフは18ホールがたった千円!週末はいつも、 緑の草原のみならず池や林の中まで変化を求めながら散歩しています。 デザイン・アート部門のプログランキング参加中。 クリックして応援してくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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