クライミングのグレードについて
クライミングのグレードについていろんなサイトからかき集めてみました。
情報源は Wikipediaが一番多いかな?
主に使われているグレードには以下の7種類があります。
どれが正しくてどれが間違いと言うものはないのがとてもやっかいです。また、室内クライミング>外壁>本番の順番で自分の技術を数段階落として考えるほうがいいという意見もあります。外のほうが危険ですからね。
アメリカ:
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Vグレード |
アメリカ:
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デシマル・グレード |
イギリス:
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UKグレード |
フランス:
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フレンチ・グレード |
オーストラリア:
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オーストラリアン・グレード(情報不足で記述無し) |
国際山岳連盟:
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UIAAグレード |
日本:
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RCCIIグレード |
●Vグレード V grade
課題に成功するのに必要な技術やパワーや持久力などの物理的な難しさのみを考慮してつけられるグレードです。
着地場所が悪いとか、高くて恐いというような精神的な要素は考慮されません。
V1 とか V10 というように、V に数字を付け、 V0、V1、・・・V13、V14、...と数字が大きくなるほど難しくなります。一般的にV12が登れるとすごいといわれるようです。
V0 よりもやさしい課題のためにVB(Very Basic または Very Beginner)を追加することもあります。
●デシマル・グレード デシマル・グレード decimal grade
アメリカと日本で採用されているグレード体系。 アメリカで使われていたものが、フリー・クライミングが伝わるのと同時に日本に伝わりました。
5.9のように小数(デシマル)のように表記するので、このように呼ばれています。
先頭の「5.」はクラス5を表し、小数点以下は、さらに細分化したグレードになりますが、実質上クラス5のみに小数点以下が与えられています。
また、5.9の次は6.0に移行するはずでしたが、フリー・クライミングのレベルの向上により、5.10→5.11→5.12……と表記されるようになり、さらに細分化して、5.10a→5.10b→5.10c→5.11a→5.11b→5.11c→5.11d→5.12a・・・とabcの難易度が追加されています。
小数点以下に上限はありませんが、現在の世界最難ルートは5.16aとかあったりします
クラスは以下のように決まっています
クラス1:ハイキング程度
クラス2:時として手を使う。ハイキングコースの鎖場程度
クラス3:三点確保が必要。初心者はロープがないと不安を感じる
クラス4:原則としてロープによる確保が必要。ベテランならプロテクションは不要。
クラス5:プロテクションを必要とする。通常のクライミングの岩場。
クラス6:人工登攀
フリークライミングでは、初心者は5.8ないし5.9を登り、5.10を登るようになると初級者卒業というのが、一般的に言われています。
ただ、5.10だとabdの難易度がけっこう厳しく5.11aにはなかなかあがれません。
●UK・グレード UK・ぐれーど UK grade
イギリスで採用されているグレード体系です。
ルートの核心部と全体との2本立ての表記がなされ、核心部のグレードは、一桁の整数とabcを組み合わせて表記し、5.10bが5b、5.11aが6a、5.12aが6b
に相当します。
ルート全体のグレードは、Eと一桁の整数を組み合わせて表記し、E1~E9まであります。
●フレンチ・グレード ふれんち・ぐれーど French grade
フランスのグレード体系です。
フランスの代表的な岩場、フォンテンブローの名前を取って、フォンテンブロー・グレードと言われることもあります。
1桁の整数とabcを組み合わせて表記され、さらに+を付して細かく表記されます。
5.10aが6a、5.11aが6c、5.12aが7a+に相当します。
●UIAAグレード UIAAぐれーど UIAA grade
UIAA(世界山岳連盟)が定めた岩壁登攀のグレード体系です。
もともとが、ヨーロッパアルプスを中心にした登攀の難易度を表現するための基準でした。
フリークライミングの難易度の向上と伴に自由登攀のグレードは実質上上限がなくなりつつあります。
日本でもこれを元にRCCIIグレードが策定されています。
●RCCIIグレード RCCIIぐれーど RCC grade
RCCIIのグレード改訂委員会が定めた岩壁登攀のグレード体系で、UIAAグレードに準じ、それに日本独自の基準を加えて作成されたもの。そのためUCAA同様に自由登攀、人口登攀、ルートの三種類がありまます。
山岳会では未だにルート・グレードの3級とか4級という会話が多いです
●【自由登攀ピッチ・グレード】
I 級:まったく易しい(三点支持不要)
II 級:易しい(三点支持要す)
III級:やや難しい(ロープによる確保を要す)
IV 級:難しい(やや高度なバランスを要す)
V 級:非常に難しい(高度なバランスを要す)
VI 級:極度に難しい(極度に微妙なバランスを要す)
さらに+-で細分化
●【人工登攀ピッチ・グレード】
A0:プロテクションをハンド・ホールドやフット・ホールドにする
A1:支点が確実で、動作も易しい
A2:支点が不確実か、動作が難しいかのいずれか一方
A3:支点が不確実で、動作も難しい
さらに+で細分化
プロテクションに掛けたヌンチャクを掴んだりするのはA0、垂壁でリング・ボルトに掛けたアブミを登るような登攀はA1、ピトンを自ら打ちながらルーフを乗っ越すような登攀はA3となります。
A0は日本独自の概念でUCAAにはありません。
●【ルート・グレード】
1級~6級、さらに上下で細分化。
下記の条件によるルートとしての総合価です。
・登攀距離、所要時間、傾斜
・技術的困難度
・プロテクションの条件
・岩の状態
・ルート・ファインディングの困難度
・エスケープの困難度
・アプローチと下降の困難度
・自然条件
整理出来ているようでできてないのがなんともですが、参考までにどうぞ。