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ある日ぼくがいた場所

「フルメタルジャケット」

「フルメタルジャケット」


生きてる方がましだ。
この映画の中の一言である。

この映画は戦争物としてジャンル分けされるのだが
反戦物でも礼賛物でも無いし、
プライベートライアンのように受けを狙っているわけでも、
派手な戦闘シーンを売りにしてるわけでもない。


映画は、
若者達の様々なヘアスタイルを
バリカンでこそぎ落としていくシーンから始まる。
どんな人種のどんな髪型であろうと関係無く刈り落とし
丸刈りにしていく。
床屋の足元には若者達から刈り取られた髪の毛が降り積もっていく。

彼らは今までとは違うどこかへと連れて行かれるのだ。
どんな言葉を弄したナレーションよりも雄弁に
刈り落とされた髪の毛が語りかけてきた。


私は戦争を知らない。
実際の戦場を体験した事も無い。
そんな私からの感想だが、
この映画の中の
新兵を罵倒する教官の姿も
ヘリから農民達を乱射する機銃手の姿も
戦闘中にカメラを構えようとするが指先の震えが止まらない兵士の姿も
狙撃手との戦いに慌てふためく小隊の姿も
最後の兵士達が歌いながら行進する姿も
全てがリアルに感じられた。


「国に帰っても撃つに値する奴がいるか?」
そんな台詞にどきりとさせられたりもした。

私はこの映画を先入観も入れ知恵も無しで観た。
既にこの映画を観て気に入った人に対して紹介の言葉は要らない。
まだ観ていない人には、結局のところ観てもらうしかないのだ。
映画の構成や物語の展開とかその他詳細な場面について
観る前に知ってしまうのは
スポーツの試合の途中経過を知ってしまうのと同じ事だから。
ビデオ屋に行って、ふとこの1本が目に止まったら
レジに行って借りてみて下さい。
きっと1週間レンタル300-400円くらいの価値は有ります。
借りた1週間の内わずか2時間ほどを割く価値が
少なくとも私には有りました。
普段戦争物は観ないという方にもお勧めです。


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