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ある日ぼくがいた場所

MR大政変


MR(MemoryReader)大政変

2017年。

 参議院廃止方針決定を恨みに思った一部の参議院議員達が結託し、犯罪
者や容疑者の記憶を裁判の法廷で表示させる記憶読み取り装置:MemoryReader
(以後MRと表記)を使って、自分達の記憶をネット上で公開してしまった。

 与党議員でしかし高齢などを理由に選挙議院への振り替えを拒否された
彼らは、衆議院議員や与党幹部、官僚、マスコミなどの社会中枢の間での
闇取引の様子を全て暴露した。

 中には、元首相経験者や、現役大臣などの記憶も公開されてしまっていた。
(彼らはその一部有志議員に拉致されて強引にMRをかけられた)

 社会的に大きな波紋を呼び、一部有志の数名が殺害されるなど人命が失
われ始め、与党は「でっちあげの画像だ」と関連を否定しようとしたが、
野党などからの追及を受け、国民的な声として、全政治家と公職にある者
達に対してMRを実施する意見が90%を越えてしまった。

 結局混乱を収拾したのは、憲法裁判所とAI達で、彼らは抵抗する勢力を
(それが警察であろうと)排除して、次々と国会議員や政財界の大物を拘禁
し、MRを実施し、その結果を公表していった。

 内容は惨々たるもので、与党の支持率は1%を切ってしまった。与党議員
の中には司法取引で自ら自白し、MRを受ける者もいたが、現役閣僚を含む
国会議員46人が自殺、50人以上が行方不明、1千人以上の現役や元国会議員
達が逮捕される事件にまで発展した。

 役人の世界も余波を受け、高官達の大半が行方不明になり、残った者
(捕まった者)の半数以上が何らかの形で汚職(天下り・談合)などに関与し、
警察も含めて大粛清が行われることになった。

 選挙や役人に対する信任が地に墜ち、まずエモーション・ロックと定期的
なMRが全役人に対して義務付けられた。

 パブリックチルドレンやAIが、日本の公務の9割以上を任じられるように
なったのは、まさにこのMR大政変が直接の原因になったと見られている。

 それまで半信半疑に取られていた抽選議院というアイディアが実際に国
民の声から採用されたのも、このMR大政変があったからこそと言われている。


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