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テーマ:政治について(19765)
カテゴリ:政治関連
有名人の比例選挙への獲得競争は別に今に始まった事じゃありませんが、谷亮子が民主党から出馬するというニュースに接した時は、正直複雑な心境でした。
別に彼女のファンでもありませんが、かといって別に彼女のスポーツでの業績まで否定するわけじゃない。 彼女もものすごくいろいろ考える所があって、その上での出馬を決心したのかなと。 実際考えてなかったわけじゃないんでしょうけど、この報道見る限り幻滅しました。 やはりね、と。 ・【谷亮子出馬会見詳報4】谷氏「小沢先生の応援は、地球を覆うほどの愛」 政治家になる人が一番口にしちゃいけない言葉の一つが、「愛」だと思います。 彼女はほぼ間違い無く当選するでしょう。 だけど彼女が政治家になって何をやろうとしているのか。 何の為に政治家になろうとしているのか。 全く見えてきません。 H-Yamaguchiさんの下記の記事を読んで、もう『キャラクシー』でいいんじゃないのかと、私も思えてきました。 ・日本型キャラクラシーについて 有名キャラクターとか、イラストレーター・漫画家・声優などの競争は激しくなるかも知れませんが、中の人さえしっかりしてれば、どっちにしろ政治的素養がゼロの有名人を引っ張ってきたり客寄せパンダにするよりは、むしろマシな可能性さえあるんじゃないかと。 ちょいと真面目気味に話をすると、比例選挙はどのみち政党単位のみなんだから、下記の仕組みでいいんじゃないかと。 1.比例投票は、支持票と非支持票どちらかを、何れかの政党に対して投じる 2.比例票は、議席としてはカウントされない まぁ例えば、『自民クン』『コバトちゃん』の二択だったとして、それぞれに支持票が千万票ずつ入ったとします。不支持票はしかし、五百万票と千万票だった場合、 『自民クン』 支持票(1000万)-不支持票(500万)=獲得票(500万) 『コバトちゃん』支持票(1000万)-不支持票(1000万)=獲得票(0) この仕組みと現在までの白票との違いは明白です。 組織票を浮動票が押しつぶせるのですから投票率が劇的に上がる可能性があります。 特定の支持政党は無いけれども、特定の不支持政党はある、とかいう状況下では、特に強くその傾向が出るでしょう。 この獲得票でもし議席を割り当てる場合、小選挙区での当選者が要した平均獲得投票数につき一議席という方法であれば、比例と小選挙区の格差を無くせますし、一票の重みの差の軽減にもつながるでしょう。 もう1点非常に大きいのは、例えば現行の仕組みでは、谷亮子を落選させる方法はありません。 しかし上記の仕組みであれば、例え谷亮子効果で仮に300万票を稼いだとしても、それ以上の不支持票が投じられれば、彼女の効果を相殺できるだけでなく、人気取りでかき集められた客寄せパンダ候補を全滅させられる可能性さえ出てくるのですから。 投票者としては、非常に燃えられる仕組みです。 東京で投じようと島根で投じようと支持政党があろうと無かろうと、絶対に死に票にはならないのですから。 さて、次に2番の方の解説に行ってみましょう。 議席の配分となると結局は、その議席を埋める人に焦点が集まってしまうのです。 なのでそれを、国会審議での議決の際の票数に対して上乗せする仕組みに変えます。 具体的に例示してみます。 政党(キャラ名) 小選挙区議席数 比例区獲得票数 『自民クン』 30 1500万 『コバトちゃん』 50 500万 『Minna』 15 1000万 上記の場合、3政党の総獲得票数は3000万票となります。 それぞれの獲得票数が全体に占める割合をまず求めます。 『自民クン』 50% 『コバトちゃん』 17% 『Minna』 33% この総獲得票数を、それぞれの小選挙区議席数(本会議での投票数)に上乗せします。 すると、 『自民クン』 30×50%=45 『コバトちゃん』 50×17%=58.5 『Minna』 15×33%=19.95 (獲得票数がマイナスの場合は、ゼロとして上乗せ無し) こうすると、議員は小選挙区で勝たなければならないという制約は残した上で、政党(政策)単位の全国的な判断を加味できる事になります。 上記の計算結果だと(小数点以下の扱いは微妙ですが)、比例獲得票上乗せ前後を比較してみると、 (比例票上乗せ前) 与党50 対 野党45 (比例票上乗せ後) 与党58.5 対 野党64.95 比例復活なんてものを無くして、かつ衆議院は小選挙区のみで、参議院は比例のみという住み分けが一番明確になる気がします。なので参議院選挙は毎年1回ネットで、というのがお金もかからずいいように思えてきました。 選挙や投票なんてものは数千年ほぼ同じ姿で来ているので、そろそろ綻びに見える箇所を繕えるような仕組みに変えてみる価値はあるんじゃないのかな、とか思います。 <おまけ> ・農水委員会の江藤拓議員の質疑で泣けない奴は日本人と認めません。 ・2000年と2010年の口蹄疫 ・小沢氏、政倫審で弁明検討=党幹部に伝達-政治資金問題 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.13 01:57:06
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