|
テーマ:政治について(19781)
カテゴリ:政治関連
またぞろ、菅を引きずり降ろして、次は枝野か小沢なんてアンケートなんて出始めたり、内閣不信任案が今週中に提出されるかもなんていう事態になってきています。
与野党側共に、後先が見えて無いですね。 まず、野党側。筋道の整理がついていなさすぎです。 1.協力への見返り 小沢派の力借りて、倒閣に追い込んだとして、見返りに何を要求されるか分かってますよね?総理の椅子です。そんなの受け入れられるんですか? 小沢を信望する人達がいるのも知ってはいますが、自身の公判が待ち構えている人ですよ?複数の元秘書達と自身に絡む裁判が今まさに行われている人物ですよ? よしんば判決が無罪に終わったとして、原発の後処理とか国際会議とか、裁判の合間を縫って執務ですか? 例え総理でないとしても、閣内の重要ポストは要求してくるでしょうから、そんな不安定な人物を取り入れてリスクを抱えるのは正解でしょうか? 2.原発推進と絶対安全信仰の崩壊に対する贖罪 原発を推進し、「絶対安全だ!」と国民に説明してきた自民党政治家達の責任は、民主党政治家達の責任のそれを凌駕します。(選挙区にもよりますが) でも、誰ひとりとして詰め腹を切ったなんて話は聞いてませんし、極少数が自発的に動いたのでは党としての判断にはつながりません。 原発推進と絶対安全信仰に関わった全議員の議員辞職ないし次回選挙への非公認。又は議員給与の半額以上を現地避難者や風評被害への補填などに宛て、年金をもらっている元議員達も自主的に全額国庫への返還。 これらを党として強硬にでも実施し、日本社会に対して与えた様々な損害に対してケジメを自らつける。 そうでないと、もし任期切れの次回総選挙で大勝したとしても、絶対に、執拗に攻撃される弱点となります。 次に与党側の造反サイド。 3.社会の空気を読め 小沢総理が有り得ない事を自分達でまず掲げましょう。党を分裂しない事も約束しましょう。政局を望んでいるのではなく(望んでいるんだろうけど)、菅総理とその内閣の純粋な能力不足を根本的に改善したいだけだと公約しましょう。 そうでないと、内閣不信任案が可決されたとしても、小沢派の明日はありません。(派閥の主自体に明日が無い事に気が付いていない一派なのですがそれはさておき) 少なくとも小沢本人やその元秘書達の裁判が済むまでは、別の旗頭を掲げ、党の政権運営に全力で協力していかないと、前回の自民党なんてメじゃないくらいに民主党は大敗します。 そんな事もわからないなら、このままとっとと政治的にでもそれ以外の意味でも逝って下さい。 まだ正気が1ミクロンでも残っているなら、菅と小沢が対決した時の国会議員票以外の一般党員投票の大差を片時も忘れないで下さいね。あれから菅は株を下げたかも知れませんが、小沢の株を上げる要素も無かったのですから・・・。 あと、小沢を旗頭に掲げて新党でなんて考えているとしたら、それは自殺行為とだけ言っておきます。 小沢の狙いとしては、解散と選挙を経ずに菅を退陣に追い込み、自身の勢力と自民党議員の数の力で(一時的にでも)総理の座につく事でしょうが、そんな事は有り得ないという判別くらい自分でつけて下さいね。 そして与党の政権運営サイドへ。 4.解散をちらつかせつつ、枝野辺りへ引継を 現状は、政局で遊んでいる暇も、総選挙やっている余力もありません。全滅した市町村とか避難区域の投票とかどうするのさ?、といった法律的な処理は、今回だけに終わる話でも無い筈です。 菅が自身の限界を感じているのなら、政局圧力が限界に達する前に、解散をちらつかせるのも小沢派に対する威嚇としてはアリです(小沢は民主党から公認されない立場だから、彼についていく議員達は離党を余議なくされる)が、それはまぁ最期の手段です。 原発の状況説明で(一応)評価を上げた枝野辺りへのバトンタッチを模索するのが、世間的な評価も低まりにくいでしょうね。脇を岡田と前原辺りで固め、渡辺とかに後見にまわってもらう。自公の党首とかに望むなら内閣に加わってもらうのもありと云えばありだけど、入らないでしょう。 そして重要なポイントの直前直後に唐突に辞めるのではなく、政権としての行程を示した上で、引継しながら交代を行う。代表選を求められるかも知れませんが、民主党主流派だけで次の首相を指名する事はたぶん可能でしょう。(過半数でなくとも、第一位であれば良い) 引継を受ける側の枝野は、小泉後の阿部には最低限ならないよう注意する。その結果次第で次回総選挙の獲得議席がまるで違ってくるでしょう。岡田も前原も千石みたいなプッツンは自制する。前原は特にメール事件時みたいな軽はずみな挙動を控える。 まとめ ・このまま解散総選挙になって自民が政権に返り咲いたとしても、社会的なオトシマエをつけていなければ、いずれつけさせられるだけの事。(原発の安全信仰を吹聴して社会へ浸透させてきた責任は、東電よりも遥かに重い事を自覚すべし) ・民主党小沢派は、次のリーダーを担ぎ上げ、少なくとも各公判が(無事に)済むまでの浅慮な行動を慎む ・民主党政権運営側は、解散権をちらつかせつつ、可能であれば原発処理が安定し、次回選挙を行える目途をつけてから後継者に移譲するのが望ましい。 ・次回選挙は、可能であれば、一票の格差を是正する党としての公約をとりまとめてから実施する事。各党による違いも、投票の重要な判断になりますから。 こんな時期に政局を望むのなら、少なくともこんくらいは軽く考えた上で行動して下さいな。>そぞろ動いている議員の方々 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.30 23:06:38
コメント(0) | コメントを書く
[政治関連] カテゴリの最新記事
|
|