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映像四郎の百人斬り

映像四郎の百人斬り

「川崎事件」

 「川崎事件」



 大貫卓也が、昔、SEIBUの広告で、やってた「川崎事件」。

 工場地帯の巨大な煙突にを見立てられた「ルージュ」が、

 「川崎」って、かちょいいのね、と私に思わせてきた。

 「友人ハナレ氏」は、夜、川崎の工場地帯を、車で、徘徊するのが趣味。

 そーいや、川崎、あんま、行ったことがないので、本日、同行した。

 しかし、昔ほど、煙が、出てないそうだ。

 やはり、世の中、第三次産業に、移行しちまってるのね。

 深夜になれば、出入り自由になる工場地帯も、まだ、時間が、

 早いためか、人がいて、明かりも、多い。

 しかし、不夜城のごとく、夜空に、そびえ立つ「工場群」は、

 いわば、「稼動する廃墟」だ。

 冷たい鉄どもが、意志を持ち、自律的に、稼動し、摩擦によって、熱を持ち、

 荒い呼吸を、噴出している。

 「友人ハナレ氏」は、デジカメで、風景を撮っているので、

 私は、ビデオで、工場の「ぐおんぐおん」する感じを撮っていたのだが、

 自転車で、通りかかった、工場人に、警戒され、呼び止められてしまった。

 別に、「テロ工作」のために、下見してるわけでもないのに。

 さっきは、波止場で、飛行機が、「ぐいんぐいん」着陸する姿を、撮っていて、

 ついでに、近くの「ラーメン屋」も、撮っていたのだが、

 「ラーメン屋」のオヤジに、またもや、警戒されてしまった。

 なんか、撮り方、あやしかったのかなぁ。

 それとも、この地域には、撮影を、警戒する何かがあるんだろか。

 「川崎に、観光にきた、記念です」

 やはり、カメラを、持った場合、

 何も知らない「田舎者」ほど、強いものはないと思う。

 てゆーか、無闇に、写されてると、相手に意識させてしまった、

 私が、悪いのだ。

 なら、無闇に、撮るなよ。

 じゃ、どこで、撮るんだよ。

 と、考えていくと、やはり、何も知らない「田舎者」になるしかないのだ。

 そーいえば、

 とゆーか、全然関係ないが、

 昔、AVにいたころ、広報のお姉さまが、

 廃墟好きで、木更津の廃墟ツアーに、同行したことがあった。

 他のAVメーカーの人間も来ていて、その人たちは、

 ロケハンも、兼ねて、ちゃんと、V回していた。

 「廃墟AV」。

 写真で、見る廃墟は、美しいが、実際の廃墟は、美しくない。

 じめじめした埃っぽさで、空気が重い。

 人々の「破綻した関係性」が、鉄サビのように、

 空気の中に、沈殿している。
 
 しかし、コンクリや鉄筋の硬質さと、肉体の軟質さ、の対比が、単純に、

 面白いってことなんだろう。

 折角、深夜に、忍び込むからには、

 「ヒカルさん」に、ストリップしてもらおうかなぁ、などと、思いつつ、

 ただ、脱いでも、仕様がないかなぁ、などとも、考えつつ、

 やはり、ここは、「右翼氏」の手製手榴弾による、

 水平花火で、激しく、かましてもらって、逃走とかしかないか、

 いや、それはない。

 絶対にない。

 それは、犯罪だし。

 何は、ともあれ、「友人ハナレ氏」から、

 現代美術の話をきいて、何も知らない私には、

 勉強になった。

 現代美術って、意味不明と思っていたが、

 その私の予想以上に、意味不明な状況が、

 現在展開されているらしい。

 バックボーンには、現代の思考が、息づいているらしい。

 よく、わからないが、

 現代美術、おそるべし。


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