姫と王子と、王子と姫と…。

2007/10/23(火)23:28

あるシェルティのお話し。

王子(60)

私の実家のご近所さんに、王子と同い年の 気になるシェルティが居るんです。 そのシェルティの方が王子より少しお姉さんで この8月で14歳になったんですが… 1ヶ月半くらい前のこと おじさんとお散歩しているのを見掛けたら 右横腹が小玉スイカくらいの大きさに腫れていたんです 体格は8キロくらいのなんですが… 腫れてる部分には毛もなくなっていて その子の頭2つ分くらいをぶら下げてる感じで パッと見で、悪性だと判るような腫瘍…。 王子のホームドクターは癌の専門医なので 腫瘍のあるワンコ&ニャンコにはよく会うけど… オペの出来ない子は破裂防止がされるから あんなになるまで放置されてる子は見たことなくて… 正直、怖くて直視出来ませんでした。 で、その場は何も言えずに挨拶だけして別れましたが 気になって、気になって…母に聞いてみたら 急激に大きくなった腫瘍で、歩行にも支障があるけど 金銭面の問題で病院に連れて行けないらしいとのこと。 小さい時から知ってるだけに、何だか悲しくて… 私のお節介虫がウズウズ騒ぎ出して…。 でも、援助をしてあげれるわけじゃないから 余計なコトは言っちゃいけないよね…。 でも、黙っていて良いのかな…。 見捨てることになっちゃうのかな…。 そんな風に、葛藤しながら数日が過ぎた時 おばさんとお散歩しているところで会いました。 私の中で答えが見つかっていなかったので 世間話をしながら、どうしようかと悩んでいたら 「王子、元気~?」 と、おばさんの方からワンコ話にっ! これはチャンスと思い、気になっていたことを聞くと 病院に連れて行ったことはあるらしく ただ…オペは難しいという診断だったので それからは、病院に行っていないと言っていました。 私はお節介だとは思いながら 破裂してしまう前に出来ることを話してみました。 おばさんは、真剣に話しを聞いてくれて 早速、病院に連れて行ってみると言ってくれました。 その後、実家に行く度に気になっていましたが… なかなか会えずにいたところ 土曜日、私の車に気が付いたおじさんが お散歩の途中に待っていてくれて 「心配して、いろいろ教えてくれてありがとう。」 と声を掛けてきてくれました。 余計なことを言ってしまったのではないか… と心配していたので、ホッとしました。 そして、そのシェルティを見ると… 腫瘍部は包帯で保護されていました。 その包帯は、おばさんの手作りで 毎日、消毒をして交換しているそうです。 私と話しをした翌日、病院に行ってくれたそうですが… 保護シートや専用の包帯は、やはり高額で買えなかったので 犬用のシッカロールだけ購入してきたと話してくれました。 自分達の出来る精一杯のことに しっかりと取り組んでくれている姿が嬉しくて 今にも涙が溢れそうになるのを堪えました。 「これでも、大丈夫かな?」 と心配そうに聞いてきたおじさんに 「うん、うん。大丈夫だよ~。  でも破裂したりしたら、直ぐに病院に連れて行ってね。  老犬との生活は大変なことも多いけど  お互いに頑張りましょうねっ!」 と笑顔で答えて別れました。 飼い主だからこそ、気が付くことがあるし 飼い主だからこそ、出来ることがあります。 その想いは、不可能を可能に変えることさえあります。 だから、どうか直ぐに諦めたりしないで欲しいです。 彼等の真っ直ぐな瞳の奥に、きっと答えあるはずです。 ≪本日の一枚≫ 写真は、トイレ掃除中に急に甘えてきた王子。 王子なりに邪魔をしないよう背を向けてくれていますが… 私の足にピッタリくっついています 外で大きな音がしたから怖くなっちゃったようですが… 何せ狭いトイレの中、私は身動き出来ませんよ…王子(汗) まぁ~王子が元気だからこそ 私は怒ったり、笑ったり出来ているんですよね。 こんな些細な出来事を幸せと感じられることに感謝して トイレ掃除は中断し、王子とのラブラブタイムを満喫しました♪ そんな、甘えん坊の王子が大好きよ

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