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2006年12月31日
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カテゴリ:恋愛問題
いっかーん。
PC設置部屋の寒さと怠慢が重なって、大晦日にして今月最初のブログ更新となってしまった。。

リコはスッキリした気持ちで新年を迎えられそうである。

----------------------------------------
12月初め、リコはヤマモトさんから決別を暴言とともに、宣告されたのだった。

課の忘年会の帰り、ほろ酔い加減のリコはヤマモトさんにメールし、
前までの普通のやりとりの「勘」をお互い思い出させようとちょっとした彼の言葉に絡んでみせた。


To:ヤマモト
週末こっちに居ないの?
カノジョの元かしら?
そんなこと言わずに、送ってよ。


コレが仇であり、コレで全ての解決の糸口となった。


From:ヤマモト
うるせ~な、いちいち
もうメールするのやめてください。


やはり、何かある。
この男には何かあったに違いない。
リコを完全拒否する徹底的な理由があるハズだ。

リコは翌日、隣の席の派遣のサユリちゃんに会い、
思い切って、恥を忍んで全てを打ち明けた。

サユリちゃんは
「リコさんを遠ざけ始めたって時期はいつくらいから?11月入って?・・あぁ・・多分アノ時期だね」

アノ時期?

11月に入って間も無く、彼はサユリちゃんに
「元カノと復縁」を匂わせていたらしいのだ。

元カノは地元ではなく、2ヶ月後くらいには地元に呼ぼうと思うから、
「地元に連れてきた時には、カノジョと仲良くしてやって。カノジョも心強いと思うしさ。助かるよ」とサユリちゃんに頼んでいたようだった。

この「元カノ」・・
リコも人づてにしか聞いたことがないのだが、ヤマモトさんがアメリカ赴任中の会社が雇った通訳で
赴任前しばらくは、今のヤマモトさんの課にも一緒に居た女の子らしかった。

サユリちゃんも当然この当時から彼女とも面識があり、
今や、彼の思い通りの計画の為には、サユリちゃんは最も必要となったのである。

「人を利用する」ということは、この男が最も得意としていることだろう。

「ヤマモトさん・・アメリカ赴任中に淋しくないように、手っ取り早く通訳のコにしたんじゃない?」と、サユリちゃんがリコと同じ見解を口にした。

サユリちゃんとの話で、点が線となり、
沈黙の理由がハッキリと浮かび上がった。

なるほど、そういうワケか。

リコを乱暴に扱ってきた男。
最後の最後まで乱暴だった。


本当の理由を明かさず、「疲れた」で遠ざけ、
リコの「絡み」を良いことに、暴言吐いて、
自分はさっさと次の計画に仕掛かり中ってワケですか。

10月半ば辺りは確か「今カノとお台場へ行った」と言っていた、ヤマモトさん。
そして、11月に入って「やっぱり元カノの良さがわかった」と「元カノと結婚する」と「同棲するアパートを探さなきゃ」とサユリちゃんに不動産屋を聞いてきたと言う、ヤマモトさん。
そして、その直前には「飲み屋の女のコで今狙っているコいるんだけどさ」と
サユリちゃんに自慢気に話ししてきたという、この男。

サユリちゃんも、リコもお互いの中に居た「ヤマモト」を吐露して行く内に、
この男の低俗さ、卑劣さ、幼稚さが浮き彫りになっていった。

結局のところ、どの女ともダラしなく繋がって、
「酔ってるときのHは浮気じゃない」という、34才のこの男の「持論」とやらで
自分を守ってきたつもりでもいるのだろう。

リコは恥ずかしくなった。
こんな男に、見せ掛けだけに惹かれ、
そして、待っていたのはこのザマとは。

「コイツ・・そんなにモテるかぁ?!」と終始不思議そうな顔をしていたサユリちゃん。
そして、二人で口を揃えたのは「ヤツの話す女は、一体どの女なのかわかりゃしない」って、ことだった。

34才。
国立大学卒業。

人間の質に、年齢も学歴も全くの無関係ってことだ。

そして、サユリちゃんが、
「アイツに仕返ししようよ」とリコに持ち掛けた。


















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最終更新日  2006年12月31日 10時49分39秒
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