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カテゴリ:涙の就職活動
「受かったよ~」
サユリちゃんから、この一報がメールで届いた。 19日の木曜日にリコもサユリちゃんも面接だった。 「5分で面接も終わっちゃって、大したこと聞かれないしさー。またハローワーク通いって感じ。リコさん、またガンバろうよ!」 ・・などと言っていたことが嘘のようだった。 面接当日の夕方には面接先の病院から採用の連絡が入ったという。 サユリちゃんは、医療関係の専門学校を出、病院の受付事務を10年勤務。 ここの病院を辞めてから、リコと同じ派遣社員で今の会社に勤めて5年目だった。 病院にとったら、サユリちゃんは即戦力だ。 応募した人の中に、サユリちゃんほどの経歴の持ち主が他に誰もいなかったのだろう。 サユリちゃんのケイタイに電話をかけた。 「おめでとう。良かったね! ・・あぁ・・また取り残されちゃったよ・・」と、リコ。 「リコさん、そんなこと言わないで! 苦楽をともにしてきて、一緒に就活してきたリコさんが就職決まらないと、 私・・正直、自分のことも喜べないからさ。あなた、同志なんだから!絶対、頑張って!」 -同志- 涙が溢れた。 まだ就活し始めて1ヶ月じゃないか。 今まで何の努力もしてこなかったリコ。 人一倍に努力していかなきゃ、決まるワケもないじゃないか。 どこまで都合がいいんだ? 自分自身に腹立たしくもなった。 明日は、会社でサユリちゃんにもう一度「おめでとう!」と言おう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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