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2019.01.17
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カテゴリ:カテゴリ未分類
著者のハラリは男性が女性より暴力的であり、攻撃的であると認めている。しかし、だからといって女性より社会的に優位な地位にたっていることの原因が、それであるとは認めたくないのである。それでああでもない、こうでもないと、いろんなことをいっているのである。彼のいう認知革命の最初に「ヲコ幻想」というものがあった。そういうところに気づかないと、この問題の答えは出ない。
 戦争はなぜ起こるのかということを考えてみよう。狩猟採集民時代にも獲物をめぐって、集団同士の争いはあっただろうが、戦争にまでならなかった。その獲物を取り合う争いが終われば、別の場所に行けばよかったからである。戦争をするようなエネルギーがあれば、獲物を獲得するために使った方が合理的だからである。農業革命によって「私有」という意識が生まれた。そして当然のように、それを守るという観念が芽生えた。その発展として軍隊がある。
 個人として、暴力的だから戦争をやるのではない。戦争は「私有」を守るため、あるいは拡大するためにやるのである。だから暴力的なひとが軍隊を作ったり、その上に立ったりするわけでない。軍隊が規律を重んじるのは、暴力が好きでないひとに暴力(人殺し)を強制するためである。男が暴力的であるとみえるのは、「ヲコ」に興奮するという人間♂本能であって、自然本能ではない。男らしさとは、この暴力的なところがないとだめだということである。これも長年培われた幻想だから、今でも十分有効なのである。
生物学的な説明の第三種は、野獣のような力や暴力は重視せず、何百年もの進化を通して、男性と女性は異なる生存と繁殖の戦略を発達させたと主張する。(p198)
​ 野獣のような力や暴力?野獣ってだれのことをいっているのだろう。これもナンセンスな引用だ。そんなことで男が女より上位にあるという証明のたしになるわけがない。男と女は「ヲコ」に関して異なる幻想を持っただけである。ああやりたいな、ただではやらせたくないな。これだけが直立二足歩行をするようになった人間の倫理なのである。倫理という言葉がいやならば、どんな単語を当てはめても成り立つ。男と女は600万年まえから別の戦略で生きてきたのである。協力的にみえて対立している。
今のところ、妥当な答えは見つかっていない。ひょっとしたら、一般的な仮定はみな、たんなる誤りなのかもしれない。……実際のところは、私たちにはまったくわかっていないのだ。(p199)
​ 答えが見つかっていないのではない。多くの文献を読んだが納得できるものがなかったのだ。そして彼の想像力が、それを打ち破る論理を見つけ出せなかったのだ。インテリの頭でっかちには、ゲゲゲの下までいけない。そんな下品なことが崇高な人間の原点であるとは認められない。それだからこそ、この下品なエロじじいは、自信を持って言える。男が女より上位にあり続けたのは「ヲコ幻想」と「私有幻想」にあると。





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最終更新日  2019.01.18 05:05:50
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