ロルフィング9
ロルフィングも全十回の九回目です。今回は上半身の全体としての、構造的、機能的なバランスをとるセッションでした。筋肉を押したり、伸ばしたりして緊張を解くのですが、施術者には筋肉の緊張が取れたときに独特の感覚がするといいます。それは、コーンスターチを水に浸したものを手で圧力をかけたときの感覚と似ているというのです。自分自身が受けているときは、水に浸したコーンスターチの感覚と言っても分からないのですが、確かに筋肉の緊張が解け、血行が良くなり暖かくなる感覚はあります。今回は、肩甲骨と筋肉の癒着を剥がしてもらったのですが、肩甲骨と背中の間に手を入れられると、ズズズッズボッと手が肩甲骨の奥に入り筋肉が剥がれていく感覚を味わいました。全身の筋肉の緊張をほぐしてもらうのですが、なかなかほぐれないところもあります。それは、肩や首まわりです。ただ椅子に座っての作業が多いのが原因なのか、かなり凝っているようです。肩が凝っているという自覚症状はないのですが、よく触って筋肉の状態を確かめるとやはり、他の筋肉よりはだいぶ凝っているなと思いました。(一般的なレベルの肩こりよりは軽いものだと思いますが。)一箇所でも異常な箇所があるとそれが全体に影響を与えるのが人間の身体です。(特に体を動かしている人は分かると思います。)逆に言うと、調子が悪いと思うとき、よく感じてみると調子が悪い、疲れているのは一部分であったりします。ロルフィングで身体に鈍感な人でも気付くようになりますが、身体の慢性的な疲れなどは受動的な解決方法では、限界がありますからもっと自分から働きかけることができるようにしたいところです。