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二代目大家の日々。

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2009.10.27
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カテゴリ:小場家の家訓

ゴッドマザー宅に外交員の上司が一人でやってきました。
まずは、いかにこの商品が相続対策上、優れているかという説明です。
次に、為替リスクの説明です。
10分程、話すと上司が切り出しました。

「御納得いただけたでしょうか?」
「その説明を契約する前に聞きたかったねぇ」
「ですから、今日…」
「それは違うでしょう!」
「何が…」
「納得して印鑑の押したものに苦情をいうほどヤボじゃないよ」
「では、何が…」
「説明不足だったら、まず、謝るべきでしょう。
 あなたも、外交の人も商品の説明ばっかりで…
 私にちゃんと説明してないことについて詫びようとしないじゃない」
「それは、今日、私が…」
「本当は解約したいのよ」
「それをされると、担当が…」
「どうしたの?」
「あと半年で定年なんです。こんなときにこの問題が…」
「どうなるの?」
「それは…」
「査定に響くのね。退職金にも…」
「……………………」

ゴッドマザーが黙り込んでしまいました。
何かを考えているようです。

「どうしたの?」
「あの人はパパが採用した人なんだよ」
「だから?」
「死んだパパがどう思うかと思ってね」
「好きにすれば…」
「そうだね…」

数分の沈黙の後、ゴッドマザーが口を開きました。

「わかった。継続しましょう」
「ありがとうございます。本人と改めて挨拶に来ます…」
「わかったよ…」

何とも気分の優れない幕切れです。


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最終更新日  2009.10.28 23:21:12
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小場 三代

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