カテゴリ:法律
近代憲法の考え方に最も大きな影響を与えたのが「マグナ・カルタ」です。
ここでちょっと英国の法体系を整理してみましょう。 まず3つの大きな法体系があります。 「イングランド法」 「スコットランド法」 「北アイルランド法」 英国には単体としての憲法はなく、 過去の法律、議会決議、裁判所判例、国際条約、慣習等の集合体、 様々な法令が構成する法体系が「憲法典」だという考え方です。 1215年 英国ジョン王が英国慣習法を何度も破ったので 王に対して家臣達がマグナ・カルタを作成して強制的に署名させました。 王権を制限し、家臣や市民の権利を守る内容で 例えば、教会の自主独立権、市民の財産権、役人の不正行為禁止等 正当な法の手続き、法の前の平等がといった原則が定められたのです。 マグナ・カルタは世界で始めて国王が持つ王権に制限をかけた 「憲章(極めて重要な法令)」であり、非常に重要な意味を持ちます。 王権を制限して、臣下や市民の権利を守るために 近代の憲法には「国民の権利を保護し、国の権力を制限する」という役割があり この起源とされるのが「マグナ・カルタ」です。 それより600年も前に、民を大事にする思想を書いた 「十七条憲法」を作った聖徳太子ってスゴイのね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.21 09:30:08
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