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カテゴリ:日記
『あい*り』の旅は、今はガーナ。
メンバーが、チョコレートの原料カカオの栽培をしているおうちに招待された。 10歳くらいとそれより小さい男の子がいて、朝から晩まで手伝い。 学校には行くけど、自由に遊べる時間はなくて、夕食後にちょこっとだけ 靴下をまるめて作ったボールで、サッカーのまねごとをするだけだ。 カカオを収穫しているけど、チョコレートは見たこともない。 ガーナは、イギリスの植民地時代にカカオの生産を始めさせられて 植民地だから安くしか売れなくて、独立したら高く売れるかと思ったのに そうはさせるかと独立前に先進国がカカオを買い占めて しばらくして一斉にばら撒いて、市場価格を暴落させた。 結果、前より安くなってしまい、ますます貧乏になってしまったという。 まったく、先進国ってヤツは… ガーナの家族が一日働いても55円にしかならない。 年間所得は2万円…。 そんなことなら、チョコレートが今の2倍の金額になっても、私はいいと思う。 なくても困らない。…いや、そりゃちょっと困るけど… すべてのお菓子の値段が上がっても、別段困る人はいないはずだ。 ご飯をちゃんと食べればいいんだから。 だけど、考えてみたら、製菓会社は困るだろう。 価格が上がって買う人が少なくなって、利益があがらなくなるかもしれない。 そうなったら、製菓会社に勤めてる人は、さらにリストラされ… …簡単な問題じゃないんだよなぁ… あい*りのメンバーの一人が、持っていたチョコレートをあげた。 初めてのチョコに、子どもは「エヘヘヘ…」と笑い、美味しそうに食べていた。 会社でサッカー部(?)で毎朝リフティングを日課にしていたメンバーも その大事なサッカーボールをあげた。 男の子達はもちろん喜んでサッカーをしていた。 でも、もしかしたら、数日後、そのサッカーボールは、売られてるかもしれないな… と思った。残りのチョコも。 使わない毛布などが送られても、それを使うより売るという話を本で読んだことがある。 そうすると、現地の毛布などは売れなくなる。 ただで、品質のいい毛布などが手に入るのだから、市場価値は暴落だ。 簡単に安くておいしいチョコを食べれるのはとってもうれしいけど。 その影で、先進国の人間の単なる嗜好品を作るために 早朝から、時には危険に身をさらしながら、働かされている人たちがいることは 忘れてはならないと思う。 チョコ然り、コーヒー然り、タバコ然り…あとは…なんだっけ…;; せめて、公正な取引をしているチョコを選べればいいのだけど チョコに関して言えば、それを明記しているものは、スーパーでは見たことがない。 コーヒーは、日本公正取引なんたら…みたいなマークがあるので できるだけそれがついてるのを買うようにしているけれど。 それくらいだ。 私が今のところできるのは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年05月07日 23時12分48秒
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